2025年12月24日(水)から26日(金)の3日間にわたって、中学生・高校生のための第22回 日本管弦打楽器ソロ・コンテスト本選審査が東邦音楽大学川越キャンパス内の音楽ホール『東邦音楽大学グランツザール』にて行われ、滞りなく終了致しました。
あらためまして、全部門審査統括委員長のメッセージとともに審査結果につきまして、下記の通りご報告いたします。
全部門審査統括委員長ご挨拶~本選を終えて~

ファゴット奏者
ソロ・コンテスト審査統括委員長
東邦音楽大学特任教授 演奏部長
Kouei Asano
浅野 高瑛
新年明けましておめでとうございます。
昨年12月24日から26日、中学生・高校生のための第22回日本管弦打楽器ソロ・コンテストの本選が東邦音楽大学川越キャンパス グランツザールにて滞りなく終了致しました。
本コンテストに関わるすべての皆様に、この場をお借りして改めて感謝申し上げます。
審査員からの講評をまとめてみますと、部門は違えど皆さまから同じ言葉が出てくることに、毎回のことながら驚いております。
私は今回、全参加者の演奏を聴かせていただきました。中高生全体の演奏技術が大変高くなっていること、これは楽器の品質向上も助けとなっていますが、それ以上に皆さんが与えられた課題を忠実に練習し、習得する能力が向上しているのだとも思います。これはもちろんすばらしいことです。
ただ一方では、そうしたアプローチが個々の音楽を引き出すことを妨げているのではないかという懸念も、意見として出されました。その人自身の言葉や感情が楽器演奏を通して表れてこないのが、とても残念なところです。
また、演奏とは「演じて奏でる」と書くように、音だけでなく身体の動きや腕の上げ下げまですべてが、皆さんの音楽を表現しています。音楽の流れと違う動きや、その人にとって不自然な「作られた」動きは分かってしまいますし、とても違和感を覚えさせるものです。こうした意見は打楽器に限らず、すべての楽器に共通するものです。
私たちはヨーロッパで生まれたクラシック音楽を演奏しています。その原点に立ちかえるにあたり、やはりヨーロッパで生まれたダンスからくる「拍子」やその言語を通して歌う「音の響かせ方」といった視点で音楽演奏を見つめ直すときがいよいよ来ているのではないかと痛感しています。
私たちは一人ひとり、顔や姿が違うように感じ方も違い、それが楽器を通してその人の音楽となって表現されるからこそ、音楽はおもしろいのではないでしょうか。正解は一つではないのです。
皆さんには様々な曲や演奏表現に挑戦して、自分の可能性をどんどん広げていってほしいと願ってやみません。
このソロ・コンテストも、来年は第23回を迎えます。
振り返りますと、このコンテストから音楽の世界で活躍するプレイヤーも数多く輩出してきています。
音楽界がより多様性に富み、発展していくことを祈りつつ、その一助になれたらとの思いも強くしております。
次回も皆さんの音楽性豊かな演奏を聴かせていただけることを楽しみにしております。
来る1月18日には、文部科学大臣賞の選考会を兼ねた受賞記念演奏会が、東邦音楽大学川越キャンパス グランツザールにて開催されます。
選ばれた若い皆さんには、さらに磨き上げられた素敵な演奏を期待しております。
たくさんの皆さまのご来場をお待ちしております。
本選審査結果のご報告
| 中学生・高校生のための 第22回 日本管弦打楽器ソロ・コンテスト 【本選結果】 |
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|---|---|
| 審査委員一覧 | |
| 弦楽器の部[24日] | 中学生部門 ・ 高校生部門 |
| 打楽器の部[24日] | 中学生部門 ・ 高校生部門 |
| 木管楽器の部[25日] | 中学生部門 ・ 高校生部門 |
| 金管楽器の部[26日] | 中学生部門 ・ 高校生部門 |
受賞記念演奏会・文部科学大臣賞選考会のご案内
本選において各特別賞を受賞された方々による、受賞記念演奏会が以下の日時に開催されます。また、各部門の「グランプリ/クリスタルミューズ賞」受賞者を対象に、演奏審査を行い、中学生部門、高校生部門各1名に文部科学大臣賞が授与されます。
| 日時 | 2026年1月18日(日)12:30開場 13:00開演 |
|---|---|
| 会場 | 東邦音楽大学 グランツザール |


