イタリアオペラの魅力について、吉田裕史先生による公開講座を開講しました。

イタリアでオペラ指揮者としてご活動される吉田先生に、前日の文京キャンパスでの公開講座に続き、
本日(11月10日)は川越キャンパスにて公開講座(二日目)を開講していただきました。
(11月9日の講座の記事はこちらをご覧ください)

本日の講座は前日の公開レッスンとは違い、吉田先生がイタリアオペラやボローニャ歌劇場フィルハーモニーについて学生たちからの質問に答えるという座学形式で行われました。

IMG_3097_085.JPG
IMG_3099_087.JPG


席が足りなくなるほどたくさんの学生が聴講しました。
講座の初めに、「皆さん、わからないこと、疑問に思ったこと、何でも聞いてくださいね!」と吉田先生からの優しい呼びかけがあり、緊張している学生に対しても「『マエストロ』ってわかりますか?歌劇場ってどんな場所か知ってますか?」と語りかけるように声をかけてくださったりと、和やかなムードの中始まりました。

吉田先生は、イタリアと日本の違いやシンフォニー指揮者とオペラ指揮者との違いなど、さまざまなお話をしてくださいました。学生は皆、意欲的で、多くの学生が手を挙げて先生に質問をし、「オペラのソリストはオーディションで決まるのですか?マエストロが指名することはできるのですか?」「ピアノ専攻ですが、オペラに興味があります。将来ピアノ奏者としてオペラに携わるにはどのような仕事がありますか?またそのためにはどのような勉強が必要ですか?」など、自身の目標達成に関わる質問が次々に提示されました。
さらに「吉田先生の音大生時代の夢は何ですか?」と率直な質問もたくさん寄せられました。質問に対し吉田先生は「いい質問ですね~!」と笑顔を見せながら、ひとつひとつ丁寧に先生のこれまでのエピソードも含めながら答えてくださいました。

IMG_3121_102.JPG

最後に、吉田先生から学生たちに向けて、「自分が今まで培ってきた日本人としての大切なものを失わないでください。イタリア人を真似るのではなく、日本人であることを誇りに想ってほしい。」とお話しくださいました。世界でご活躍する吉田先生からの説得力のあるお言葉は、学生たちの胸に強く響いたことでしょう。
今回の講座も前日と同じように予定時間をオーバーするほどの盛況で、吉田先生のエネルギーをもらった学生の中から、将来、世界を舞台に活躍する音楽家が出てくることを願っています。

吉田先生、二日間ありがとうございました!

大学 公開講座「ボローニャ歌劇場フィルハーモニーについて~イタリアオペラの魅力~」
◆講師 吉田裕史 特任准教授
◆日時 平成28年11月10日(木) 14:20~16:20
◆会場 東邦音楽大学 川越キャンパス スタジオB

♪吉田先生のプロフィールはこちら