後期実技試験が近づきました。

1月も終盤となり、後期実技試験期間が近づいてきました。文京・川越両キャンパスの練習室では、学生たちが熱心に試験曲の仕上げに取り組んでいます。

大学4年次生と短大2年次生にとっては、これが最後の実技試験になります。そして、試験曲の演奏に加えて、演奏曲についての「作品ノート」をまとめて提出します。
「作品ノート」では、自分の演奏曲について様々な視点から掘り下げて行きます。作曲家の生い立ち、特徴、作品が書かれた時代背景、作品の楽式分析や和声分析、演奏に対する抱負など、学生たちはそれぞれ工夫をこらしてこの文章をまとめます。

中には「論文」と言っても大げさでないような充実したものも多く、優秀なものは審査を経て図書館に収蔵されています。図書館に収められた作品ノートは、また来年度以降も後輩たちが熱心に閲覧することでしょう。世代を超えて伝統が引き継がれていきます。

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演奏家コース演奏会が開催されました。

今年も残すところ一か月足らずとなり、川越・文京両キャンパスにも落ち葉が舞う季節となりました。平成26年度も後半に入り、学生は後期試験に向かって本腰を入れはじめています。

  
平成26年11月12日(水)東邦音楽大学グランツザールにおいて「平成26年度東邦音楽大学ピアノ専攻演奏家コース演奏会」が開催されました。

  
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ピアノ専攻 演奏家コース 2年次生 塚越 恭平

・ 練習曲 嬰ニ短調「悲愴」作品8の12 / A.スクリャービン
・ パガニーニの主題による変奏曲 作品35 第2巻 / J.ブラームス
・ ピアノソナタ 第2番 変ロ短調 作品35 第2巻 / F.ショパン
   
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ピアノ専攻 演奏家コース 3年次生 纐纈 健太
・ 舟歌 嬰ヘ長調 作品60 / F.ショパン
・ ピアノソナタ 第3番 ロ短調 作品58 / Fショパン
  
今年度新しく開設された演奏家コース、ピアノ専攻生は2名在籍しており、毎週90分のレッスン、3週間のウィーン研修によって研鑚を積んだ成果を発表しました。大曲に挑み若々しく情熱的な演奏に大きな拍手が送られました。

   
先生方も多数足を運んでくださり、有望な二人を温かく見守っていらっしゃいました。

 

ピアノの特性と機能についての講義が行われました。

東邦音楽大学、東邦音楽短期大学には、特色ある講義がいろいろと開設されています。たとえば「楽器の特性と機能」は、数十種類におよぶ楽器について、それぞれの専門家が解説していくというもので、学生たちにも人気の講義のひとつです。

先日は「ピアノ」についての講義が行われました。ピアノ教員に加えて、調律師のかたもお招きして、ピアノという楽器の歴史や構造について知識を深めました。

会場にはグランドピアノとアップライトピアノが用意され、調律師さんが解説を加えながら、楽器の内部を分解して見せてくださいました。ピアノの心臓部とも言えるアクション機構を丸ごと取り出し、机の上に置いて間近に見ることで、その仕組みについて詳しく知ることができました。

大切な楽器のメンテナンスについても、ピアノの「調律」「整調」「整音」という代表的な3つの作業について、わかりやすく解説されました。

学生たちは楽器の周りに集まり、調律師さんに質問をしたり、普段触れることの出来ない楽器の内部構造の感触を確かめたりして、興味津々の様子でした。

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公開講座が開催されました。

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9月19日(火)、川越キャンパススタジオAにて、村井頌子先生による公開講座が開催されました。
村井先生は全国でバロック音楽舞踊の公演、講習会を行われ、またチェンバロ奏者としてもご活躍なさっています。

当日も”バロック時代の舞曲とダンスについて”と題して、実際の曲を使って舞曲の解説とダンスのステップについてお話し下さいました。
他専攻からの参加も多く、たくさんの学生が宮廷の舞踏会に思いを馳せながらステップを体験しました。
実際には足先を直角に開いて立つ姿勢から大変だったのですが……。
基本的なステップを教えて頂いた後、舞曲についても解説して下さいました。
学生によるピアノ演奏と村井先生によるチェンバロ演奏の比較により、タッチや響きの違いを耳で感じ、また自分達が体を動かしたことでより多くのことを体感できたのではないでしょうか!
とりわけauftactについてはこれからの様々な演奏に活かされることでしょう。

