2023年12月24日(日)から26日(火)の3日間にわたって、日本管弦打楽器ソロ・コンテスト本選審査が東邦音楽大学川越キャンパス内の音楽ホール『東邦音楽大学グランツザール』にて開催されました。
審査結果につきまして、全部門審査統括委員長のメッセージとともに下記の通りご報告いたします。
全部門審査統括委員長ご挨拶~本選を終えて~
ファゴット奏者
ソロ・コンテスト審査統括委員長
東邦音楽大学特任教授 演奏部長
Kouei Asano
浅野 高瑛
12月24日から26日に、中学生・高校生のための第20回日本管弦打楽器ソロコンテストの本選審査が行われ、滞りなく終了致しました。 本コンテストに関わるすべての皆様に、この場をお借りして改めて感謝申し上げます。
予選から例年以上にすばらしい演奏者が多く、中学・高校ともに本選出場者はかつてない数となりました。真冬の寒さにもかかわらずホール内は熱演の連続で、大変盛り上がった3日間でした。
各部門の表彰式でもお話しがありましたが、審査員の先生方から口を揃えて出ていたのは、全体にとても高いレベルでの戦いであり、甲乙つけがたい、とのご意見でした。そのような中でも、グランプリをはじめとする特別賞に輝いた人たちに共通していたのは、テクニックのみに偏らず、聴衆の心に語りかける温かい音色や響き、豊かな音楽性を見せてくれた、という点です。感情豊かな表現力と素直で美しい音色・音質が決め手となってきたこと。これは今回のコンテストを通しての大きな収穫でした。例年、テクニックの向上は目を見張るものがあるが「音を並べること」だけに終始しないでほしい、とお伝えし続けてきましたが、今回、先述したような若い演奏者たちが現れてきたことを心から嬉しく思っています。
最近では、スポーツや将棋などあらゆる分野の若者達が世界に通用するレベルで活躍し、新たな魅力をもってその世界を牽引しています。同様にクラシックの世界においても、皆さんの豊かな感性から生まれる音楽表現を追求し、それを発揮してほしいと願ってやみません。 次回も中高生の皆さんの音楽性豊かな演奏を聴かせていただけることを楽しみにしております。
来る1月21日には、文部科学大臣賞の選考会を兼ねた受賞記念演奏会が、東邦音楽大学川越キャンパス内のグランツザールにて開催されます。参加される皆さんには、さらに磨き上げられたエネルギッシュな演奏を期待しております。そして皆様のご来場を心よりお待ちしております。
最後になりましたが来年も皆様にとってよいお年になりますよう、新年をお迎えください。
本選審査結果のご報告
中学生・高校生のための 第20回 日本管弦打楽器ソロ・コンテスト 【本選結果】 |
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審査委員一覧 | |
弦楽器の部[24日] | 中学生部門 ・ 高校生部門 |
打楽器の部[24日] | 中学生部門 ・ 高校生部門 |
金管楽器の部[25日] | 中学生部門 ・ 高校生部門 |
木管楽器の部[26日] | 中学生部門 ・ 高校生部門 |
受賞記念演奏会・文部科学大臣賞選考会のご案内
本選において各特別賞を受賞された方々による、受賞記念演奏会が以下の日時に開催されます。また、各部門の「グランプリ/クリスタルミューズ賞」受賞者を対象に、演奏審査を行い、中学生部門、高校生部門各1名に文部科学大臣賞が授与されます。
日時 | 2024年1月21日(日)13:00開場 13:30開演 |
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会場 | 東邦音楽大学 グランツザール |