2019年6月5日 子供のための伝統文化・芸能体験事業「雅楽」~悠久の音楽、千年の響きに触れてみよう!~に参加いたしました

今回、アーツカウンシル東京主催「子供のための伝統文化・芸能体験事業」の体験・鑑賞プログラムに参加させて頂きました。伶楽舎の皆様を講師として迎え、中学・高等学校の全生徒が、日本の伝統音楽である「雅楽」の世界に触れました。

「雅楽」は古典や音楽の教科書に掲載されていたり、時として神社の祭礼や神前結婚といった場面で耳にしたりしますが、目の前で鑑賞したり体験する機会はなかなか少ないものです。
クラシック音楽を主として学んでいる生徒達ですが、日本古来の楽器や音楽に興味深く取り組んでいました。
雅楽の中でも有名な「越天楽」の鑑賞をはじめ、楽譜を見ながら唱歌(しょうが)の体験をしました。日頃から、豊かな音楽体験をしている生徒達は、すぐにとけ込み、積極的に唱歌を短い時間で歌い上げました。

管楽器(笙・篳篥・龍笛)の体験では、音を鳴らせたときに歓声が湧き起こりました。
笙は吸っても吐いても音が出せるので、いつまでも音を出し続けられる、との事です。
篳篥は『枕草子』第207段に「大変やかましく、クツワムシのようにうるさい」と、清少納言の感想が述べられていますが、生徒達もその高音を聴いて、妙に納得していたように感じました。

打楽器では、全校生徒が順番に並んで体験しました。

各種楽器の紹介では、音楽用語を交えて、丁寧な説明をされていました。
最後に、教員からのリクエストとして、「蘭稜王」を演奏していただきました。

生徒達が将来、異文化交流など国際的視野に立つとき、日本の伝統文化に対する幅広い見識を持つことは大切です。今回、日本の伝統芸能の認識を深められたこと、そして、普段触れる事の出来ない雅楽の響きを体験できたという貴重な機会を頂き、本当にありがとうございました。ここに改めて感謝申し上げます。

東邦音楽大学附属 東邦中学校・東邦高等学校

PAGE TOP