教員紹介

東邦ウィーンアカデミー教授陣紹介

ピアノ

マーティン・ヒューズ|
PROF.MARTIN HUGHES
EM.O.UNIV.[日本語肩書=オーストリア共和国終身大学名誉正教授]

元ウィーン国立音楽大学正教授ピアノ・コンサート科主任。ウィーン国立音楽大学鍵盤楽器研究所元所長。
パリのコンセルヴァトワールでイヴォンヌ・ルフェビュール(Yvonne Lefébure)に、又モスクワ国立音楽院にてレフ・オボリーン(Lev Oborin)にそれぞれ師事し、ベンジャミン・ブリテン(Benjamin Britten) とヴィルヘルム・ケンプ(Wilhelm Kempff)の元で研鑽を積んだ。その後、ロンドンの複数のメジャー・オーケストラとアメリカ、ロシア、ヨーロッパ、イスラエル等へ演奏旅行を行った。又ロンドンのサウス・バンクでのリサイタルシリーズは大評判となった。
ウィーン・クラシックのスペシャリストで、ベートーヴェンとシューベルトのソナタ全曲の演奏は批評家の絶賛を浴びた。
ベルリン国立芸術大学のピアノ科教授を経て、ウィーン国立音楽大学鍵盤楽器研究所(ピアノ・コンサート科)の元所長。
世界中でマスターコースと講義を行う。ベートーヴェンのピアノ音楽演奏解釈に関する著作「ベートーヴェンの演奏解釈」(“Interpreting Beethoven” ed. Stowell, Cambridge University Press 1994)について、パウル・バドゥラ・スコダ(Paul Badura-Skoda)は「ベートーヴェンのピアノ作品の精神を表現するのに関心のある全てのピアニストはこれを読まなければならない。」と書いている。

ピアノ

アントワネット・ファン・ツァブナー|
ANTOINETTE VAN ZABNER

ロード・アイランドの協奏曲コンクールに優勝し、16歳でオーケストラと共演。その後、ウィーン国立音楽大学に留学。ディーター・ウエバー、ハンス・グラーフに師事。コンサート・ディプロマを得て卒業。現在、ウィーン国立音楽大学で教鞭を執る傍ら、イーストマン音楽学校等の学生も教えている。ウィーン国立音楽大学教授。

声楽

ポレット・V・ヘルビッヒ|
PAULETTE. V. HERBICH

マーシャル大学を優秀な成績で卒業。声楽、ピアノ、音楽教育で学士号取得。ウィーンの音楽大学で研鑽を積み、国立音楽賞を獲得。以来、世界各地の演奏会、オラトリオ、オペラに出演。米国にて教職の経験も持つ。メゾソプラノ歌手(ウィーン・フォルクスオーパー専属歌手)

歌唱指導

クラウス・ブッシュ|
KLAUS BUSCH

ウィーン国立音楽大学指揮科卒業。サンクト・ペルテン市立劇場指揮者を経て、現在ウィーン・フォルクスオーパー歌唱指導部長とウィーン市立音楽院声楽オペラ科教授を兼務している。

朗読

ダニー・シーゲル|
DANY SIGEL

ラインハルトセミナーにて、演劇を学ぶ。その後、1962年よりウィーンのヨゼフシュタット劇場と契約する。夏の演劇祭、ザルツブルグ、ウィーン等でドン・キホーテ、ドクター・ファウストやメフィストに出演。演劇学校、パフォーミング・アート・スタジオとシューベルト・コンセルバトリウムにて、呼吸法、朗読法、演劇法の教鞭も執っている。女優。

フルート

ディーター・フルーリー|
Dieter Flury

元ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団首席フルート奏者。チューリッヒ生まれ。チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団の首席フルート奏者ハンス・マイヤー、チューリッヒ音楽大学のアンドレ・ジョネ、さらにオーレル・ニコレらに師事。その才能はフルートに留まらず、チューリッヒでは 1972~76年の間にテクニカル・カレッジで数学を勉強した経験を持つ。音楽と数学の専門知識を融合させて、「Axiomatic Theory of Tones」(公理的音階理論)と呼ばれる音楽理論の数学的基礎に関する論文も著している。25 歳の時、ウィーン国立歌劇場管弦楽団に入団し、81 年からウィーン・フィルハーモニー管弦楽団でソロ奏者を務め、同年ウィーン・フィル首席フルート奏者に指名された。2005 年より同管弦楽団のゼネラルマネジャー。指導者としても定評があり、ウィーン音楽大学やウィーン音楽院での指導を歴任、1996 年からはオーストリアのグラーツ音楽・表現芸術大学で教授を務める。

