平成30年度インターンシップ体験発表会

平成30年度インターンシップ体験発表会

 本学では、職業選択につなげる取り組みとしてインターンシップを実施しています。平成18年度からは単位化し、より多くの学生が参加しています。社会人と学生の違いや「働く」ということの意味など、これから就職を考えている学生には大変参考になる貴重な体験となっています。
 平成30年11月7日(水)には、平成30年度インターンシップ体験発表会を開催し、インターンシップを体験した学生たちが研修で得たものや学んだことを発表しました。

 
平成30年度インターンシップ体験発表会の様子
平成30年度インターンシップ受け入れ先企業

・ヤマハ銀座店
・ふじみ野市役所
・文京区役所
・川越市役所
・ディスクユニオン池袋店
・ヒューマンテック
・サーティース

インターンシップ体験報告書

大学3年生(声楽専攻)

研修先 ディスクユニオン池袋店
目的 広い視野を持って、流通の仕事内容を体験する
研修内容 売り場実習
レジカウンターのサッカー(補助)、検品、レコードやCDの試聴・検品の対応、中古店頭店出し、商品のピックアップ(オンラインで注文された商品を探す作業)、SNSを使って商品をPRする、買取受付
得たもの レコードの需要が大きかったこと。中古品は新品と違い、廃盤しているものが多く、大切に扱わなければいけないと学んだ。
また、買取業務では、お客様のものを取り扱うことで、登録をする責任があることも学んだ。アルバイトも正社員も業務に差がないので、その点が他の職種と異なる点だと思った。
その他感想 音楽の知識が仕事に活かされることを知り、役に立つことができたと思う。お客様からご質問を受けることも多かったため、CDやレコードについて勉強が必要だと感じた。働いている皆さんの雰囲気が良かった。

大学3年生(音楽療法専攻)

研修先 ふじみ野市 大井図書館
目的 ①社会人としてのマナーを知る
②働くということの疑似体験をする
③進路を考えるきっかけのため
研修内容 ・書架整理・配架(返却された本を元の場所に戻す、本棚の整理。
・イベントのスタッフとしてのお手伝い。(2~3歳の子どもを対象とした絵本読み聞かせ、年配の方を対象としたパソコン教室、映画会など)
・傷んだ本の修理
得たもの 毎日のように読み聞かせやパソコン教室などのイベントが行われており、幅広い年代の方に親しんでもらう工夫がされていました。
地域文庫の方や他の図書館、ボランティアの方など多くの人が関わって成り立っていることを感じました。
その他感想 始まる前までは、人と関わるよりも本を相手にしている方が多いのではないかと思っていました。しかし、絵本の読み聞かせやイベントの補助などで利用者、ボランティアの方と関わることも多くありました。また、本を多くの人に読んでもらう、長持ちさせるために修理や寄贈の受け付け、他の図書館の情報など、見えない所で様々な工夫や調整がされていたことが分かりました。

大学2年生(声楽専攻)

研修先 ヤマハ銀座店
目的 ・様々な職業を知り、今後の職業選択に活かす
・コミュニケーション能力や臨機応変に対応できる力を身につける
・海外から来たお客様への接客を通して、語学力を向上させる
研修内容 ・企業の宣伝となる企画の案内…実験を通して「音の楽しさ」を知ってもらう企画展示の案内
・イベントの案内…演奏会やスタンプラリー等のイベントの案内
・フロア、道案内…各階にある商品の説明や近隣施設への道案内
・うちわ等の配布…クーポン付きうちわ配布、スタンプラリー等の声かけ
・エレベーター補助…エレベーターへの誘導やボタンを押す等の補助
得たもの ~難しかったこと~
英語圏以外から来たお客様の英語が聞き取れない
お節介にならない程度の接客を見極める
柔らかい断り方(トイレのみの利用を求められた際など)

