2017年度 東邦音楽大学 三浦さんのレポート

2017年度 東邦音楽大学 三浦さんのレポート

期間 :
2017年10月12日(木)〜10月17日(火)
場所 :
ハンガリー・ブダペスト

2017年10月12日から17日までの6日間、卒業演奏旅行としてハンガリー・ブタペストに行ってまいりました。

昨年ウィーンに行ったとき以来のヨーロッパ、今年は4年生みんなで行けること、ハンガリーの方々の前で演奏できることを楽しみに胸をふくらませて出発しました。

例年、ハンガリーは寒いから体調管理に気をつけてと言われていましたが、今年の10月のハンガリーは9月半ばのあたたかさだったようで、毎日快晴でお天気にも恵まれた6日間でした。

演奏会は前半がピアノ、声楽、トロンボーン、それぞれによる日本の曲のソロ演奏。

後半は器楽アンサンブルによる「季節の彩」「わらべうたによる ディベルティメント」の2曲演奏と合唱による「日本古謡におけるパラフレーズ」でした。

前半のソロ演奏では高嶋圭子作曲の「古都三景」を演奏しました。

三楽章で構成されている曲ですが、一楽章ごとにとてもあたたかい拍手をいただいたり、演奏している時にも終始あたたかい表情で聴いてくださったので、日本の音楽の美しさを伝えないとと思い、より良い演奏ができたように思います。

後半の演奏は今年は器楽か合唱かどちらかを選んでの参加でした。

私は器楽演奏でしたが、宇田川不二夫氏の素敵な編曲で日本のわらべうたがより魅力的になり、こちらも楽しく熱くなるような曲を演奏させていただき、練習では吹奏楽のような大編成ではない分、合わせるのに少し苦労したこともありましたが、本番はハンガリーの方々の鳴りやまないあたたかい拍手をいただき達成感に包まれました。

舞台袖で合唱の演奏を聞いていたのですが、皆が浴衣姿で美しく着飾り「さくらさくら」などの楽曲を合唱している姿がとても素敵で、アンコールでハンガリーの方々と一緒にうたっていた「エスティダール」は舞台袖で聴いていても感動的でとてもうらやましかったです。大成功で演奏会は終了しました。

残りの日程は皆でブダペストを観光しました。朝、早く起きてひんやりとした空気の中、ドナウ川を散歩したり、ヨーロッパの建築物が並ぶ街中でアイスを食べたり、お土産を買ったり、何をするにしても楽しいひとときでした。

あっという間の6日間でしたが、日本ではできない素敵な経験ができ、心に残る卒業演奏旅行でした。

ハンガリー・ブダペスト
演奏会会場

2017年10月14日(土) 15:00 開演
会場:Duna Palota ブダペスト

第1部【ソロ演奏】

・ピアノ:
「日本民謡におけるパラフレーズ“北前船西回り航路”」作曲:後藤 丹

・声 楽:
「さくら さくら」(日本古謡)
「中国地方の子守唄」(日本民謡)

・トロンボーン:
「古都三景」作曲:高嶋圭子
 1.鎌倉 紫陽花咲く寺にて
 2.奈良 大仏開眼
 3.京都 落日の金閣寺

・ソプラノ:
「朧月夜」作曲:岡野貞一/作曲:高野辰之
「たあんき ぽーんき」作曲:中田喜直 作詞:山村暮鳥

・ピアノ:
「春の海」作曲:宮城道雄

第2部

【合奏】東邦音楽大学器楽アンサンブル
指揮:加古勉 / 編曲:宇田川 不二夫

1.季節の彩(いろ)
・「さくら さくら」(日本古謡/作者不詳)
・「茶摘み」(文部省唱歌/作者不詳)
・「てるてる坊主」作曲:中村晋平
・「ほたる こい」(わらべうた)
・「虫の声」(文部省唱歌/作者不詳)
・「うさぎ」(わらべうた/作者不詳)
・「おおさむ こさむ」(わらべうた)

2.「わらべうたによる ディベルティメント」
・「かごめ かごめ」(わらべうた)
・「あんたがたどこさ」(わらべうた)
・「ひらいた ひらいた」(わらべうた)
・「おちゃらかほい」(わらべうた)
・「ずいずいずっころばし」(わらべうた)

【合唱】東邦音楽大学合唱団
指揮:荻久保 和明 / 編曲:荻久保 和明

入場の音楽:日本古謡におけるパラフレーズ
1.「ずいずいずっころばし」(わらべうた)
2.「中国地方の子守歌」(作曲:山田耕筰)
3.「斎太郎節」(宮城県民謡)
4.「南部牛追い唄」(岩手県民謡)
5.「叱られて」(作曲:弘田龍太郎)

アンコール:「Esti dal」

学生のレポート

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