月刊誌「Piano」の取材を受けました。


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2月25日(木)川越キャンパスにて、月刊誌「Piano」の取材を受けました。
内容は東邦音楽大学 音楽療法専攻2年・佐藤優衣さんの撮影&インタビューでした。
今回の記事は月刊「Piano」4月号、
「私たち音楽科! 響け卵たちの毎日」のコーナーに掲載予定です。
月刊「Piano」ホームページ
http://www.ymm.co.jp/magazine/piano/
月刊「Piano」編集部の皆様、佐藤さんありがとうございました。

1月30日「TOHO Saturday Concert」を開催しました。

平成28年1月30日(土)文京キャンパスにて、「TOHO Saturday Concert」を開催しました。
「サタデーコンサート」は地域の皆様にも身近に演奏をお楽しみ頂ける場として年6~7回、土曜日の午後に開催しております。出演者は本学在学生をはじめ教員、研究員の中から選抜して行います。

今回は東邦音楽大学の在学生と研究員による弦楽器の調べをお送りいたしました。演奏家としても第一線で活躍する研究員たちとの演奏の場は学生たちにとっても普段のレッスンや練習では得ることのできない貴重な実学の場でもあります。この演奏会を経験することによって学生たちも一回り大きく成長できたのではないかと思います。

当日は、寒風が吹く中であったにもかかわらず、開場前から多くのお客様が列をなし、客席内は近隣の方々、音楽愛好家、在学、在校生や卒業生の方など多くの皆様にご来場いただき満席になりました。

小さなホールならではのアットホームな雰囲気の中で、開演前にはお客様同士、会話を楽しまれるなど和やかムードに包まれておりましたが、開演後は一転。静寂の中、奏者の息遣いも聴こえるほどに近い舞台から生み出される美しく、迫力のある音色に満たされ・・・・・・。小さな会場だからこその醍醐味を味わっていただけたのか、演奏終了後にはお客様から盛大な拍手をお送りいただけました。

演奏曲目は

♪ E. エルガー作曲
 弦楽四重奏曲 ホ短調 Op.83
♪ F. メンデルスゾーン作曲
 弦楽四重奏曲 第2番 イ短調 Op.13

以上の2曲が演奏されました。

足をお運びいただいた皆様には、この場をお借りして心より御礼申し上げます。

東邦音楽短期大学

E. エルガー作曲 弦楽四重奏曲 ホ短調 Op.83

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新井志門(Vn)

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鎌田真未(Vn)


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梅原孝輔(Va)

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中野陽一郎(Vc)


F. メンデルスゾーン作曲 弦楽四重奏曲 第2番 イ短調 Op.13

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鳥越友里恵(Vn)

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梅原孝輔(Vn)


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榎園麻衣子(Va)

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三澤亜美(Vc)


《ナビゲーター》梅原孝輔

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指導された大久保淑人特任教授と出演者

次回は平成28年2月27日(土) 14時開演 「入場無料」
東邦音楽短期大学 電子オルガン専攻生によるエレクトーンの演奏会を開催予定。
皆様のご来場をお待ち申し上げます。

→次回コンサートの詳細はこちら

演奏家コースの「ウィーン特別研修」がはじまりました。

平成28年1月31日(日)東邦音楽大学演奏家コースの学生が「ウィーン特別研修」へ出発しました。

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演奏家コースの学生は、各年2回(10日間×2回、4年間で80日間)本学が所有する「東邦ウィーンアカデミー」において海外研修を行ないます。実技レッスンは、ウィーン国立音楽大学の先生方をはじめ、第一線で活躍されている先生方より指導を受けます。

大学院1年次生がウィーン研修から帰国しました。

平成28年1月31日(日)、東邦音楽大学大学院1年次生が、本学が所有する「東邦ウィーンアカデミー」にて22日間の研修「ウィーンアカデミー特別研究」(一年次必修)を終え、ウィーンから帰国しました。

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「第12回 NEW YEARコンサート in 南古谷」に本学学生・附属二高生徒が出演いたしました。

平成28年1月10日(日)、本学川越キャンパスが所在する川越市南古谷地区の地域活動である「NEW YEARコンサート in 南古谷」が本学グランツザールにて開催されました。

音楽活動を通じた青少年健全育成、地域交流を目的に主催される同コンサートは、今年で12回目を数えます。回を重ねる毎に出演者、来場客とも増え、初回から干支がひと回りした今年も、本学学生、附属二高生徒が出演する機会をいただきました。

例年同様、今回も小学校、中学校、高校、大学の生徒・学生から、社会人の方も含む地域音楽サークルまで、幅広い年齢の方々が出演され、20団体による、新年の門出を飾る華やかな合唱、合奏が披露されました。