オーボエ

アレクサンダー・エールベルガー|
Alexander Öhlberger

職業音楽家の家系に生まれ、6歳からピアノ教育を受ける。12歳からウィーン国立音楽大学(旧音楽と演劇芸術の為のアカデミー)において、ハンス・ハダモスキー博士、マンフレッド・カウツキーとギュンター・ロレンツ等に師事し、オーボエの勉学を始める。カール・ピルス教授による作曲も学ぶ(当時は様々な管楽器の編成による室内楽作品が生み出された―「室内オーケストラのためのブルスケ」、「ソリ、合唱、オルガンと弦楽のためのドイツ・ミサ」等―)。
20歳でウィーン・フォルクスオーパーのオーケストラにおけるソロ・オーボエイストとなり、1年後にウィーン国立歌劇場の入団試験に合格し、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のオーボエ奏者、およびイングリッシュ・ホルン奏者となる。このような経歴を通し、様々な室内楽アンサンブルのメンバーとして活躍(ウィーン管楽ソリステン、ウィーン管楽八重奏団等々)。
この他、オーボエの多種多様な作品のソリストとして多くの演奏会にも出演している(バッハ、ヘンデル、チマローザ、ハイドン、ライヒャ、ドニゼッティ、クローマー、モーツァルト、リヒャルト・シュトラウス等)。1984年−2006年に、ウィーン市立音楽院(現私立音楽大学)で教鞭を執っている。

クラリネット

シュテファン・ノイバウアー|
STEFAN NEUBAUER

リンツのブルックナー音楽大学、ウィーン国立音楽大学にて、ペーター・シュミードル氏とヨハン・ヒンドラー氏に師事。室内楽奏者、評論家としても活躍。1993年よりアンサンブル・ヴィエナ・コラージュメンバー。 ウィーン国立歌劇場オーケストラ団員、ウィーン国立劇場協会オーケストラ団員、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団団友。

ファゴット

ベネディクト・ディンクハウザー|
BENEDIKT DINKHAUSER

2001年よりウィーン国立音楽大学にてシュテファン・トゥルノフスキー教授に師事。マスターコースではリヒャルト・ガラー教授(ザルツブルク)、パスカル・ガロワ教授(パリ)に師事。1997年“プリマ・ラ・ムジカ”コンクールで優勝。2002年9月よりウィーン国立歌劇場オーケストラ団員となる。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団団員。

サクソフォン

ペーター・ロールスドルファー|
PETER ROHRSDORFER

ウィーン国立音楽大学でオットー・ヴロヴニック教授の下、IGPと演奏法の研鑽を積む。アンサンブル「コントラプンクト」、オーストリー室内楽管弦楽団とウィーン楽友協会等の大ホールでソロコンサートを行う。リンツのブルックナー音楽院及びクレムスにある州立ノイホーヘン音楽学校で教鞭を執る。リンツ・ブルックナー音楽院教授。

ホルン

フォルカー・アルトマン|
VOLKER ALTMANN

ウィーン国立音楽大学で音楽の経歴を開始。ウィーン国立歌劇場オーケストラ団員。ウィーン・フィル管弦楽団団員。ウィーン市立音楽院ホルン科主任教授。2009年9月公職退官後、後進の指導。

トランペット

ヨゼフ・バンマー|
JOSEF BAMMER

ウィーン国立音楽大学で、J.ポンベルガー教授に師事。1993年より、トンキュンストラー・オーケストラ首席トランペット奏者。1996年より、ウィーン国立音楽大学講師。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン交響楽団、ウィーン放送交響楽団等に客演。

トロンボーン・ユーフォニアム

カール・ヤイトラー|
KARL JEITLER

ウィーン国立音楽大学卒業。1984年までの4年間は母校で教鞭を執る。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団団員として管弦楽演奏に従事しながらも、フィルハーモニックオーケストラ・ウィーンを創設、これと共に多くの演奏会、国際音楽祭へも招かれている。ウィーン国立歌劇場オーケストラ団員。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団団員。ウィーン国立音楽大学教授。

テューバ

ヨ−ゼフ・マイヤーホーファー|
JOSEF MAIERHOFER

国立グラーツ音楽大学・ウィーン国立音楽大学を優秀な成績で卒業。オーストリア放送交響楽団、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団に所属。また、数多くの室内楽アンサンブルにも参加。ウィーン国立歌劇場オーケストラ元団員。グラーツ音楽大学教授。

