カリキュラム・施設概要

東邦ウィーンアカデミーカリキュラム

林千尋

林千尋

東邦音楽大学大学院 講師
東邦音楽大学・東邦音楽短期大学
特任教授

授業の都度、
具体的な目標を
クリアすることで

学生に達成感と自信が生まれ
成長へとつながる

ウィーンアカデミーの研修目的は、学生自身が独立した一人前の芸術家としての第一歩を踏み出すことです。そのためには自ら音楽を解釈したり作ったりできること、そしてその音楽に責任を持つことが必要です。ですから音楽の解釈、表現、創造に不可欠な音楽作りの基本的な考え方、知識、技術等のうち、普遍的な内容を指導しています。

 実践しているのは、音楽家としての現在の自分の位置を明確にわからせてあげること。今の成長段階で何が必要かを話し合うこと。その上で今の能力と物理的な条件の中で最も効率的な練習方法とプログラムを処方してあげること。そして毎回、具体的な達成目標を与えることです。それらをクリアすることで、本人に達成感と自信が生まれます。レッスンや授業は毎回成功体験の積み重ねであるべきです。その学生にとって、一番良い表現を自分で見出せるようサポートしたいと思います。ウィーンアカデミーを担当して数年が経過し、学生たちの心構えにも真剣さが増してきました。自己への正確な評価と問題点の解決法が示され、各回ごとに授業やレッスンの目標を明確に与えられることにより、かつて経験したことがないほど短期間で成長できることを学生自身が確信できるからでしょう。以前には見られなかった各音の役割の表現分析的な理解、時代と様式への興味なども高まり、音楽的レベルは確実に上がっています。

林敏子

林敏子

東邦音楽大学・東邦音楽短期大学
特任准教授

自由に
表現すればいいのだ。

という自信を持ち、ここウィーンで
音楽の新世界へのドアを開けて

学生たちは、不安と期待の両方の気持ちを抱いてこの地を訪れます。学習面でも生活面でも、研究を通して多くの学生が自分を見つめ直し、新たな発見と希望を見出して、目を輝かせながら日本へ帰っていくのを見送るのはとても感慨深いものです。現代っ子である学生が団体で生活を共にするのですから、最初の3日間で地が出て、本来の性格が見えてきます。でも、その後はみんなが各々の個性を尊重しあい、自由な中にもバランスを保った明るい雰囲気で楽しそうに過ごしています。レッスンを受ける態度からも真剣さが伝わってきますし、音楽的レベルも進歩してきました。

レッスンでは自分の心を開いて自由に表現すればいいのだという自信を学生に持っていただきたい、そして私たちは学生が自分の内にある音楽の新しい世界へのドアを開けられるよう、手助けや後押しをしたいと考えています。そのため1人ひとりの個性を大切にし、その人に合った答えが自分で見つけられるよう、共に考えながら導いていくことをアカデミーの方針としています。大切なのは心、技、体と知識を正しくバランス良く見につけることです。数々の大音楽家が生きたこのウィーンの空気を感じ、文化や素晴らしいオペラ演奏に触れることは、若く多感な学生にとってかけがえのない人生の宝物となることでしょう。

大学院生

大学院1年次必修
研修内容  専攻実技レッスン
様式学基礎
様式学概論
様式学実践
自由即興演奏法
楽曲表現法分析
様式的演奏法
ドイツ歌曲歌唱法
ソロ・コレペティツィオン
様式的即興演奏
ドイツ語朗読法
個人研究
修了演奏会
※講義内容等は、変更になる場合もあります。

大学生・短期大学生

大学3年次必修・短大2年次選択
研修内容  専攻実技レッスン
オーストリア事情(歴史と音楽)
オペラ研究
幼児・子供のためのピアノ指導法(ピアノ専攻)
学生・大人のためのピアノ指導法(ピアノ専攻)
朗読法(声楽専攻)
グループによる音楽療法(音楽療法専攻)
楽器としての身体(音楽療法専攻)
音楽療法における人類学(音楽療法専攻)
心理学入門(音楽療法専攻)
音楽史跡研究
音楽鑑賞(オペラ・コンサートなど)
楽曲解釈
文化史体験
自由研究
修了演奏会
※講義内容等は、変更になる場合もあります。

施設概要

・収容人員 20名
・講義室兼サロン
・小ホール兼レッスン室
・レッスン室
・図書室
・各階ごとのキッチン
・宿泊室(ツイン10室)など

ピアノレッスン室
ピアノレッスン室
講義室兼サロン
講義室兼サロン
講義室兼サロン
講義室兼サロン
小ホール兼レッスン室
宿泊室(ツイン)
宿泊室(ツイン)
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