「東邦第二高等学校ウインドオーケストラ スプリングコンサート」を開催しました。
平成27年3月21日(土)、東邦音楽大学グランツザールにて、「東邦第二高等学校ウインドオーケストラ スプリングコンサート」が開催されました。冷たい風が吹く花冷えの天候となりましたが、開場前から多くのお客様が開演をお待ちくださっておりました。
今回で3回目を数えるこのコンサートは、東邦第二高等学校の生徒が企画、演出、宣伝・広報活動から当日の運営にいたるまで主体となって実施するもので、高校生ならではのアイデアが盛り込まれたプログラムに、毎年好評をいただいております。
開場時間の13時30分を迎える前から、プログラムはスタート。列を成して開場を待つお客様に向けて、グランツザールの入り口で打楽器専攻の生徒たちによるアンサンブルが披露されました。突然始まった演奏に多くの方々は一瞬、驚きの表情を見せていましたが、リズミカルな響きを聴くうちに笑顔の連鎖が始まりました。体を揺らしてリズムをとる方、あわててビデオカメラを回し始める方・・・・・・。みなさん思い思いに楽しまれたようでした。
開場前、グランツザール入口で突然始まった打楽器アンサンブルにお客様たちはビックリ!
開場時間となり、打楽器専攻の生徒たちにお客様は拍手を送りながらグランツザールのロビーへ進んでいくと、次はロビーで、トランペット専攻の生徒たちによる演奏がスタート。ここでも多くのお客様が足を止め、聴き入ってくださいました。そんなお客様の背後で、次はフルート専攻の生徒たちによる演奏が披露され、その後にはさらにサクソフォン、トロンボーン専攻の生徒たちによる演奏が始まり・・・・・・と、舞台での公演が始まる前から、お客様に楽しんでいただくための企画が次々に展開。舞台でのプログラム開始直前には、舞台上で再度、打楽器の演奏が繰り広げられ、サプライズの連続を受けながら客席に向かう方々からは、いよいよ始まるステージでの公演にますます期待が高まっているようなムードが感じられました。
開場となったグランツザールのロビーで披露されたトランペットアンサンブル。
フルートアンサンブル。足を止めて聴いてくださるお客様に最高の響きを!
サクソフォンとトロンボーンのアンサンブル。普段ともに学ぶ仲間と息を合わせて・・・・・・。
開場となったロビーのあちこちで繰り広げられる演奏に、お客様の視線も右往左往!?
ステージではⅠ部を「クラシックステージ」と題し、東邦第二高等学校ウインドオーケストラによる演奏を披露。溝口哲矢先生、須永真純先生の指揮のもと、2015年度全日本吹奏楽コンクール課題曲でもある「マーチ『プロヴァンスの風』」をはじめ4曲が演奏されました。生徒それぞれが「ウインドオーケストラ」の授業や個人レッスンを通じて得た成果を発表する場となり、お客様からは盛大な拍手をいただきました。
Ⅰ部「クラシックステージ」がいよいよスタート。「ウインドオーケストラ」の授業で学んだ成果を発表する場となりました。
Ⅱ部「ポップスステージ」はⅠ部とはまったく異なり、ユニークな企画が目白押し。「Voluntary Stage NiKo スタイリッシュウインド」というタイトルのもと、映像(生徒たちが出演・制作した映像も数多く含まれていました)、演劇、お客様参加のミニゲーム、漫才のようなMCにウインドオーケストラの演奏をコラボレーションさせるという、東邦第二高等学校オリジナルの企画をお送りしました。
須永先生はプロのコメディアン顔負け(!?)の司会役を担い、溝口先生はミュージカルスターかのような演技を披露し、板橋先生も軽やかなステップのダンスを披露し・・・・・・と先生方も大活躍を見せる中(普段、授業で厳しく指導される方と同一人物とはとても思えないようなお姿!?)、生徒たちも、先生に負けないくらいに堂々としたパフォーマンスを見せました。お客様からは、ダンスする生徒に手拍子を、コミカルな演技を見せる生徒に大きな笑い声を、創意工夫に満ちた演出に大きな歓声をたくさんいただきました。
Ⅱ部「ポップスステージ」でダンスパフォーマンスを見せる生徒たち。オーケストラを従えて、ダンスを披露できるなんて、貴重な機会!?
MCを務めた生徒たち。観客の注目を集めることは、音楽を学ぶ生徒にとって重要な課題。ですから、舞台の上では常に全力です!
ミニゲームの「早口言葉」にお客様もご参加いただきました。ありがとうございました!
鼻メガネの方は、まさかの須永先生! 観客を魅了する方法を、先生は身をもって教えてくださいます!
オーケストラの演奏をバックにミュージカル風なパフォーマンスを見せる生徒と溝口先生。生徒も先生も、そして会場のお客様も、みんなが笑顔になった瞬間。
Ⅱ部の最後には、同校ウインドオーケストラの幹部を務めた3年生が舞台から、「多くの方々にお集まりいただき、本当に嬉しいです。この学校で信頼できる仲間と出会えて本当によかったです」と涙ながらに、お客様へ、そして、ともに学んだ仲間への感謝を表しました。さらにアンコールの演奏があり、その後、舞台に立つ生徒全員でお客様に向け挨拶をし、舞台は幕を下ろしました。
アンコールに応え、定期研究発表演奏会でも発表した「モンダーレンの風景」ほか1曲を演奏し、お客様からは盛大な拍手をいただきました。
終演後は生徒全員ロビーに立ち、感謝の気持ちでお客様をお見送りしました。
4月からは新3年生となる生徒たちが中心となり、次のコンサートに向けての準備を始めます。同校の生徒たちにとって、一年の集大成となるこの舞台、少し先ではありますが、ぜひまた多くの皆様にご来場いただけることを願っております。