産学連携推進に於けるチャリティーコンサートを開催しました。

  日時:2015年10月7日(水)18:00~19:15
  会場:NECネッツエスアイ 飯田橋本社ビル 1Fロビー

東邦音楽大学は地域貢献活動に力を入れています。その一環として各企業の方々との相互理解及び情報共有の場を深めるために、企業と大学の「産学連携」を推進しております。
平成27年度は、NECネッツエスアイ株式会社との協働で東日本大震災被災者支援活動(「若草リボン基金」への募金活動)でのチャリティーコンサートを開催しました。

 NECネッツエスアイ株式会社の理念「社会貢献活動は、健全な社会発展のため、良き企業市民として、地域社会を始めとするすべてのステークホルダーに対して、『できることから少しずつ』を合言葉に、災害復旧支援、地域貢献、国際協力などの社会貢献活動に積極的に取り組む」を基に「学生のイベント参加については、イベント企画の段階から参画頂き、大学と企業のコラボレーションによるチャリティーコンサートを共催で開催する」として、本学との協働が決定しました。

 準備段階では「事前交流会」を開催し、同社担当の方々に本学「オペラ研究」の授業見学をして頂くと共に、本学出演学生との会合の中で、コンサートの主旨と実現への想いの共有を行い、本学学生が現代社会の一端を実感できる貴重な機会となりました。

<コンサート当日プログラム>
第一部 サクソフォン四重奏
第二部 声楽 ~オペラアリアと歌曲 & アンサンブル~
    全員合唱

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写真/第一部:サクソフォン四重奏

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写真/第二部:声楽〜Solo〜オペラアリアと歌曲

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写真/全員合唱

コンサートは社員の方の総合司会と学生のMCとともに進められ、多くの社員や近隣の方々にご来場いただき熱気溢れる雰囲気の中、プログラムの最後は「ふるさと」の全員合唱で締めくくりました。

 終演後は親睦会も開催し、打ち解けた会話の中、企業人から見た音大生のスキルの高さ、学生から見た企業人の志の強さなど、様々な角度からの相互理解が深まりました。
今後もこのような「産学連携」に積極的に取り組み、社会貢献のできる音大生の育成、地域と密着した音楽大学創りに力を注いでまいります。

 <出演学生の感想文の一部>
 NECネッツエスアイ株式会社の社会貢献の一環として若い学生さん達と共に心のこもったチャリティーコンサートを創り上げたいという理念の基企画された今回のコンサートでは、私にとって考えされられるものが多くあり、今後音楽活動をして行く上での貴重な体験となりました。そして改めて音楽と人との繋がりを大切にしようという想いを強くしました。歌の力で人々の生活が向上したり、明るくなったり、その事で優しさや親切心・助け合いの心など、本来の日本人が持つ精神の琴線に触れて頂けたらと願っています。

 私たち音大生は、大学で音楽について学び、日々練習に励んでいますが、このような発表の場がないことには力を発揮することができません。今回は本番を楽しめたのは勿論の事、それまでの過程でも沢山のことを学ぶ事も出来ました。このような演奏の場を頂き、深く感謝しております。視野が更に広がり、とても良い経験になりました。これからも人の心を動かすような演奏ができるよう、日々努力積み重ねて行こうと思います。

産学連携というと、私はまず医療や工業の大学が浮かびました。
私達は、新薬や新しい技術を提供することはできませんが、音楽を志す者として感動を提供、共有することができます。今後も、大学と企業が密に繋がることで、今回のような充実した企画がうまれることを願っております。

 演奏後の懇親会での、普段お会いする事の出来ない企業の方との会話はとても刺激あるもので、また企業の方も我々の生活に興味があるようで、互いに自身の話をし合って、非常に有意義な時間を過ごすことが出来ました。

 アンコールでは全員でふるさとを歌いとても感動しました。そして皆の心を1つにする、音楽の力はとても偉大だという事を再確認しました。このような機会を企画して下さり本当に感謝しています。