東邦音楽大学 増田さん(専攻:ピアノ)

東邦音楽大学 増田さん(専攻:ピアノ)

インターンシップ研修先 川越市役所 みよしの授産学園
研修期間 平成20年7月28日(月)~8月8日(金)
目的 授産学園の雰囲気、1日の活動を知る(職員の方と情報支援を大切にしながら仕事を進める)
積極的に利用者と関わる(年上の人に対する言葉使いや態度に気をつける)
研修内容 作業指導、生活指導、利用者さんとの交流、仕上がった物の最終確認
研修の結果得たもの この授産学園は、キャップ班、縫製・さをり班、カップ班、園芸・石膏班、と4つの作業班に分かれていました。利用者さんの好きなこと、得意なことを考え、相談した上でどの班に入るか決まるそうです。利用者さんの年齢は幅広いです。作業班によって雰囲気が違うので、班替えをしたら最初は慣れるまで大変なのでは…と思いました。しかし、どの利用者さんも作業中の集中力は素晴らしく、また、とても細かいビーズなどの作業をしている方もいました。1日中作業しているので、私は肩が凝ってしまいそうでした。ある班では化粧品の袋詰めがあり、利用者さんは、私より速いスピードで仕上げていました。それから機械でやっていると思ったものが手作業だったので驚きました。例えば、アルミカップの間に挟まっている白い紙を取る作業(マドレーヌを入れるカップだそうです)、紙コップの種分け、受験案内のパンフレットと申込用紙のセット作りなどです。そして完成した品物をダンボールに詰め業者さんのトラックに積みます。
このような力仕事も意外と多かったです。私は筋肉痛になりました。ここでは業者さんとの信頼関係も大切だと感じました。もし、ミスが多いと仕事がもらえなくなり、利用者さんに工賃が渡せなくなってしまうからです。しかし、1人1人が素直で個性的でプライドを持って一生懸命作業をしていました。でも毎日同じような仕事の繰り返しなので、たまに仕事が変わると戸惑う方もいました。利用者さんは気配りや優しさもあり、協力的です。私も作業の仕方から色々教わりました。それから、教員の方は一緒に仕事をしつつ、間違いがないのかなど利用者さんを観察しています。また、どこまで手を出して良いのか、そして教えることの難しさを痛感しました。お手本をみせたり、伝えたいことを少しずつ説明し、理解して貰うよう努力しました。 8月の終わりに園外活動があり、インターンシップ期間外でしたが、せっかくの機会なのでボランティアとして参加させて頂きました。作業の時とは違ったとても楽しそうな利用者さんの表情などを見ることができました。また機会があったらボランティアなどに参加したいです。
研修の感想 私は、2年生の介護体験では障害児施設へ実習に行ったのでこのような作業所は初めてでした。そのため、最初はとても緊張し、また、殆どの利用者さんが私よりも年上でしたので、どのように関わってよいのか戸惑いました。しかし、利用者さんから積極的に声をかけて下さったので早いうちになれることができました。そして私からも積極的に声をかけるようにしました。しかし、10日間で利用者さんの顔と名前を一致させるのは思ったよりも困難でした。実習で入る班も毎日違ったのでさらに混乱しました。一緒に作業して、散歩に行って、会話をしていくうちに1人1人の好きなことなども分かってきて、その話題を出すと楽しそうにそして熱心に語ってくれました。
私は利用者さんの給食を食べる早さに驚かされました。それからどの利用者さんも作業と休憩のけじめをしっかりつけていて、作業では同じ仕事でも1人1人やり方が違うことに驚きました。しかしみなさん一生懸命で素晴らしかったです。これからも頑張ってほしいと思いました。
私にとって今年のインターンシップは、時には大変なこともありましたが、やりがいのある仕事だと感じ貴重な体験となりました。因みに、昨年のインターンシップは接客でしたが私にとっては今年の仕事の方があっていると感じました。