平成28年度「教員免許状更新講習」を開催しました。

平成28年8月18日(木)、19日(金)、8月22日(月)から8月24日(水)の5日間の日程で平成28年度「教員免許状更新講習」を開催し、以下の5つの講習を行いました。
・必修領域「教育の最新事情」
・選択必修領域「組織的対応の必要性と危機管理上の課題」
・選択領域「道徳教育と音楽教育実践を学ぶ」
・選択領域「実践吹奏楽指導法」
・選択領域「実践合唱指導法」

平成19年6月の改正教育職員免許法の成立により、平成21年4月1日から教員免許更新制が導入されました。教員免許更新制は、その時々で教員として必要な資質能力が保持されるよう、定期的に最新の知識技能を身につけることで、教員が自信と誇りを持って教壇に立ち、社会の尊敬と信頼を得ることを目指すことを、目的としています。

免許更新講習は必修講座が2日間、選択講座が3日間行われましたが、受講されたすべての先生方は毎日とても真剣に受講されていました。台風の影響があったにもかかわらず欠席者された方はほとんどなく、終了後は多くの受講者から大変有意義であったとの声をいただきました。

【平成28年度の講座概要】

●必修領域「教育の最新事情」
「国の教育政策や世界の教育の動向」「教員としての子ども観、教育観等についての省察」「子どもの発達に関する脳科学、心理学等における最新の知見」「子どもの生活の変化を踏まえた課題」についての講義を行います。受講生との対話を取り入れた講習を積極的に展開し、修了認定試験では、筆記による総合的問題を講習の最後の時間に実施します。
担当講師:粕谷宏美(東邦音楽大学教授)、西田康子(東邦音楽大学特任准教授)、二俣泉(東邦音楽大学准教授)、馬場存(東邦音楽大学准教授)

————–

●選択必修領域「組織的対応の必要性と危機管理上の課題」
今後の学校組織の在り方を踏まえ、様々な教育課題に対してどのように職務を実践していくかを考えます。「チーム学校」という学校の教職員のチームワークはもとより、様々な機関とどのように連携していくかを考えます。さらには、児童・生徒の問題行動、事故等への対応について相談機能の向上等、学校組織の在り方を振り返りながら、学校の危機管理体制を考えます。特別支援教育も踏まえキャリア教育、生徒指導等の在り方についても考えます。
担当講師:髙橋基之(秀明大学教育研究所所長、同大学学校教師学部教授

————–

●選択領域「道徳教育と音楽教育実践を学ぶ」
今日の教育現場にかかせない道徳教育と、音楽教育の実践的講習を同日に行います。午前は道徳教育についての講義を行い、午後は日本伝統音楽指導(雅楽〈越天楽の唱歌〉アンサンブル、箏〈初夏の小川〉実習)・リコーダー指導・指揮法のいずれかを受講者が選択し、基礎から実践までを実際に体験しながら学びます。
担当講師:粕谷宏美(東邦音楽大学教授、指揮法)、五十嵐由和(東邦音楽大学講師、道徳教育)、黒川真理恵(東邦音楽大学講師、日本伝統音楽指導)、金子健治(東邦音楽大学講師、リコーダー指導)

————–

●選択領域「実践吹奏楽指導法」
吹奏楽の指導ではバンドの人数に合わせた編成や指導がかかせません。本講習では、様々な楽器編成・人数に対応できるアレンジ法や合奏指導を学びます。基礎から実践までを含め、合奏ではモデルバンドを使い実際に音を出しながら講習を進めます。※午前中はアレンジ法の講習、午後は合奏指導の講習を行います。
担当講師:加古勉(東邦音楽大学大学院教授)、井上淳司(東邦音楽大学大学院准教授、アレンジ法)、畠田貴生(東海大学付属高輪台高等学校教諭、吹奏楽部顧問、合奏指導)
モデルバンド:東邦音楽大学附属東邦第二高等学校ウインドオーケストラ

————–

●選択領域「実践合唱指導法」
本講習では合唱指導法を発声を含めて実践的に講習します。午前は発声法、午後は楽曲を使用し、合唱指導法を学びます。実際に受講者が体験しながら講習を進めます。日々の授業や部活動の指導に役立つ講習です。
担当講師:粕谷宏美(東邦音楽大学教授)、荻久保和明(東邦音楽大学大学院特任教授、合唱指導)、宮澤雅子(大妻中野中学校・高等学校校長、発声法)

————–

本講習会は、次年度も開催を予定しております。詳細等決まりましたら、大学ホームページなどでお知らせいたします。