2016年度 東邦音楽大学 桂さんのレポート

2016年度 東邦音楽大学 桂さんのレポート

期間 :
2016年10月7日(金)〜10月12日(水)
場所 :
ハンガリー・ブダペスト

10月7日から6日間、卒業演奏旅行のためハンガリーのブダペストへ行ってまいりました。


日本は時折、夏のような気温の日が続き暖かかったのですが、ブダペストは冬のようで、コートを着ていてもしんしんと寒さがしみ込んでくるようでした。


今回の演奏会では、第一部は日本の曲のソロ演奏、第二部にて宮沢賢治原作「かしわばやしの夜」を題材とした合唱劇を演奏しました。

合唱は台詞、歌、語り、そして踊りで構成されていて、語りの部分は日本語でなく、現地の公用語、マジャール語で、ガイドのアンナさんにより語られました。練習の際は日本語での語りだったため、ハンガリーにてマジャール語の語りが入ると上手くタイミングがつかめず間違えてしまうことが多々ありました。また、緊張して台詞が飛んでしまったりすることもあり、苦戦しました。全員の個性やパワーが溢れ、素晴らしい舞台を創り上げることができたと思います。

アンコールではハンガリーの無伴奏の合唱曲「Esti dal」を全員で歌いました。歌詞がマジャール語で覚えるのが難しく、皆で何回も練習しました。演奏後、なかなか鳴りやまない拍手をいただきました。たいへんあたたかい拍手でした。

演奏会の翌日はブダペスト市内を観光しました。歴史ある協会や王宮、美しい街並みを見てまわり、ドナウ川沿いを歩きました。

5日間という、たいへん短い間でしたが、4年間ともに学んできた仲間たちと協力し、ひとつの作品を創り上げたことや、ハンガリーでの素晴らしい出会い等、この演奏旅行の思い出は永遠に忘れられない大切な宝物です。

マーチャーシュ教会
マーチャーシュ教会
ブダペスト市内
ブダペスト市内
会場ドゥナパロタ
会場ドゥナパロタ

第1部

●ソロ演奏
ソプラノ
・祭もどり 平井康三郎 作曲/北原白秋 作詞
・宵待草 多 忠亮 作曲/竹久夢二 作詞
・ゆく春 中田喜直 作曲/小野芳照 作詞
バリトン
・平城山 平井康三郎 作曲/北見 志保子 作詞
・赤とんぼ 山田耕筰 作曲/三木露風 作詞
・松島音頭 山田耕筰 作曲/北原白秋 作詞
サクソフォン
・日本民謡による狂詩曲/石川亮太 作曲
ピアノ
・「花に因んだ3つのピアノ曲」より“夜の狂詩曲”蓑作秋吉 作曲
・雨の樹 素描 Ⅱ 武満徹 作曲

●合唱劇「かしわばやしの夜」作曲:林光/テキスト:宮沢賢治

学生のレポート

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