2008年11月

短大の講義から~その2

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先日、短大のユニークな講義のご紹介をしましたが、今日はその第2弾です。

「ピアノ指導者のための教材研究」は、幼児期や児童期のピアノ指導について、実際の教材に触れながら研究して行く内容です。ピアノレスナー養成専攻生は必修科目となっており、ピアノ専攻生もそのほとんどが履修しています。

ピアノ指導法の研究には、さまざまな鍵盤楽器についての知識が欠かせません。

先日、砂原悟先生がクラヴィコードを講義室に運び込んで実演と解説をしてくださいました。
バ ロック時代の鍵盤楽器というとチェンバロが有名ですが、クラヴィコードはチェンバロとは全く仕組みも特徴も異なる楽器です。チェンバロは弦をはじいて音を 出しますが、クラヴィコードは「タンジェント」という小さな金属の板が弦をたたいて音を出します。指先の微妙な感覚が直接弦に伝わっていく、それはそれは 多感な楽器なのです。
バロックの巨匠たちは皆、このクラヴィコードを愛用していたそうです。もちろん大バッハも!

砂原先生の奏でるクラヴィコードによって、バロック時代の音楽の驚くほど繊細かつ豊かな表情が講義室の中によみがえりました・・。

講義終了後も、興味を持った学生たちがクラヴィコードを取り囲んで、その音色に耳をかたむけていました。

16号館のレッスン室

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すっかり秋も深まりました。キャンパスの木々の葉が乾いた風に舞っています。

今日は新しい16号館のレッスン室をご紹介しましょう。
専門の音響設計事務所が手がけたレッスン室はとても快適です。遮音は非常にしっかりしていて、集中してレッスンに取組むことができます。
私が使っている部屋の両隣では砂原先生と中島先生が熱くレッスンをしているはずなのですが、ほんとうに全く聞こえてこないのには驚かされました・・。

各レッスン室には天井から床まで届く音響調節用のカーテンが備えられており、これを開けたり閉めたりすることで残響時間を調節できます。
カーテンを全て開けると、手をたたくと「ぱああーん・・」というホールのような残響が聞こえてきます。逆に、全部閉めると温かい落ちついた感じの響きになります。
曲によってカーテンの開け具合を調節するのも面白いです。

部 屋は完全な長方形ではなく、わずかに壁を斜めにして台形のようなかたちになっています。これは「フラッターノイズ」と言われる現象を防ぐための設計です。 音が平行な壁に何回も反射すると音楽には不適な「ビリビリ」という残響が生じますが、16号館のレッスン室ではそれを防ぐ設計がされているのです。

もう一つ。
エアコンの音が静かで性能が良いです!数日前から暖房が入りましたが、足元もじんわりあったまる感じで気持ちいい・・。冷え性の私にはとてもありがたいです!