~学んだこと~
販売においても音楽業界においても人脈は重要
「報告・連絡・相談」の大切さ
「正確さ」と「迅速さ」が信頼に繋がる
その他感想 実際に接客をしてみて、「相手が何を求めているか」を感じ取ることが難しかった。「演奏会の場所を知りたい」「何が何階にあるか知りたい」「今は1人でゆっくり回りたい」のか判断し、実行に移せるインフォメーションの方々がすごいと感じた。また、よく来客する海外の方々の言葉を数字だけでも覚えて(英語が分からない方もいるため)アナウンスしている所を見て、こういった気遣いもおもてなしに繋がっているのだなと感じた。
今回のインターンシップでは、目的であった「コミュニケーション能力や臨機応変に対応できる力を身につける」「語学力を向上させる」が実現できた。しかし、それと同時に今後の課題点「仕事に繋がる人脈を広げる」「もっと語学力を向上させる」もできたので、実現できるよう努めたい。

短期大学1年生(ピアノ専攻)

研修先 文京区役所 福祉部
目的 社会人として必要なスキルを身につける
区役所でどのような業務を行い、どのような形で区民の方々の生活を支えているのかを学ぶ
研修内容 ・課の事業説明
・介護保険事業の事務補助
・文京総合福祉センター施設現場実習
・生活保護受給家庭の訪問実習
・小石川福祉作業所における実習
・路上生活者巡回相談と施設の見学
・生活困窮者自立支援訪問実習
得たもの 福祉部の組織について学んだ。認知症について詳しく理解した。
介護サービスを受けるまでには時間がかかると分かった。
福祉作業所とは心身に障がいがあるため、就労することが困難な方々が毎日通いながら作業をする施設だと知った。知的障害を持つ方々とのコミュニケーションが取れるようになった。
生活保護制度について詳しく学んだ。無差別平等の原理で理由関係なく保護を受けることができると分かった。生活保護受給家庭の訪問実習で、最低限度の生活にはいろいろあると思った。
その他感想 初日は不安もあったが、研修は自分のためになることばかりだった。
実習は普通できない貴重な経験ができた。
認知症が怖いと思った。
生活保護受給家庭を訪問して、自分も節約しようと感じた。
区役所は女性が働きやすい職場だった。

短期大学2年生(コンポージングアーティスト専攻)

研修先 サーティース
目的 音楽に関連する分野の仕事について視野を広げる
メディア音楽の具体的仕事内容を知る
社会人としての礼儀、言葉遣いなどを身につける
研修内容 ・CM音楽の選曲
・楽曲アレンジの検索
・打ち合わせの見学
・レコーディングスタジオでの作業見学など
得たもの 実際お仕事されている現場を見ることができるのは普段の生活ではあまりないので、環境や雰囲気を知ることができ学ぶことがあった。
曲を選ぶ際は「著作権」が重要だということを改めて感じた。著作権内容は複雑で、メディアと関わる際にどれだけ注意しなければならないことかよく伝わってきた。これまで著作権を気にしたことはなかったのでとても勉強になった。
また、事務作業は疲れないと思っていたが、結構大変だと知った。ずっと座っている状態だから疲れないだろうと失礼ながら思っていたが、そんなことはなかった。営業や事務など会社の中でも仕事内容は色々あるが、それぞれに大変さは必ずあるものだと思った。
その他感想 CM音楽を選ぶ際はCMイメージに沿って制作しなければならないため、普段聴かないような曲を沢山聴くことができる良い機会だった。多くの曲を聴き、知ることで選択肢が広がるため音楽関連の仕事をするのであれば、ジャンルを問わず多くの音楽に触れ知っておかなければならないと思った。
打ち合わせの見学は、普段の生活の中では知ることのない現場なのでとても新鮮であり学ぶことが多かった。少人数の打ち合わせでもきちんと資料やプレゼンが準備されていることに驚いた。プロデューサーの方々は各々別の企画を担当しているため代役がおらず、責任の重い仕事だと感じた。その分、やりがいや達成感を得られるだろうと思った。