2015年度東邦音楽大学 村川さんの卒業演奏旅行レポート

2015年度東邦音楽大学 村川さんのレポート

期間 :
2015年10月15日(木)〜2015年10月22日(木)
場所 :
ハンガリー・ブダペスト
演奏 :

10月18日(日) 午後6時開演/イタリアンインスティテュート

第一部:器楽アンサンブル/指揮 加古勉
(1) NHKスペシャル『映像の世紀』より
   作曲/加古隆
   編曲/宇田川不二夫
(2)『盆唄〜夏の情景』
   民謡
   編曲/宇田川不二夫

第二部:合唱/指揮 藤井宏樹
『なめとこ山の熊』
   作曲/林光
   テキスト/宮沢賢治
   演出/しままなぶ

10月15日から1週間、卒業演奏旅行のためハンガリーのブダペストへ行ってまいりました。


日本はまだ秋の暖かい気候でしたが、ハンガリーは、例年より気温が低く冬のような寒さでした。そんな全く違う気候でしたが、長いフライトを終えて夜ホテルにつき、到着2日目から本番日までは、会場でのリハーサルだったため異国の地にいる感覚は、あまりありませんでした。


今回の演奏会では、器楽アンサンブルと合唱を演奏しました。器楽アンサンブルは戦後70周年ということから戦争を題材にした曲と、日本の民謡をモチーフにした曲。合唱は宮沢賢治の「なめとこ山の熊」を題材にした曲を演奏させていただきました。


器楽アンサンブルは、オケともブラスとも言えない管弦打編成で、いろいろな面で難しい部分はありましたが、日本の音楽の良さを伝えたい気持ちで作り上げてきました。本番では、前半にもかかわらず鳴りやまない拍手とアンコールの歓声をいただき、とても嬉しかったです。


合唱は、言葉の通じない国で日本の歌を歌うということから、演出や要所へ字幕を掲示する振り付けを取り入れての演奏だったため難しく、ぎりぎりまで苦戦しました。しかし、各々得意分野の人達がリードしてつくりあげ、本番では私たちの「なめとこ山の熊」を表現できたのではないかとおもいます。


演奏後、満席のホールから、今まで感じたことのないくらいあたたかく鳴りやまない大きな拍手と歓声をいただきました。言葉が通じなくても、音楽でこんなにも通じることができるんだということ、ハンガリーの方々の心のあたたかさを感じました。


演奏会後2日間はブダペストの観光をしました。ドナウ川の畔を散歩したり、歴史ある王宮や聖堂、市場などいろんなところを見たり、バスを間違えて迷子になったことも、とても良い思い出です。


あっという間の1週間でしたが、4年間音楽を学んできた仲間達とともに演奏できたことや、ハンガリーで出会った人々のあたたかさなど、この演奏旅行のことはずっと忘れられない大切な時間になりました。

本番終了後の集合写真 本番終了後の集合写真
打楽器の仲間と 打楽器の仲間と
王宮から見渡せるブダの風景 王宮から見渡せるブダの風景

学生のレポート

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