S-11 「ラフマニノフ生誕150年・ロシア象徴主義と銀の時代」


日時 5/27(全1回)
14:00~16:00
会場 文京キャンパス
受講料 4,550円(資料代含む)
*公開講座の入会金は不要です。
*受講料には、消費税が含まれております。
*定員に満たない場合は、開講できないことがございます。
*開講日程や時間については、変更になる場合がございます。
定員 45名
内容 第1部:ラフマニノフとロシア象徴主義
第2部:ラフマニノフの生きた銀の時代
第3部:ラフマニノフ作品のチェロとハープによる実演
まとめ:ラフマニノフの音楽
目的 本当にラフマニノフは「時代遅れのロマン派」なのでしょうか。
ロシア芸術史における「銀の時代」を生きたラフマニノフは、新たな手法を求める20世紀モダニズムには同調せず、進化のための芸術ではなく芸術のための芸術を貫く中で、ロシア正教会の鐘と聖歌、言葉を意味から解放しようとしたロシア象徴主義理念、器楽的抒情性、大地と自然の霊感、詩的・絵画的着想、ロマ音楽といった要素を取り入れ、西洋音楽の伝統と後期ロマン派的作風を守る傍ら独自の音楽様式を確立しました。
今回の講義では、2023年に生誕150年を迎える作曲家・ラフマニノフの創造した芸術の一片を紐解き、同時に彼の生きた「銀の時代」に至るまでのロシア絵画史に於けるリアリズムの隆盛から象徴主義への移行、その影響をもたらしたロシア文学にも光を当てることによって、学際的な教養を身に付けることを目的とします。(伊藤悠貴)
講座日程 5/27(土)
第1部:ラフマニノフとロシア象徴主義
・作曲家・ラフマニノフ
・ロシア象徴主義理念

第2部:ラフマニノフの生きた銀の時代
・画家:レーピン、ヴルーベリ、コローヴィン 他
・詩人:ソログープ、バリモント、ブリューソフ 他

第2部:ラフマニノフ作品のチェロとハープによる実演
・象徴主義を代表する音楽「ヴォカリーズ」他

まとめ:ラフマニノフの音楽

共演:中村愛(ハープ)

持参物 特にありません。希望者は自由にメモをどうぞ。
担当講師 伊藤 悠貴(いとう ゆうき)
チェロ奏者
ラフマニノフ研究家
15歳で渡英。王立音楽大学在学中、ブラームス国際コンクール、ウィンザー祝祭国際弦楽コンクールに優勝し、フィルハーモニア管弦楽団との共演でデビュー。これまでに国内外の著名オーケストラ、指揮者との共演を重ね、ロンドンのウィグモア・ホールをはじめとする世界各地でのリサイタルを通してラフマニノフ作品、イギリス音楽作品の普及に献身。成城大学に於いて行われた小澤征爾氏のための特別演奏会では独奏を務めたほか、吹奏楽の大家ヨハン・デ・メイとは同氏指揮のもと国内外で共演を重ね、作品を献呈されている。またスヴェトラーナ・ザハロワ(バレリーナ)との共演、ロンドン・ナショナル・ギャラリー、国立西洋美術館などの絵画展に於ける公式演奏会も行うなど、分野横断的な活動は多岐にわたる。主録音「ラフマニノフ:チェロ作品全集」。2019年齋藤秀雄メモリアル基金賞受賞。

荒井 喜矩(あらい よしのり)
絵画研究家

2022年12月~2023年1月開催の東京・丸紅ギャラリー展覧会「ボッティチェリ特別展(美しきシモネッタ)」公式タイアップ演奏会企画・司会進行をはじめ、これまでに東京大学教養学部・室内演奏会に於いて「ドイツ・リートとゲーテ色彩論-言語と共感覚」のレクチャーを担当した他、東邦音楽大学エクステンションセンター講師として「印象主義と芸術のかたち」をテーマに講義を行う。クラシック音楽専門インターネットラジオ局OTTAVAにて2022年からパーソナリティを務める「荒井喜矩の印象探求」では、幅広い世代に向けて絵画、音楽、文学の学際的視点から自身の標榜する芸術理念を発信すると共に、東京芸術劇場オーケストラ・アカデミーと連携し若手音楽家の紹介にも注力している。主な研究対象はC.ピサロを中心とした絵画とF.ディーリアスなどの音楽との相関性を基にした、印象主義芸術に於ける精神性の追求と発掘である。

受付は終了しました

次回の講座に関してはエクステンションセンターにお問い合わせください。

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