本学からはホルンアンサンブル「マジカルエスカルゴ」が出演。ホルンを指導される澤准教授と学生5名が紡ぎ出す美しいハーモニーに、大勢のお客様から盛大な拍手をいただきました。

附属二高生徒は、管楽器専攻の生徒たちがオープニングのファンファーレ隊としてコンサートの幕開けを飾り、さらに、合唱、ウインドオーケストラによる演奏でも舞台に立ちました。ウインドオーケストラでは曲によってウィッグを着けて演奏するなど、演出にも凝り、お客様は大いに楽しんでくださいました。

プログラムの最後は、南古谷地区と本学が連携し、地域の中学・高校生や住民の方々と結成する「南古谷ウインド・オーケストラ」が、奏者約140名による大迫力の演奏を披露。本学の教員、学生も指揮・指導に参加する同オーケストラは昨年結成10周年を迎えましたが、中高生たちの演奏技術はますます磨きがかかり、堂々とした立派なステージを見せてくれました。

青少年を育てる南古谷地区会議 根岸正春会長からは冒頭のご挨拶で、同コンサートへの本学の協力に対し、感謝のお言葉をいただきました。このような形で地域の一助となれることは本学としてもたいへん光栄なことであり、今後も「音楽」を通してますます積極的に地域の皆様と連携・交流できることを願っております。

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川越市立南古谷小学校 芸能 鼓笛クラブ


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川越市立牛子小学校 ミュージッククラブ


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南古谷フラワーコーラス


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川越市立南古谷小学校6年生有志


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川越市立牛子小学校4年生有志


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川越市立東中学校2年4組


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川越市立南古谷中学校2年4組


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川越童謡の会


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東邦音楽大学 ホルンアンサンブル マジカルエスカルゴ


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ギターサークル 夢限


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川越東高等学校 マンドリン・ギター部


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東邦音楽大学附属東邦第二高等学校


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川越市立東中学校 吹奏楽部


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川越市立砂中学校 吹奏楽部


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川越市立高階中学校 吹奏楽部


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川越市立南古谷中学校 吹奏楽部


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城北埼玉中学・高等学校 吹奏楽部


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東邦音楽大学附属東邦第二高等学校スタイリッシュ・ウインドオーケストラ


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川越東高等学校 吹奏楽部


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南古谷ウインド・オーケストラ

「第9回横浜国際音楽コンクール」声楽部門第1位を受賞された本学大学院生・近野桂介さんにお話をお伺いしました。

昨年8月に本選が行われた「第9回横浜国際音楽コンクール」の声楽部門[一般A]において、本学大学院音楽研究科声楽表現コース(声楽領域)1年・近野桂介さんが、1位及び「ハンナ賞」、さらに各部門1位受賞者から選考される「パリ・エコール・ノルマル音楽院奨学金」を受賞しました。

近野さんは、高校(本学附属第二高等学校)でピアノを、大学で声楽を専攻され、その後、本学大学院に入学。現在1年次生で、バロック音楽を主に研究されています。近野さんにコンクール応募のきっかけ、大学院での学び、今後の目標などをお聞きしました。

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「横浜国際音楽コンクール」は自由曲で応募できます。現在研究をしているバロック音楽の楽曲で自身の力、レパートリーがどこまで通用するかを試してみたいと思ったことが、このコンクールに応募したきっかけでした。

大学院で学び始めてから、楽曲の選び方がそれまでと大きく変わりました。大学院で師事している日比啓子先生、またそのほかの先生方からも、「あなたにはバロックが合うのでは。あなたにしか歌えないものを歌ったほうがいい」とアドバイスをいただいたことで、それまではあまり選ぶことのなかったバロック期の作品を研究対象とするようになりました。

今回のコンクール用にと選んだ楽曲も、大学院の先生方に推薦していただいたものです。その結果、1位という評価をいただくことができ、先生方には心から感謝しています。

楽曲の選び方が変わったことも含めて、大学院での学びでは、それまで気づかなかった新しい発見をすることが多くあります。また、新しい発見があるからこそ、よりステップアップできるのだと思います。

特に、「アンサンブル表現研究(声楽)」の授業から学べることは非常に多くあります。試演会に向けて演目を定めることから始まり、演目の研究・練習を重ね、試演会の舞台で研究成果を発表します。担当されている複数の先生方にさまざまなアドバイスをいただきながら、各自、演目の研究・練習を続けていくのですが、先生方の実践的なアドバイスのおかげで、自分がどんどん変化していくことを実感できます。

