塚田 佳男先生による声楽公開講座を開講しました。

11月5日(木)、川越キャンパス スタジオBにて、塚田佳男先生による声楽公開講座「日本歌曲研究」を開講しました。

塚田先生は東京藝術大学で声楽を学ばれた後、オペラや各種コンサートの伴奏、コレペティトゥーアを務められ、ドイツにてピアノ・オルガン・伴奏法も学ばれました。帰国後から現在にいたるまで多彩な音楽活動を続けられ、特に日本歌曲の研究、解釈、伴奏においては第一人者としてご活躍されています。日本歌曲の歌唱法、伴奏法の指導を全国各地で行われており、多くの歌い手とピアニストの育成にも尽力されています。

_AKA2243_003mini.JPG

塚田佳男先生

本講座「日本歌曲研究」では、本学にて声楽、ピアノを専攻する学生(学部生、院生)を対象に、塚田先生が公開レッスンを行ってくださいました。歌唱する学生、そのピアノ伴奏をする学生のペアで、4組の学生たちが日本歌曲を題材に演奏し、先生に学びました。

学生の歌唱、伴奏に対し、塚田先生は実践的にご指導くださいました。歌詞の意味内容や言葉の発音の解説に加え、歌詞にまつわるエピソードなどもお話くださり、また伴奏者に対しても、指や体の使い方なども含め、細かく丁寧に解説してくださいました。

塚田先生の具体的な指導、助言によって、声楽の学生は声の出し方、発音、表情に、また伴奏者の演奏にも変化が現れ、その様子を聴講する学生たちも、自身がレッスンを受けているかのようにメモをとったり、うなずいたりしながら、先生の説明に耳を傾けていました。

_AKA2186_001mini.JPG
_AKA2236_002mini.JPG


実践的な歌唱指導により、学生たちの声の出し方、発音、表情にはどんどん変化が・・・・・・!

_AKA2262_004mini.JPG

多くの学生たちが真剣に耳を傾けました。

_AKA2298_005mini.JPG

ピアノ伴奏の指導をされる塚田先生。

日本歌曲の第一人者である塚田先生から直接学べた経験は、声楽、伴奏を学ぶ学生たちの研究意欲をますます高めてくれたことでしょう。講座の最後に、本学声楽主任 大島洋子教授が「日本歌曲は私たちにとって歌詞が理解しやすいものであり、また年齢を重ねるごとに、その理解がより深まっていくものです。多くの人に日本歌曲を歌っていただきたいですし、特に若い方は若い方なりに朗々と歌っていただきたいです」と挨拶されましたが、レッスン受講者のみならず、聴講した学生も含め、この講座によって、日本歌曲の新たな発見ができたのではないかと思われます。

大学 公開講座「日本歌曲研究」
◆講師  塚田佳男 教授
◆日時  平成27年11月5日(木) 14:30~16:30
◆会場  東邦音楽大学 川越キャンパス スタジオB
◆本講座でとり上げた楽曲
  九十九里浜/北見志保子 作詞  平井康三郎 作曲
  からたちの花/北原白秋 作詞  山田耕筰 作曲
  ゆく春/小野芳照 作詞  中田喜直 作曲
  日記帳/藤田圭雄 作詞  小林秀雄 作曲
  この道/北原白秋 作詞  山田耕筰 作曲
  天の川/大木惇夫 作詞  別宮貞夫 作曲
  鐘が鳴ります/北原白秋 作詞  山田耕筰 作曲