<演奏曲目>

  1. Bourrée/ J.S.Bach : イギリス組曲 第2番
  2. Menuet/J.Krieger : Musikalische Partita a-moll
  3. Gigue/J.-Ph.Rameau : Piéces de clavecin a-moll
  4. Gavotte/J.S.Bach : フランス組曲 G-Dur 第5番
  5. Courante/J.S.Bach : フランス組曲 h-moll 第3番
  6. Sarabanda/A.Corelli : Sonata a Violino solo op.5-8

あっという間の90分であったため、終了後も村井先生の周りには質問をする学生が数多く見られ、関心の高さが窺えました。
演奏で参加してくれた学生のみなさんも、お疲れ様でした。

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芸術の秋

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日に日に秋が深まってきましたが、皆さまお元気でお過ごしでしょうか。9月に入ってから急に涼しい日が多くなりました。季節の変わり目、しっかり栄養をとって元気に過ごしたいですね。

川越キャンパスの並木も色付き始め、秋の雲とともに目を楽しませてくれます。

「芸術の秋」にふさわしく、これから演奏会が目白押しです。10月5日(日)に「第9回トライアルコンサート~オーケストラとの共演」が行われるのを皮切りに、来年1月にかけて定期研究発表演奏会が次々と開催されます。

「第9回トライアルコンサート」では、オーディションで選ばれた学生たちが、本学特任准教授田中良和先生指揮・東邦音楽大学管弦楽団と共演します。

今回ピアノ専攻の学生が演奏するのは、北欧の作曲家E.グリーグの若き日の名曲、「ピアノ協奏曲 イ短調 Op.16」です。どうぞご期待ください。

また、「東邦音楽大学大学院一年次生演奏会」や、毎回好評を博している「TOHO Saturday Concert」など、本学の学生や教員によるコンサートも多数予定されています。

学園ホームページ演奏会・コンサート最新情報では、日時、会場やチケットについてなど様々な情報を掲載しておりますのでぜひご覧ください。皆様のお越しをお待ちしております。

第8回東邦ピアノセミナーが開催されました。

去る7月27日(日)、文京キャンパスにて「第8回東邦音楽大学東邦ピアノセミナー」が開催されました。


このセミナーはピアノ指導者、音楽に携わる方、本学卒業生を対象に教員の日頃の研究成果を大学として発信するというコンセプトで始まり、ピアノ専攻の教員が総力を結集して毎年開いています。


今年も全国からのべ200名を越える参加がありました。


3つの講座「時代様式に基づいたピアノ演奏とは~ロマン派から近現代」(國谷准教授)、「ウィーン国立音楽大学の『子どものための音楽教育』から探る日本のピアノ指導の在り方と可能性」(浦川専任講師)、「G.フォーレのピアノ曲~秘められた『技』を探る」(遠山教授)では、受講生の方々がメモをとりながら、そして頷きながら熱心に耳を傾けていました。


個人レッスンを希望された方の中にはリピーターも多く、ここでのレッスンを足掛かりに毎年勉強を積み重ねていらっしゃるようです。


セミナーの最後に行なった懇親会には30名余が参加されました。充実した一日の終わりに美味しいお料理やお菓子をつまみながら、笑顔のこぼれる和やかなひとときとなりました。


来年もまた、多数のご参加をお持ちしています。

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「時代様式に基づいたピアノ演奏とは~ロマン派から近現代」(國谷准教授)

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「ウィーン国立音楽大学の『子どものための音楽教育』から探る日本のピアノ指導の在り方と可能性」(浦川専任講師)

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「G.フォーレのピアノ曲~秘められた『技』を探る」(遠山教授)


2014年オープンキャンパスが始まりました。

今年は不安定な天気が続いていますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。例年より遅い梅雨明けの便りが届くようになり、そろそろ夏本番ですね。
7月20日(日) 短大(文京キャンパス)を皮切りに、今年度のオープンキャンパスが始まりました!
大学オープンキャンパス詳細ページ
短大オープンキャンパス詳細ページ
各日とも、多彩なコンテンツを用意してお待ちしております。オープンキャンパスでは、在学生による「オープンキャンパス委員」が、参加される皆さまに東邦の様々な魅力をお伝えしています。「学生による専攻プレゼンテーション」や「専攻別音楽活動&学生・先生と語ろう!」など、在学生に質問したり、会話を楽しめる時間もあります。東邦でのキャンパスライフについて知りたいことや分からないことがありましたら、気軽にオープンキャンパス委員に話しかけてみてください。
また、在学生による様々なコンサートも行われます。学生たちは張り切って準備を進めていますので、お楽しみいただけると嬉しいです。
本学教員による個別相談では、東邦のカリキュラムや受験への準備について等、分かりやすくお伝えします。
また、無料体験レッスンも行っています。実技の演奏指導はもちろんのこと、試験曲の選曲について、受験までの準備について、入学後のカリキュラムについて等、皆さまからの様々な疑問や質問にもお答えします。
なお無料体験レッスンは事前の申し込みが必要です。インターネットでの申し込みも可能ですのでぜひご利用ください。多くの皆さまのご来場をお待ちしております!