大学院入学前もコンクールには何度も挑戦してきましたが、1位という評価をいただいたのは今回が初めて。大学院の先生方のご指導がいまの私を導いてくれたと感じています。

生の声で、言葉とともに伝える音楽。それが声楽の大きな魅力だと思います。オペラではさらに体も使い、聴いてくださるお客様に全力で伝えなければなりません。自分の体調、心の状態などがすべて舞台に影響しますから、日々の生活面で気をつけなければならないことも多くあるなど、声楽には難しさもありますが、やりがいも非常に大きいです。

個人的な考えですが、音楽を学ぶなら、自分の芯を持つこと、そして夢を追い続けることが大切だと思っています。芯を持ったうえで、周囲の方の意見もしっかりと聞き、そこからもどんどん吸収する。私自身、そのことを意識しながら学び、また、夢を抱くだけではなく、具体的な目標を設定するようにもしています。

大学院の先生方のご指導を信じ、全力で音楽と向き合う日々を送っているいまは、まだまだ学ばなければならないことがたくさんありますが、その先に、海外、やはりヨーロッパのオペラの舞台をめざしたいという目標があります。今回のコンクールで賞をいただけたことは、将来の目標への出発点。そう考えています。

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今回の受賞によるパリ・エコール・ノルマル音楽院への留学は、今年の秋を予定しているという近野さん。留学先でもさまざまなことを吸収しながら、夢の実現、目標達成に向けて、研鑽を積まれることでしょう。近野さんの今後の活躍に、この記事をご覧いただいている皆様にもぜひご注目いただきたいと思います!

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12月川越キャンパス・グランツザールにて行われた
「東邦音楽大学大学院1年次 演奏会」の舞台に立つ近野さん。
美しい響きが会場を包み込みました。

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インタビューに朗らかに、ご丁寧にお答えくださいました。
近野さん、ありがとうございました!

短大・コンポージングアーティスト専攻生が「ライブ実践」を行いました。

11月16日(月)、ライブハウス「池袋FIELD」(豊島区西池袋)にて、本学コンポージングアーティスト専攻2年次生による「第3回 ライブ実践 My Song My voice for you~世界の音楽シーンを彩るベテラン奏者達との共演~」を行いました。

「ライブ実践」とはコンポージングアーティストの「専攻実技」の授業の一環で行われるもので、同専攻2年次生がプロミュージシャンの方々と同じステージに立ち、学生自身が作詞、作編曲を手がけた作品を発表するというものです。

客席を埋め尽くすほど多数のお客様がご来場くださり、会場は開演前からすでに熱気にあふれ……。MCを務めた城之内ミサ特任教授による挨拶、さらに、出演学生全員でステージをサポートしてくださるプロ奏者の皆様への御礼の挨拶を経て、いよいよライブは幕開けしました。

学生各自の研究によって、作品の発表形態はさまざま。歌唱する者、楽器演奏とともに歌唱する者、ソリストとして楽器演奏をする者、ほかの同専攻生をボーカリストに立て自身は楽器演奏を行う者がおり、また発表者が演奏する楽器もキーボード、アコースティックギター、クラリネット……と多彩でした。

各学生は作品の創作にまつわるエピソードや、このステージに向けた意欲などをお客様に向けて語りましたが、学生それぞれの思いをお客様に感じていただくことができたのか、曲に合わせて手拍子をされたり、リズムをとられたりと、お客様自身も楽しんでくださっている様子で、また、各曲の演奏が終わるごとに盛大な拍手をおくってくださいました。

終始、熱気、迫力にあふれる会場でしたが、緊張でいっぱいの表情の学生に対し城之内教授がインタビュアーとなって話しかけることでその学生の緊張を解こうとした時や、別の学生が課題提出期限ギリギリで作品づくりを仕上げたたいへんさをユーモラスに語った時など、お客様の笑い声が響き和やかなムードに包まれる場面もありました。

この「ライブ実践」に向けて、学生たちは各自の作品発表の準備だけではなく、同専攻の仲間同士サポートをし合って準備を進めてきた部分も多くあります。プロの方にとっては当たり前のことといえるのでしょうが、このようなステージをつくり上げるには、自身の準備に加え、多くの方々の多くの時間と高い専門性、また参加してくださる方々との円滑なコミュニケーションが必要であること、またそれらがいかに重要であるか、学生たちはこの実践的な機会をもって、理解を深められたことでしょう。

コンポージングアーティスト専攻生にとって短大2年間の集大成ともいえる今回の経験を今後の活動の礎とし、学生それぞれが羽ばたいてくれることを願っています。

ステージを支え学生に貴重な経験を与えてくださいました奏者の皆様、音響や照明等にご尽力くださいました「池袋FIELD」のスタッフの皆様、そして、会場に足をお運びくださり多くの声援を送ってくださいました皆様に、この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。

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池袋駅から徒歩すぐのライブハウスが会場に。

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MCを務めた城之内ミサ特任教授の挨拶と、
学生によるプロの奏者の皆様への御礼の挨拶とで、ライブはスタート!

