2019年10月4日（金）
場所：北区 北とぴあ つつじホール
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「～東京さくらトラム沿線の文化と景観を後世に残す～」と題した本演奏会は、プロデューサーである城之内ミサ先生の立案・企画により、実現することができました。
それは、先生と国連機関ユネスコ・パリ本部とのご縁にあります。
城之内先生は、2006年に日本人作曲家としては初のユネスコ平和芸術家の称号を与えられました。ご自身の楽曲と音楽活動を通して、世界遺産保護の重要性や世界平和の祈念を世界中の人々と分かち合うように、との命を受けて、今日に至っております。
そしてそれを実行されている中で、痛切に感じられることがありました。
「何かに対して畏れ敬う心を育むには、一人ひとりの意識、「気付き」でしかなく、それには、いきなり世界遺産という、とてつもなく大きなものではなく、自分のごく身近にある風景や文化、小さな命たちへ想いを馳せることなのだろう」、と。
心の余裕は「自分以外の何かを慮る」ということにも繋がっていく。
この気持ちが、やがて全人類の財産である世界遺産保護の重要性や、世界の平和、心の平和へも目を向けていただけることに繋がると信じて、
東京さくらトラムの景観と伝統あるクラシック音楽を通してユネスコの理念をお伝えしたい、そのような気持ちでこのコンサートを企画されました。
そうして、東京さくらトラムの走る「大塚駅」のそばに立つ東邦が、長らく、大塚駅界隈の方々に支えられ、安心と安全のもと、音楽の勉強に専念できたこと、そして、音楽で「地域のために、何か役立つ事はできないか」という思いへと結びつきました。
東京さくらトラムは、地域のコミュニティの大切な足であると同時に、懐かしさと親しみを持っており、その景観と心優しい方々の営みといった、身近に感じる「文化」を、音楽を奏でることで皆様の心に寄り添い、一緒に楽しめるコンサートとして提供はできないだろうか。
東邦中高のために、全校規模で地域を通してアピールできる演奏会、それには、代表生徒のみならず、全校生徒が参加し、校内でも盛り上がるもの、また、支えていただいている都内地域の方々にも楽しんでいただける演奏会を企画しよう。
このように考えていただいた演奏会でした。そうして、4月4日、7月26日のプレコンサートを経て、本コンサートを開催することができました。
コンサートの始まりには、北区の花川区長よりご挨拶をいただき、
第１部では、ピアノや歌、フルート、ヴァイオリンの器楽などの音色が会場を彩りました。
第２部では、さくらトラム沿線の景観と音楽を、映像と共に楽しんでいただきました。
映像では、東京都交通局の皆様や飛鳥山博物館からご提供をいただいた写真の他、
教員や生徒の中から、実際に撮影したものが含まれています。
そして、第３部では、管楽器や弦楽器のアンサンブル、そして、最後に本校の高橋校長と三柴教頭による二重唱が披露されました。
アンコール曲として、ユネスコ公式ソングである城之内ミサ先生作詞・作曲『Peace of mind』を寺島前校長指揮のもと、歌いました。
城之内先生は、音楽家であり、ユネスコ平和芸術家として活躍されています。そして、「ユネスコ」とは、「世界遺産」で大変有名ですが、国連では「文化」を担っている唯一の機関です。「音楽」もまた、「文化」の一つです。「文化」が私たちの心に寄り添うとともに、「平和」を願う気持ちを祈って、本日の締めくくりとして、お届けしました。
東京さくらトラムの景観と伝統あるクラシック音楽を通して、全人類の財産である世界遺産保護の重要性や、世界平和、心の平和へも目を向けていただけることに繋がると信じ、ユネスコの理念をお伝えしたいお気持ちで、企画してくださった意図を、これから先、私達が大切に思い、継続できるように頑張りたいと思います。
たくさんの方々のご支援とご協力の下で、迎えることのできた演奏会でしたが、
花川 與惣太北区長をはじめ、北区のみなさま、東京都交通局、J：COMのみなさま、飛鳥山博物館、そしてご来場くださいましたみなさま、本当にありがとうございました。
そして、城之内ミサ先生、並びに『動物の謝肉祭』の編曲をしてくださいました、総監督であり本校前校長である、寺島雅春先生、本当にありがとうございました。
拍手喝采の中、終了できましたこと、ここに御礼申し上げます。
なお、演奏会の様子はJ：COMにて下記の日程、ゴールデンタイムに放送される予定です。
【放送日時・エリア】
11月２日（土）
19：00～ 北区、板橋区、練馬区、新座市、和光市
11月4日（月)
17：00～ 練馬区、新座市、和光市
18：00～ 北区、板橋区
11月16日（土）
21：00～ 北区、板橋区、練馬区、新座市、和光市
東邦音楽大学附属
東邦中学校・東邦高等学校
