教育理念

音楽芸術研鑽の一貫教育を通じ、情操豊かな人格の形成を目途とする

三室戸学園の「建学の精神」及び沿革

  1. 三室戸学園は、学祖三室戸敬光が昭和9年11月東京都文京区に「東京高等音楽学院大塚分教場」を開設、昭和13年2月に三室戸為光がこれを分離独立の上継承し「東邦音楽学校」と改称した時に始まる。
    以来78年にわたり『音楽芸術研鑽の一貫教育を通じ、情操豊かな人格形成を目途とする』ことを建学の精神として掲げ、伝統ある音楽大学にふさわしい教育・研究環境を整備し、中学校から大学・大学院までの音楽における一貫教育を実践し、内外に誇れる音楽教育のための学園として発展し、今日に至っている。
  2. 学園は、教育内容の充実と同時に教育環境の整備にも力を入れており、川越キャンパスにおいては平成16年に音楽ホール「東邦音楽大学グランツザール」を、平成20年に学園創立70周年記念事業の一環として、多目的ホールやレッスン室、講義室、学生ラウンジ及びレストランを備えた70周年記念館(16号館)を建設した。
    さらに、平成30年度に学園創立80周年を迎えるに当たって音楽芸術・教育活動の場としてふさわしい環境づくりに努める。
    学園の施設の素晴らしさについては、「東邦音楽学校三室戸記念館」(学園創設時の建物で、昭和43年に文京キャンパスより川越キャンパスに移設)が、平成17年に川越市百選に選定され川越市重要建築物に指定されているほか、「東邦音楽大学グランツザール」は埼玉県彩の国景観賞及び川越市都市景観デザイン賞を受賞。また、70周年記念館(16号館)は、平成22年度の我が国の優秀な建築物に授与される「BCS 賞(建築業協会賞)」に選定されるなど、いずれも優れた教育施設として広く賞賛を浴びている。
  3. また、オペラ公演は開催ごとに高い評価を受けており、平成23年度には五島記念文化財団及び目黒区芸術文化振興財団との共催により『魔笛』を大学オペラとしては稀有の5公演を、平成25年度は、学園創立75周年の記念事業として、特別記念演奏会をめぐろパーシモンホールにおいて行ったほか、平成23年度に引き続き五島記念文化財団及び目黒区芸術文化振興財団との共催により、オペラ『フィガロの結婚』を総監督「佐浦國雄」、演出「粟国 淳」氏によりめぐろパーシモンホールで公演し、音楽関係者から高い評価を得るとともに、東邦のオペラを多くの方々に強く印象づけた。

