中川 昌三特任教授による公開講座を開講しました。

10月28日(水)、川越キャンパス スタジオBにて、中川 昌三特任教授による公開講座「実践!アドリブをやってみよう」を開講しました。中川教授は本学の教員を務める一方、フルート奏者として国内外の数多くの著名な演奏家やオーケストラと共演されており、作曲活動、CDリリースなど、プロフェッショナルな音楽家としても幅広くご活躍されています。

クラシック音楽を学ぶなかでジャズミュージックの世界にも魅了された中川教授による本講座は、「アドリブ(即興)」がテーマ。ゲスト奏者を迎え、即興の実演も含めながら、即興に関する音楽理論面および演奏技術に関する説明、また即興をするうえで大切な考え方などを解説してくださいました。

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中川教授による「アドリブ」をテーマにした公開講座は今回で5回目。

毎回さまざまな楽曲を用いて、実践的に教えてくださいます!

実演では、中川教授の「遊んでみよう!!」という呼びかけとフルート演奏とを皮切りに、ゲスト奏者の方々が順々に即興で共演していくという流れを披露してくださいました。フルートの即興にドラムが加わり、次にコントラバスが加わり、最後にピアノも加わって……。それぞれが即興でありながら、音の重なりが徐々に厚くなるにつれ独特な魅力に満ちた響きとなっていく様に、聴講する学生たちも興味深く鑑賞していました。

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各楽器の即興による音色が重なっていき・・・・・・まさに音楽が”創られていく”過程を体感!

「時には譜面を離れて、『音楽をつくる』という意識を持つことが、クラシックでも必要。」
「自分でイメージできないものは、演奏できない。考えずとも、いろいろなイメージが出てくるよう、たくさんの音楽を自分のものにしていくことが大事。」
「演奏家というのはクリエイティブな仕事。クラシック音楽を演奏するときも、『自分の音楽』にしていってください。」

「即興をするときは、クラシックの学びから培った知識・技術が”ストレージ”となっている」とおっしゃる中川教授の解説は、ご自身の実体験によるお話が多かったり、また演奏家として国内外で活躍されるなかでのエピソードもお話くださったりと、学生にとっては貴重な学びの機会、新しい発見につながる機会となったのではないでしょうか。

聴講した学生の専攻はさまざまでしたが、それぞれの専攻における今後の研究で、「即興」について学び、考えた90分間のこの体験をどう活かしていくのか、期待したいです。

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学生一人ひとりに語りかけるように解説してくださる中川教授。

アドリブの面白さ、魅力を改めて認識できた90分間でした。

大学 公開講座「実践! アドリブをやってみよう」
◆講師  中川昌三 特任教授
◆日時  平成27年10月28日(水) 16:00~17:30
◆会場  東邦音楽大学 川越キャンパス スタジオB
 [ゲスト奏者]
 Flute/田部井 雅世さん 板東 沙耶さん 笠井 柚花さん
 Pian/小太刀 のばらさん
 Bass/春日井 慎一郎さん
 Drum/坂本 暁良さん