ヴァイオリン

エーリッヒ・シャゲール|
ERICH SCHAGERL

ウィーン国立音楽大学にて、フランツ・サモヒル教授に師事。同校在学中、フランツ・シューベルト・カルテットのメンバーとして、モーツァルト賞(ウィーン)、EBU国際弦楽四重奏コンクール(1974年ストックホルム)等、数々の賞を受ける。トンキュンストラー室内オーケストラにて短期間コンサート・マスターを務めた後、1979年ウィーン国立歌劇場とウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のメンバーとなる。1980年から86年までウィーン国立音楽大学講師として教鞭をとる。その他、ウメア室内楽フェスティバル(スウェーデン)、アレグロ・ヴィヴォ・フェスティバル(オーストリア)等、多くの音楽祭の講師を務める。オーケストラでの活動の傍ら室内楽も演奏し、ウィーン・ヴィルトゥオーゼンとアルカディア・アンサンブルのメンバーとして、ヨーロッパ、U.S.A.、日本で数々の活動を行っている。

作曲

ルネ・スタール|
RENÉ STAAR

ウィーン国立音楽大学、シベリウス音楽院などで研鑽を積む。元ウィーン国立歌劇場オーケストラ団員、元ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団団員。元ウィーン国立音楽大学講師。演奏家としてはもちろん作曲家、批評家、指揮者としても活躍している。グラーツ国立音楽大学客員教授。

ヴィオラ

ゲルハルト・マルシュナー|
GERHARD MARSCHNER

1984年8月5日ウィーン生れ。8歳の時からグレーテ・ビーダーマンの下で始めてのヴァイオリン・レッスンを受ける。 1992年から1994年までイナ・シュテムベルガーに、1994/95年ユリ・ポラシェックに学び、1995年より長年にわたるウィーンフィル第一ヴァイオリン奏者アルフレッド・スタール(1938-2000)と彼のクラスのアシスタント、フーベルト・クロイザマーに師事しグラーツ国立音楽大学オーバーシュツェン分校に学ぶ。20人以上のウィーン・フィルハーモニー管弦楽団員の師、アルフレッド・スタールの突然の死後、ヴィオラに変更しウィーンフィル・ソロ・ヴィオラ奏者ヨーゼフ・スタール(1935-2000)に師事、2004年までハンス・ペーター・オヒセンホーファーに師事しウィーン国立音楽大学に学ぶ。 19歳でウィーン国立歌劇場オーケストラの試験演奏に合格し2004年2月より入団。2007年ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団団員となり、同年首席ヴィオラ奏者となる。 若年にかかわらずの注目すべき音楽的経歴:1997年と2002年オーストリアPrima la Musicaコンクール(ピアノ室内楽あるいはヴィオラ・ソロ)優勝、2002年秋、ウィーン楽友協会ブラームス・ザールでの国際音楽フォーラム・トレンタの修了演奏会に於けるソロ演奏に合格、シーズン2004/05コーブルク・カルテットとウィーンのコーブルク宮殿での室内楽連続演奏会に出演。2006年レベッカ・バッケンCDを録音、グスタフ・マーラー作曲コンクール入賞者コンサートにソリストとして参加。

チェロ

エディソン・パシュコ|
EDISON PASHKO

アルバニアに生まれる。6歳よりチェロを習う。ティラナ芸術大学を経て、1998年グラーツ国立音楽大学にてフロリアン・キットに師事、同大学を優等の成績で卒業。1998年から2002年までウィーン国立音楽大学でヴァレンティン・エルベンに師事。2000年よりウィーン国立歌劇場管弦楽団とウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の予備団員を務め、2009年よりウィーン国立歌劇場管弦楽団に所属。2013年9月よりウィーン・フィルハーモニー管弦楽団正団員。1995年リーツェン国際チェロ・コンクール優勝。ヨーロッパとアジアで多数のソロ活動。「アンサンブル・ウィーン・コラージュ」と「ライエ」にチェリストとして共演。その他、キュッヒル・カルテットをはじめとするウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の奏者で構成される様々な室内楽グループと数多くの共演を行っている。

