S-26 グリーグのピアノ作品概論② グリーグの抒情小品集について~ピアノ演奏解釈~レクチャーコンサート(第2回目)~第4集・第5集を取り上げて


日時 3/18(土)(全1回)
14:00 ~ 16:00
会場 文京キャンパス
受講料 3,050円
*公開講座の入会金は不要です。
*受講料には、消費税が含まれております。
*定員に満たない場合は、開講できないことがございます。
*開講日程や時間については、変更になる場合がございます。
定員 45名
内容 ≪抒情小品集≫第4集・第5集はグリーグの中年期に作曲され、この頃グリーグはイギリスやフランスで活動を展開し、演奏家及び作曲家として更なる活動の幅を広げていた。トロルハウゲン移住後は、抒情的な調べの中にノルウェーの精神風土を浸透させた創作活動の転換期であった。第4週は、ストーリー性豊かで音色表現も大変華やいだ作品が目立つ。曲調も明暗極端に構成され、一連で聴くことでその作品集の意味合いが深まる。第5集は、グリーグがノルウェー人としてのアイデンティティーをユニークに捉え、エスニック的なテーマを自由自在に和声構築し、高度なまでに後期ロマン派の響きを表出している。また、印象主義作品への道標的な手法も取り入れ響きに特異性を持つ。後にグリーグは、アメリカの指揮者アントン・ザイドルによるオーケストラ版(第5集から4曲)を受け取るが、グリーグはこの楽譜を基に再編曲し「抒情組曲」として1905年に出版している。グリーグの編曲技法は、オーケストレーションにおいても優れた才能があったことが伺える。第5集は、グリーグが自負するほど傑作ぞろいの作品集である。ノルウェーの大自然からインスピレーションを得て独創性を育み、印象主義風の扉を開いた。グリーグ曰く<和声の中の隠れた和声>を探すことでこの曲集の本質が見えてくるかも知れない。
今回の公開講座では、第4集・第5集の関連資料(グリーグの秘蔵写真、手紙、スケッチ等)を紹介しながら、ピアノ演奏解釈かつ一連の作品集を演奏し、ピアノ作品と関連性の高い他の作曲家の作品、管弦楽作品「抒情組曲」との対比、曲集の全体像を探りながら其々の徴表に迫る。
目的 グリーグの≪抒情小品集≫全10集66曲を全5回に分けて取り上げ、作品・演奏解釈を深める公開講座です。グリーグの抒情小品集は、ピアノの教材、コンクール課題曲、そして演奏会でも多く取り上げられています。グリーグのピアノ音楽史を語る上でも、この全10集66曲に収められた作品を深く理解することは重要だと思われます。また、同曲集の演奏解釈を丁寧に行います。ピアノ学習者の方々に、少しでも役立てて頂けましたら幸甚です。
講座日程 3/18(土)
1.グリーグの抒情小品集について概要を解説
2.前回(第1集~第3集)のまとめ
3.第4集・第5集のピアノ演奏解釈
4.コンサート
 楽譜等を投影
持参物 筆記用具 グリーグ≪抒情小品集≫楽譜(必要に応じて)
担当講師 正木 文惠(まさき ふみえ)
つくば国際短期大学非常勤講師
元目白大学非常勤講師
日本グリーグ協会理事
(社)全日本ピアノ指導者協会正会員
武蔵野音楽大学ピアノ科卒業、本多万里子氏に師事する。オーストリア・ドイツにてウィーン国立音楽大学教授ヴァイスハール・ドヴォラック、アレキサンダー・イエンナー、パウル・バドゥラ= スコダ各氏に師事、ドイツにてスコダ氏主催の選抜演奏会に出演する。鳴門教育大学大学院及び研究生修了、村澤由利子氏に師事する。同大学助手(ピアノ)を務め、在任中グリーグの論文を発表しグリーグピアノリサイタルを東京、徳島で開催する。ノルウェー政府奨学生として日本人として初めて国立オスロ大学音楽学部に留学、グリーグの音楽を学ぶ。アルヴィド・O. ヴォルスネス、アナリーネ・リースネス各氏、ノルウェー国立音楽大学教授アイナル・ステーン=ノックレベルグ氏に師事する。現地にて、ピアノ・リサイタルをオスロ大学、オスロ在日本大使公邸、ムンク美術館、ドラメン市劇場ハルモニエンホール、トロルハウゲン夏の音楽祭( ベルゲン) にて開催、好評を博す。一方、エリザベス・タンドベルグ(ソプラノ歌手)、ボーディル・ヴィクトリア・アーネセン(ソプラノ歌手)、ヤン・ビョーランゲル(ヴァイオリニスト)他ノルウェーの著名な音楽家とも共演する。現在では、日本とノルウェーを拠点に演奏活動を行い、多数の演奏会に出演する。CD「GRIEG PIANO WORKS」、「GRIEG VALEN JOHANSEN Nordic PianoPieces – 北欧ピアノ曲集-」、「Grieg Ballade ~ Solveig’s Song」をリリースし、タワーレコード渋谷店で発売記念イベントを行う。グリーグ及び北欧音楽の公開講座を東邦音楽大学、白鴎大学、目白大学にて開催する。NHK(ららら♪クラシック)、四国放送、FM 眉山にピアニスト及び解説者として出演、音楽雑誌(ぶらあぼ、レッスンの友、ムジカノーヴァ、Vivace)に活動記事が掲載される。2017 年、芸術・文化に貢献した人に贈られる東久邇宮文化褒賞を受賞する。元目白大学・つくば国際短期大学非常勤講師。国際グリーグ協会実行委員会副メンバー。(社)全日本ピアノ指導者協会正会員。
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