2016年7月

本学音楽療法専攻卒業生・在学生が 第16回日本音楽療法学会学術大会で研究発表の審査に合格しました

 日本音楽療法学会では、年に1回、学術大会が開催されています。毎年、全国から千人以上の音楽療法関係者が集い、研究発表をします。今年度(2016年)は、来る9月16日〜18日、「第16回学会学術大会」が仙台で開催されます。 
  
 昨年度の本学音楽療法専攻卒業生の山中瑞希さんが卒業論文で取り組んだ研究を応募したところ、審査に合格して研究発表をすることになりました。 
 
 また、本学音楽療法専攻4年在学中の坂田詠里子さんと砂川麻樹さんが、3年次の「学内実習発表」で取り組んだ研究を応募したところ、同じく審査に合格したので、在学中ですが研究発表することになりました。 
  
 昨年度の学術大会では、本学の学部4年に在学中だった柳生淳朗さん(現在、三重大学の大学院生)が発表しましたが、今年度は2名の在学生が発表することになりました。
 
 本学音楽療法専攻の卒業生・在学生が積極的に学会発表に挑戦し、厳正な審査を通過し、研究発表当日、緊張の面持ちで発表に取組む姿は、本当に頼もしいと感じます。
    
  
 3名の発表のタイトルは、以下の通りです。

◎環境音が自伝的記憶の想起に及ぼす影響
〜環境音を音楽療法セッションに活用するための基礎的研究〜

 山中 瑞希 [本学卒業生]
 徳富 政樹 [本学講師]
 高畑 敦子 [本学講師]

◎ダウン症の幼児の音声によるコミュニケーションの促進のための音楽療法の効果
〜言語獲得初期水準に ある事例を通して〜

 坂田詠里子 [本学4年次在学生]
 和田 京子 [本学卒業生]
 飯島 千佳 [本学研究員]
 高畑 敦子 [本学講師]
 二俣 泉  [本学准教授]

◎日本における失語症患者の発話リハビリテーションに対する音楽療法の事例研究の展望
〜Melodic Intonation Therapyの日本語話者に対する有効性の検討を中心に〜

 砂川麻樹 [本学4年次在学生]
 平田紀子 [専任講師]

本学音楽療法専攻の現場実習が、雑誌「セラピスト」の取材を受けました

 隔月発行の雑誌「セラピスト」で音楽療法の特集記事が企画され、私(本学准教授・音楽療法チームリーダーの二俣)と飯島千佳さん(本学研究員・認定音楽療法士)が取材を受けました。また、記者の方が本学音楽療法専攻の実習にも同行され、詳しく取材をしていただきました。
 
 その記事が掲載された「セラピスト」2016年8月号が刊行されました。記事の中では、本学4年の鈴木裕也さん、3年の山口花歩さんが実習で奮闘する様子も紹介されています。
 
 
雑誌「セラピスト」ホームページ(外部サイトへ移動します)
http://www.therapylife.jp/latest/2016/07/20168.php
  

本学音楽療法専攻の卒業生、和田京子さんが読売新聞で紹介されました

 2016年7月8日(金曜日)の読売新聞夕刊の「しごと図鑑」の「音楽療法士」の記事で、本学音楽療法専攻の卒業生の和田京子さん(日本音楽療法学会認定音楽療法士)が紹介されました。
 
 和田さんは一般大学を卒業した後、シンガー・ソング・ライターとして活動していましたが、自身の病気の治療・療養期間中に音楽療法を知り、31歳で本学音楽療法専攻に入学しました。卒業後に音楽療法士の資格を取得した後も、本学音楽療法専攻研究生として1年間さらに研鑽をされました。音楽療法の複数の現場で活躍をしている本学卒業生の一人です。

西シドニー大学の大学院生、グレッグさんとの交流

MT_20160712.jpg 写真:7月7日 音楽音楽大学 川越キャンパスにて
 
グレッグ・ローリーさん(オーストラリア人)は、長年のビジネスマンとしての経験をした後、50歳を過ぎてから西シドニー大学の修士課程で音楽療法士になるための学びを始め、現在、修士課程の2年目を迎えます。
 グレッグさんは親日家で、将来、日本で音楽療法の仕事をしたいと希望されています。そして、2016年の6月後半から7月前半にかけて3週間、関東各地の音楽療法の現場を訪問しました。異なった対象領域(知的障害、脳性まひ、自閉スペクトラム症、高齢者、病院、子ども、成人)で働く6人の認定音楽療法士の現場で、多くのセッションを観察したり、参加したりされました。本学音楽療法専攻の実習にも同行しました。
 7月7日には、本学音楽療法専攻学生に向けて、グレッグさんの体験を披露してもらう機会がありました。以下は、その発表の概略です。
  
 ・日本の音楽療法士たちは皆、非常に高い水準の音楽能力を持ち(とりわけ卓越したピアノの技術)、対象者に対して非常に繊細にかかわっていた。オーストラリアでは、ギターがより積極的に活用されている。自分は、ギターの音楽療法実践における有用性を認識しているので、今後も大いにギターを活用したいと思っているが、日本の音楽療法士の優れたピアノ技術に触れ、自分のピアノの技術をさらに高めたいと思った。
 
 ・音楽療法実践が終わってすぐ後、現場の他職種のスタッフと音楽療法士が直ちにその日の音楽療法について振りかえりの会議を開いていたことに感心した。こうした方法は、自身の実践にもぜひ取り入れたい。 
 
 ・音楽療法実践の中に、純然たる音楽療法以外の介入方法(様々のリハビリテーションの手法、ダンス、音楽教育etc.)を柔軟かつ積極的に取り入れていた。これは、対象者の持つニーズに応える意味で、とても有意義であると感じた。
 
 ・東邦音楽大学音楽療法専攻での授業や実習指導は、オーストラリアでの音楽療法教育よりも、個々の学生に即したものだと感じた(たとえばオーストラリアの大学での「実践的な音楽療法スキル」のクラスの人数は40名以上に及んでいたので、個々の学生に応じたフィードバックを得ることはできなかった)。日本の学生は、個々の学生の進歩に応じた高い質のサポートを受けていると感じた。
 
 グレッグさんの発表後、参加した学生たちとの質疑応答があり、最後にグレッグさんの歌とギターで「ワルツィング・マチルダ」(オーストラリアの有名な民謡)が演奏されました。
 社会人経験をしてからの音楽法の学び、言葉の通じない外国での臨床現場への参加など、グレッグさんの果敢な挑戦に、多くの学生が啓発されたようです。