トライアルコンサート出演者オーディションが行われました。


こんにちは!今年もまた梅雨が巡ってまいりました。東邦音楽大学ピアノ専攻では先月末、今年度トライアルコンサートの出演者を決めるためのオーディションが行なわれました。

トライアルコンサートとは、各専攻から選ばれた学生が、大学オーケストラと協奏曲を共演するという、なんとも贅沢な企画です。

ピアノ専攻からは、大学2年生から4年生までの多くの学生たちがオーディションに果敢に挑戦しました。聴講生もたくさん詰めかけ、注目度の高さをうかがわせました。

今回の課題曲は、北欧の作曲家グリーグによるピアノ協奏曲イ短調。一度聴いたら忘れられない和音で始まる、あの名曲です。

オーディションでオーケストラパートを弾いて下さったのは、笑顔の素敵な泉玲子先生です。

トライアルコンサートの本番は10月5日(土)、川越キャンパスの東邦音楽大学グランツザールにて開催されます。皆さまのご来場を心よりお待ちしております!


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第8回東邦ピアノセミナー受講申し込み受付中です。


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毎年全国各地から、大勢の方々にご参加いただいている東邦音楽大学「東邦ピアノセミナー」。
第8回を迎えた今回は、以下の特色ある3講座をはじめ、個人レッスン、懇親会など盛りだくさんの内容で行う予定です。

「第8回 東邦音楽大学 東邦ピアノセミナー」
日時:平成26年7月27日(日) 10:00〜
会場:東邦音楽大学 文京キャンパス

■講座1
「時代様式に基づいたピアノ演奏とは-8」〜ロマン派から近現代へ〜
 講師:國谷 尊之

第1回東邦ピアノセミナーにて「時代様式に基づいたピアノ演奏とは」を担当した國谷准教授が、8年ぶりにこの「時代様式シリーズ」を担当します。今回はC.ドビュッシーの作品などを通して、19世紀末から20世紀にかけての激動の社会と、音楽表現との関わりについて考察します。

■講座2
「ウィーン音楽大学の[子どものための音楽教育]から探る日本のピアノ指導の在り方と可能性」
 講師:浦川 玲子

浦川専任講師は、ウィーン国立音楽大学を首席で卒業され、ピアノ演奏はもちろんのこと、ウィーンにおけるピアノ教育についても深く研究されています。ウィーンの現場の教材を紹介しながら我国におけるピアノ指導の在り方と可能性を探っていくという大変興味深いテーマです。

■講座3
「G.フォーレのピアノ曲」-秘められた「技」を探る-
 講師:遠山 菜穂美

遠山教授は、近代フランス音楽に関する多くの著書、訳書をお持ちの、日本における最も重要な研究者の一人です。今回の講座では近代フランス音楽の巨匠G.フォーレの音楽について、その秘められた「技」を和声や旋法など様々な観点から解き明かします。

講座と並行して、今回も本学ピアノ指導教員による個人レッスンを行います。また講座終了後は懇親会を開催しますので、ぜひご参加ください。

申込期間は平成26年5月8日(木)AM10:00~7月11日(金)PM5:00です。申込方法など、詳しくはこちらのページをどうぞご覧ください。
たくさんの方々のご参加をお待ちしております。

新しい旅立ち


 
今年は雪がたくさん降り、近年にない寒さでした。



そんな厳しい冬も3月に入ってからやっと峠を越え、春一番が吹く中、


3月18日に川越キャンパスグランツザールにて短大、大学、大学院の卒業式・修了式が行われました。


 
在学生が演奏するモーツァルトのディヴェルティメントが流れる中、卒業生が入場してきました。みんなの顔が心もち引き締まって見えます。


卒業証書が授与され、学長から祝辞を賜り、在学生の送辞、卒業生の答辞と続きます。

 
最後に「東邦の歌」が歌われて1時間半に及ぶ式が終了し、



振り袖やはかま姿の学生たちがグランツザールの外に出てきました。



それぞれに恩師と笑顔で記念写真に納まります。


新しい生活への旅立ちを前に、希望に満ちた表情が溢れていました。


頑張れ、新生活!新社会人!

 
4月より本学は、演奏家コース教職特設コースの2つの新しいコースを開設しました。


(詳しくは学園ホームページをご覧ください。)


益々充実した内容で学生たちを育んでいきます。

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