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水野 美佐子(東邦音大アドバンスコース生)  ♪あなたといた場所で ♪風がかわったら

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白沢 実希  ♪ワルツ ♪記憶

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佐藤 美咲(東邦音大アドバンスコース生)  ♪Magnolia ♪藍玉

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奈義良 実名恵  ♪月夜と君 ♪あの日へ

 
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礪波 茉衣  ♪水面

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上石 柚衣  ♪泣き空 ♪さよなら

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小坂 怜加(東邦音大アドバンスコース生)  ♪雪化粧の立山 ♪お母さん

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坪田 修平  ♪STREAM ※「R」の表記は左右反転  ♪Top of tank

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髙橋 利奈  ♪2F ♪10分間

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岡田 里紗子  ♪ぱろすぽっと ♪もーにんぐ

東京都議会芸術文化展 オープニングセレモニーにて本学 弦楽四重奏団が演奏を行いました。

11月5日(木)、東京都庁内 都政ギャラリーにて行われた「東京都議会芸術文化展」のオープニングセレモニーにおいて、東邦音楽大学が演奏を行いました。

「東京都議会芸術文化展」は東京都芸術文化振興議員連盟によるもので、会員の方々による幅広い芸術作品の展覧会として、毎年開催されています。そのオープニングを飾る演奏の機会をいただき、東邦音楽大学 弦楽四重奏団が出演いたしました。

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絵画、立体造形、写真、書をはじめさまざまな芸術作品が展示された空間に、弦楽器特有の暖かみ、せつなさを感じさせるような音色が響きわたり、会場はまさに”芸術の秋”のムード一色に。ご来場くださったお客様はしっとりした雰囲気を楽しんでくださっているご様子でしたが、「小さい秋見つけた」「もみじ」「見上げてごらん 夜の星を」など多くの方が慣れ親しんでいる曲の演奏では、演奏に合わせ口ずさんでおられるお客様もいらっしゃいました。

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2020年の東京オリンピック開催に向け、東京から、日本から、世界に誇れる芸術文化を発信していこうとする東京都庁でのこのような機会に本学も参加させていただけましたことに、この場をお借りして御礼申し上げます。また、会場に足をお運びくださり、本学の演奏をご鑑賞くださいました皆様、誠にありがとうございました。

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≪プログラム≫
アイネ・クライネ・ナハトムジーク 第1楽章/W.A.モーツァルト
ちいさい秋みつけた/中田 喜直
もみじ/岡野 貞一
見上げてごらん夜の星を/いずみ たく
情熱大陸/葉加瀬 太郎

塚田 佳男先生による声楽公開講座を開講しました。

11月5日(木)、川越キャンパス スタジオBにて、塚田佳男先生による声楽公開講座「日本歌曲研究」を開講しました。

塚田先生は東京藝術大学で声楽を学ばれた後、オペラや各種コンサートの伴奏、コレペティトゥーアを務められ、ドイツにてピアノ・オルガン・伴奏法も学ばれました。帰国後から現在にいたるまで多彩な音楽活動を続けられ、特に日本歌曲の研究、解釈、伴奏においては第一人者としてご活躍されています。日本歌曲の歌唱法、伴奏法の指導を全国各地で行われており、多くの歌い手とピアニストの育成にも尽力されています。

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塚田佳男先生

本講座「日本歌曲研究」では、本学にて声楽、ピアノを専攻する学生(学部生、院生)を対象に、塚田先生が公開レッスンを行ってくださいました。歌唱する学生、そのピアノ伴奏をする学生のペアで、4組の学生たちが日本歌曲を題材に演奏し、先生に学びました。

学生の歌唱、伴奏に対し、塚田先生は実践的にご指導くださいました。歌詞の意味内容や言葉の発音の解説に加え、歌詞にまつわるエピソードなどもお話くださり、また伴奏者に対しても、指や体の使い方なども含め、細かく丁寧に解説してくださいました。

塚田先生の具体的な指導、助言によって、声楽の学生は声の出し方、発音、表情に、また伴奏者の演奏にも変化が現れ、その様子を聴講する学生たちも、自身がレッスンを受けているかのようにメモをとったり、うなずいたりしながら、先生の説明に耳を傾けていました。

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実践的な歌唱指導により、学生たちの声の出し方、発音、表情にはどんどん変化が・・・・・・!