東邦音楽大学・東邦音楽短期大学の教育体制とその方針

  1. 東邦音楽大学は、「建学の精神」を実践するために、①一貫教育の実践、②少人数制による教育、③国際化の推進、④地域社会との交流の4つを教育の柱(基本方針)として掲げ、1学部1学科(音楽学部音楽学科)、4専攻(ピアノ、声楽、管弦打、作曲)でスタートし、平成12年に「音楽療法専攻」を加え5専攻に、平成22年度には作曲専攻を「音楽創造専攻」に改め、との2コース制とするなど、時代と社会の要請に応えた教育体制を構築するとともに、有意な人材を世に送り出してきた。
    平成26年度には、ピアノ・声楽・管弦打楽器専攻に国際的に活躍できる演奏家を養成するための「演奏家コース」と音楽教員として地域の核となる人材を養成するための「教職特設コース」を開設した。これらの新しいコースが本学の教育に一層特色を持たせるものと期待している。
  2. 本学の特色であり「基本方針」の一つである「国際化の推進」を実践しているのが、東邦ウィーンアカデミーにおける研修(授業)である。学園は、平成13年に本学専有の研修施設をウィーン(マキシンガーシュトラーセ16番地)に設置し、ここでの学修を大学(学部)は3年次、大学院は1年次の必修授業として実施している。また、学生は、この研修施設を拠点として、ウィーン国立音楽大学の教授陣やウィーンフィルハーモニーの団員等から直接レッスンや指導を受けるほか、西洋音楽の基幹をなすと言われるウィーンでの生活を通して触れる「歴史と文化」は、音楽芸術を志す学生にとっては憧れであり、音楽を志す過程において大きな力となっていると確信している。このウィーン研修については、平成22年度及び平成26年度に実施された外部評価(第三者評価)においても、本学の特色ある素晴らしい教育活動として高く評価されている。
    なお、前述の「演奏家コース」の学生は、各学年2回(4年間で8回)のウィーン研修を実施することになっており、より密度の高い授業・レッスンとなっている。
  3. 学園は教育方法・内容等の改革にも意欲的に取組み、大学においてはこれまでFD(ファカルティー・ディベロップメント)による実技を中心とした改革に取組み、各専攻実技と関連科目を有機的に結びつけ、本学における音楽教育に対する価値観の形成及び多様な学生の目標や目的、期待に少しでも近づくことが出来るようにしたほか、学内演奏を独立科目に、教職を志望する学生のための伴奏法の新設、ピアノアンサンブルの選択化等、学生の音楽能力向上のためカリキュラム等の見直しを行ってきた。平成26年度からは、学生の学習に対する意識改革と学習意欲を喚起するために、セメスター制、GPA制度、キャップ制、平成27年度には、全教員がオフィスアワーを設け、また、履修系統図(カリキュラムマップ)を導入した。
    さらに、社会の要請に応えた教育改革を推進するため、学長をリーダーシップとする「教育改革推進会議」、「FD委員会」「教学IR推進委員会」等を立ち上げ活動している。
  4. 短期大学においては、従来はとの2コース制としていたが、平成23年度からコース区分をなくし1学科8専攻に改めた。さらに平成24年度には、専攻・コースについて大幅な見直しを行い、新たに「音楽教養専攻」を設置するとともに1学科5専攻に改編した。特に、「音楽教養専攻」は生涯学習社会・高齢化社会に対応し、社会人のニーズに応え門戸を大きく開放することとし、長期履修制度の積極的な実施や学費の軽減措置など社会人が学びやすい環境整備を図った。この結果、社会人の入学者及び長期履修者が飛躍的に増加した。
    もちろん、大学と同様に短期大学においてもセメスター制、GPA制度、キャップ制について実施している。
  5. 大学・短期大学の授業の中で、本学の特色授業の一つが平成24年度から実施している『東邦スタンダード』である。
    大学1年から4年(短期大学は2年)までの全学年を通じて、音楽大学において必要な入口から出口まで一貫した体系的な教育や2学生生活及び音楽人としてのキャリア開発のために必要な知識等について学修するため必修科目とし、クラス担任制のもとに授業を実施している。なお、この授業をより実効力のあるものするために担任教員等を対象とした教員研修も計画的に実施している。
  6. これまでの積極的な教育改革への取組みにより、平成27年度には、文部科学省が実施する私立大学等改革総合支援事業(タイプ1:大学及び短期大学、タイプ2:大学)に採択された。
  7. そのほか、文京キャンパスでは、東邦音楽大学エクステンションセンターを設置し、様々なニーズに対応した幅広い講義・実技等の講座を実施しているほか、平成19年4月からは大学・短期大学の卒業生等を対象とした「東邦音大学アドバンスコース及びエクセレントコース」を設置し、より高い音楽力を目指す者への支援活動を行っている。
  8. 学園では、それぞれの学校においてさまざまな社会貢献活動を実施しているが、これらの活動が高く評価され平成24年5月に、大学に対して、国際ソロプチミストアメリカ連盟(国際ソロプチミスト埼玉)よりシグマソサエティとして認証状が授与された。
  9. 関係機関との連携については、平成19年に埼玉県川越市と連携に関する基本協定を、平成20年に東京都文京区と相互協力に関する協定を、平成22年にふじみ野市と連携に関する基本協定を行った。
    平成27年には文京区との災害時における相互協力の締結を行い、また、新国立劇場及び東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会とそれぞれ連携協定を締結し、地域社会や関係機関との協力関係を構築している。
  10. 大学を取り巻く環境の厳しい中、学園の発展充実には、東邦の音楽教育がone to one の教育の下、世界のスタンダート(世界基準)として世界で通用する教育の実現に向けて、全ての教職員が一致団結し努力していくことが一層求められている。
  11. 平成28年4月に障害学生生徒支援センター、(愛称:スマイルデスク)を設置し、障害のある学生生徒への支援を強化することとしている。
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