2012年度授業がはじまりました

2012年度の授業がはじまりました。
今日(2012年4月26日)は、2年生向けの「音楽療法理論と技法」の第2回の講義がありました。
この授業は、音楽療法とは何か、音楽療法のさまざまなアプローチについて解説していく授業です。また、音楽療法の実践場面を収録したビデオもたくさん見て、音楽療法の方法を具体的に感じながら学んでいきます。
今日は、音楽が人間にもたらす影響(コミュニケーション、リラックス、活性化、コミュニケーションなど)についての話が中心の講義でした。講義の中では、こんな話をしました。

医師が薬を患者に投与する場合は、「症状」に合わせて薬を選びます。音楽療法は、薬のように音楽を使うわけではありません。
頭痛にはモーツァルト、腹痛にはベートーヴェン、というように、症状に合わせて曲があるわけではありません。同じモーツァルトの曲を聴いても、リラックスする人もいれば、退屈だと思う人もいます。ですから、音楽療法の場合、症状に合わせて音楽を選ぶのではなく、対象となる人個人にあわせて(好みやそれまでの音楽歴など)音楽を選ぶことになります。ここが、音楽療法の難しいところでもあり、また、仕事として面白く、やりがいのあるところでもあります。

さて、4月29日、30日と、東邦音楽大学文京キャンパスにおいて、東邦祭が開催されます。音楽療法専攻でもさまざまな催しを企画しています。皆様、どうぞふるってご参加ください。