2011年度東邦音楽大学 榊原さんの卒業演奏旅行レポート

2011年度東邦音楽大学 榊原さんのレポート

期間 :
2011年10月11日(火)~10月18日(火)
場所 :
ハンガリーブダペスト/ドイツミュンヘン
演奏 :
10月14日(金)午後7時開演 イタリアン・インスティテゥート(ブダペスト)

◆吹奏楽 指揮:加古勉
 日本の情景パートⅠ(歌)/編曲:宇田川不二夫
 日本の情景パートⅡ(民謡)/編曲:織田英子・久保忠・宇田川不二夫
◆合唱  指揮:藤井宏樹
 北越戯譜/作曲:柴田南雄
 追分節考/作曲:柴田南雄
 東北地方の三つの盆歌/編曲:信長貴富

ハンガリーのブダペストで行った私達の卒業演奏は、吹奏楽のプログラムで幕を開けました。次の合唱に出演する私は衣装の浴衣に着替え、演奏が終わるのを待っていたのですが、終わっても誰も舞台から戻って来ず、拍手も鳴り止みません。しばらくして楽屋に戻ってきた皆を見ると、笑顔と充実感に溢れていて仲間の成功をとても嬉しく思いました。同時に合唱も頑張らなければと少しプレッシャーも感じました。休憩時間が終わり緊張の中合唱が始まりました。東北地方の三つの盆歌は、3月に発生致しました東日本大地震への復興の願いを込め、今回の卒業演奏旅行の為に作っていただいた曲です。全部日本語のプログラムでしたが、とても喜んでいただき、日本の強さと奥ゆかしさが伝わったと思います。

合唱でも長い拍手をいただき、2曲用意していたアンコールを急遽1曲をもう一度歌う事になり、計3回歌わせていただきました。客席で涙ぐんでいる方もいて下さったようですが、私達学生も高揚と感動で胸がつまる思いでした。

本番が終わりミュンヘンに移動してからは、緊張も解けリラックスしてたくさん観光しました。まず皆でバスに乗りニンフェンブルク城に行きました。次の日は半日自由行動で、私はまず王宮に行きました。大学3年次のウィーン研修で訪れた宮殿でも感じましたが、全てが豪華でスケールの大きいものばかりでした。

他にはミュンヘン市内の中心街にある教会を全て歩いて回りました。それぞれ特徴がありますが、ステンドグラスから光が差し込みとても穏やかな時間が流れていた事を覚えています。

今回卒業演奏旅行に行かせていただき、たくさんの刺激と感動がありました。写真や録音などあると思いますが、肌で感じた感動と客席の温かさは、私達一人ひとりの胸に深く刻まれ一生忘れる事はないと思います。移動もあり、慣れない環境での疲れと寝不足の状態が続いていましたが、一つの演奏会を成功させる為にはどんなに大変なのかという事を知る事ができました。そして多くの方々の支えがあり、ここまで来れたのだと思います。その支えがなければ、到底成功など出来なかったと思います。

4年間の大学生活の集大成として、卒業演奏旅行において4年間学んだ仲間と共に演奏会を成功できた事がなによりの誇りです。このような貴重な経験の場を与えてくださった事に感謝をし、益々自分の勉強も頑張っていきたいと思います。

インスティテゥートでの練習風景
インスティテゥートでの練習風景
ブダペスト観光での漁夫の砦
ブダペスト観光での漁夫の砦
インスティテゥート近くの市場
インスティテゥート近くの市場
本番前楽屋にて
本番前楽屋にて
ミュンヘン市庁舎前
ミュンヘン市庁舎前
ミュンヘンの教会
ミュンヘンの教会
ミュンヘンでの晩御飯
ミュンヘンでの晩御飯
最後の晩、ミュンヘンのホテルにてパーティー(JTBの西田さんが急遽指揮してくれました)
最後の晩、ミュンヘンのホテルにて
皆で撮りました
皆で撮りました

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