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多くの学生たちが真剣に耳を傾けました。

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ピアノ伴奏の指導をされる塚田先生。

日本歌曲の第一人者である塚田先生から直接学べた経験は、声楽、伴奏を学ぶ学生たちの研究意欲をますます高めてくれたことでしょう。講座の最後に、本学声楽主任 大島洋子教授が「日本歌曲は私たちにとって歌詞が理解しやすいものであり、また年齢を重ねるごとに、その理解がより深まっていくものです。多くの人に日本歌曲を歌っていただきたいですし、特に若い方は若い方なりに朗々と歌っていただきたいです」と挨拶されましたが、レッスン受講者のみならず、聴講した学生も含め、この講座によって、日本歌曲の新たな発見ができたのではないかと思われます。

大学 公開講座「日本歌曲研究」
◆講師  塚田佳男 教授
◆日時  平成27年11月5日(木) 14:30~16:30
◆会場  東邦音楽大学 川越キャンパス スタジオB
◆本講座でとり上げた楽曲
  九十九里浜/北見志保子 作詞  平井康三郎 作曲
  からたちの花/北原白秋 作詞  山田耕筰 作曲
  ゆく春/小野芳照 作詞  中田喜直 作曲
  日記帳/藤田圭雄 作詞  小林秀雄 作曲
  この道/北原白秋 作詞  山田耕筰 作曲
  天の川/大木惇夫 作詞  別宮貞夫 作曲
  鐘が鳴ります/北原白秋 作詞  山田耕筰 作曲

中川 昌三特任教授による公開講座を開講しました。

10月28日(水)、川越キャンパス スタジオBにて、中川 昌三特任教授による公開講座「実践!アドリブをやってみよう」を開講しました。中川教授は本学の教員を務める一方、フルート奏者として国内外の数多くの著名な演奏家やオーケストラと共演されており、作曲活動、CDリリースなど、プロフェッショナルな音楽家としても幅広くご活躍されています。

クラシック音楽を学ぶなかでジャズミュージックの世界にも魅了された中川教授による本講座は、「アドリブ(即興)」がテーマ。ゲスト奏者を迎え、即興の実演も含めながら、即興に関する音楽理論面および演奏技術に関する説明、また即興をするうえで大切な考え方などを解説してくださいました。

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中川教授による「アドリブ」をテーマにした公開講座は今回で5回目。

毎回さまざまな楽曲を用いて、実践的に教えてくださいます!

実演では、中川教授の「遊んでみよう!!」という呼びかけとフルート演奏とを皮切りに、ゲスト奏者の方々が順々に即興で共演していくという流れを披露してくださいました。フルートの即興にドラムが加わり、次にコントラバスが加わり、最後にピアノも加わって……。それぞれが即興でありながら、音の重なりが徐々に厚くなるにつれ独特な魅力に満ちた響きとなっていく様に、聴講する学生たちも興味深く鑑賞していました。

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各楽器の即興による音色が重なっていき・・・・・・まさに音楽が”創られていく”過程を体感!

「時には譜面を離れて、『音楽をつくる』という意識を持つことが、クラシックでも必要。」
「自分でイメージできないものは、演奏できない。考えずとも、いろいろなイメージが出てくるよう、たくさんの音楽を自分のものにしていくことが大事。」
「演奏家というのはクリエイティブな仕事。クラシック音楽を演奏するときも、『自分の音楽』にしていってください。」

「即興をするときは、クラシックの学びから培った知識・技術が”ストレージ”となっている」とおっしゃる中川教授の解説は、ご自身の実体験によるお話が多かったり、また演奏家として国内外で活躍されるなかでのエピソードもお話くださったりと、学生にとっては貴重な学びの機会、新しい発見につながる機会となったのではないでしょうか。

聴講した学生の専攻はさまざまでしたが、それぞれの専攻における今後の研究で、「即興」について学び、考えた90分間のこの体験をどう活かしていくのか、期待したいです。

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学生一人ひとりに語りかけるように解説してくださる中川教授。

アドリブの面白さ、魅力を改めて認識できた90分間でした。

大学 公開講座「実践! アドリブをやってみよう」
◆講師  中川昌三 特任教授
◆日時  平成27年10月28日(水) 16:00~17:30
◆会場  東邦音楽大学 川越キャンパス スタジオB
 [ゲスト奏者]
 Flute/田部井 雅世さん 板東 沙耶さん 笠井 柚花さん
 Pian/小太刀 のばらさん
 Bass/春日井 慎一郎さん
 Drum/坂本 暁良さん