東邦音楽大学附属 東邦高等学校2年・近藤さくらさんが「第70回全日本学生音楽コンクール」全国大会バイオリン部門 高校の部 第1位を受賞。

平成28年12月5日、横浜市横浜みなとみらいホールにて、第70回全日本学生音楽コンクール(※)全国大会バイオリン部門〈高校生の部〉が開催され、本校2年生の近藤さんが1位に選ばれました。

新聞紙面において「パガニーニの協奏曲第1番に骨太で躍動感あふれる演奏をきかせた」※と評していただきました。また、サントリー芸術財団が所蔵する世界的名器「カルカッシ」が貸与され、「新たな楽器との出合いにより、さらに多彩な音色を得ることが望まれる」※とも評していただきました。(※毎日新聞2016年12月6日 東京朝刊)

-サントリー芸術財団名器特別賞-
世界的名器の貸与を通して若手音楽家を育成することを目的に、第68回大会から創設された。中高生のうち、最もふさわしい奏者に3年間無償で貸与されます。


終業式にて。本学園三室戸理事長より表彰されました。(12月20日・文京キャンパスにて)

【近藤さくらさんのコメント】
今年は自分が大きく躍進できた年でしたが今までで一番苦しい年でもありました。
家で一人で練習する時、色々な気持ちが私を苦しめました。こんなに練習して結果が残せなかったらどうしよう、学校のみんなはどう思っているのだろう。なぜこんなに弾けないのだろう。もう、何もかもやめたいという気持ちがグルグル頭の中でいつも回っていて毎日のように泣いていました。でも泣いているだけでは解決できるはずもなく、その苦しみをヴァイオリンと母にぶつけていました。母はそんな私を理解していつもなぐさめてくれましたが、私は「私の気持ちなんか誰もわかってくれるはずない」と反抗するばかりの毎日でした。
コンクール当日、不安や緊張からか手の震えが止まりませんでした。演奏はボロボロで自分が今までやってきた事は何だったのか全くわからなくなり、優勝できても本当に悔しい気持ちが残りました。
でも、父に優勝の報告をして時「さくらのおかけでパパは仕事がんばれる」と言ってくれ、その一言で私はとても救われました。
これからも沢山迷惑をかけている両親やその他応援してくれる人達のためにがんばろうと思えました。どんなに辛くても苦しくても私には側にいて支えてくれる家族や友人、それにヴァイオリンがあるので大丈夫だと思います。

[経歴]
3歳でピアノを始め、4歳でヴァイオリンを始める。
小学6年生の時、清水髙師先生に出会い、マスタークラスを聴講する。
小学6年生の終わりから、清水先生のレッスンを受け、平成27年度、東邦音楽大学附属 東邦高等学校に入学。現在に至る。

(受賞歴)
平成26年度
全日本学生音楽コンクール 北九州大会(中学の部)第3位
平成27年度
日本演奏家コンクール第3位
大阪国際コンクール第3位
日本管弦打楽器ソロコンテスト グランプリ
平成28年度
日本演奏家コンクール第1位
大阪国際コンクール第2位
全日本学生音楽コンクール 全国大会(高校生の部)第1位


※全日本学生音楽コンクールは、1947年に毎日新聞社が創設し、主催している権威あるコンクールであり、音楽を志す学生の登竜門となっている。
今年度の第70回全日本学生音楽コンクール予選・本選大会参加者数(ピアノ部門・ヴァイオリン部門・声楽部門・フルート部門・チェロ部門)は1814名。本選出場者は477名であった。ヴァイオリン部門<高校生の部>の参加者は118名。本選出場者は32名。全国大会出場者は12名であった。

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