コントラバス

ヨーゼフ・ピツェック|
JOSEF PITZEK

1973年ウィーン国立音楽大学学士卒業。1985-1987年ウィーン国立歌劇場オーケストラ、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団と度々共演。1999年よりアンサンブルメンバー「コルソ・ウィーン」アルフォンス・エッガー指揮のもと演奏。ORFオーストリア国立放送交響楽団ソロコントラバス奏者。元ウィーン国立音楽大学講師。

打楽器

アントン・ミッターマイヤー|
ANTON MITTERMAYR

ウィーン国立音楽大学打楽器科卒。1991-1995年にウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン国立歌劇場管弦楽団等に出演。1996年よりウィーン国立歌劇場オーケストラとウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の首席ソロティンパニスト。2002年以来ウィーン国立音楽大学にて教鞭も執る。マスタークラス等国際的教育活動も行っている。

音楽療法[楽器としての身体]

リタ・クラーヴィンクラー|
RITA KRAHWINKLER

1978年オーバーエスターライヒ(オーストリア北部の州)、シュタイヤー生まれ。1997年よりウィーン国立音楽大学にて音楽教育と楽器による音楽教育教職課程修了。1997ー98年クリスティーネ・オルドヌング教授に師事し、音楽療法「機能的緊張の緩和」グループにて2週間に1回のレッスンを受講。1997ー2002年ウィーン国立音楽大学にてピアノ、リコーダー、声楽を学ぶ。又ベルカ・シュミッド教授に師事し、声楽マスター・コース「アレグロ・ヴィーヴォ」に3度参加。2000年よりサルト・ボカーレ合唱団の発声講師、ペルヒトルツドルフの研究機関にて「声楽と機能的緊張の緩和」の講義を行っている。2000ー2001年音楽療法「機能的緊張の緩和」グループのウィーン国立音楽大学セミナーにてベルカ・シュミッド教授の助手を務める。2003年音楽療法「機能的緊張の緩和」研究学会に参加、ローテンブルク。2004年第1回同学会修了証明を取得。

音楽療法[心身医学入門]

ギュンター・バルトル|
GÜNTHER BARTL

ウィーン国立大学で医学を修める。1955年大学医学博士号を取得。精神身体医学と精神療法をベルリンにてI.H.シュルツ教授、ウィーンにてH.ストロツカ教授に師事。1992年よりウィーン国立音楽大学音楽療法科講師。精神身体医学と基礎医学を講ずる。オーストリア医師会の教育療法士、オーストリア催眠療法医学協会会長。

音楽療法[音楽療法における人類学・音楽療法の実際]

ゲルハルト・トゥセック|
GERHARD TUCEK

神学と心理学を修める。ディプロム研究は「応用文化学:文化の出会いとアイデンティティ」。民俗音楽療法研究所所長。ローゼナウ大学教育学部長、イスタンブール大学研修主催、ミュンヘン大学客員教授「古代オリエントの音楽療法」の為のパイロット・プロジェクトの研究科指導者。ウィーン交通事故病院音楽療法所責任者。

音楽療法[グループ音楽療法]

アンジェリカ・タイヒマン|
ANGELIKA TEICHMANN

ウィーン国立音楽大学にて音楽療法を修める。ミュンヘン国立教育大学にて教育学を修める。現在、精神療法士として個々の患者に、又はグループの為に活動し、そして教員療法士としてウィーン国立音楽大学で教鞭を執っている。ウィーン国立音楽大学教授。

メディアデザイン

フランツ・ヨーゼフ・ハウザー|
Franz-Josef Hauser

フランツ・ヨーゼフ・ハウザーは、ウィーン国立音楽大学に於いてクラシックのピアノ教育を受けたが(ミヒャエル・フルビー教授師事)、同時に「ポピュラー音楽の鍵盤楽器」という領域も修得した(ラインハルト・タイザー教授師事)。更にエヴァ・サルムッター、カタリイナ・リーマタイネン、ウヴェ・マチケ、ヘー・スン・ジョー又ウォン・ミ・キムなどのマスター・コースで研鑽を積んだ。ピアノ・ソリストとして室内楽奏者として種々の音楽スタイルに於けるキーボード奏者として、又指揮者としてもヨーロッパ内の多くの国で数えきれない程のコンサートに出演した。フランツ・ヨーゼフ・ハウザーはウィーン国立音楽大学ベートーヴェン研究所のピアノ専任講師である。伝統的なレパートリーの他、彼は20世紀と21世紀のピアノ音楽や、又ポピュラー音楽の種々のジャンルやインプロヴィゼーションにも取り組んでいる。