【ご報告】東邦音楽大学FELLOW倉持武志先生による特別講座

平成29年7月14日(金)、文京キャンパス50周年記念館で、株式会社IZENEの代表取締役社長で、東邦音楽大学FELLOWとしても活躍している本学卒業生、倉持武志先生による「MUSIC VENTURE PROJECT」と題する特別講座を開催いたしました。

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倉持武志先生 プロフィール
1981年、千葉県生まれ。東邦音楽大学附属東邦高等学校トランペット専攻を経て、東邦音楽大学音楽療法専攻を卒業後、恵まれない国をはじめ世界中を旅しました。KONAMIグループで2006年から10年間勤務し、作曲家として多くのタイトルに関わり、世に送り出してきました。15年に独立、16年に音の総合結社「株式会社IZENE」を設立しました。

この講演会には大学、短期大学生の興味を持った学生が専攻問わず参加しました。

「この時代を生きる君は、どうやって音楽を仕事にする?」と問いかけから始まり、参加した学生たちの頭に次々と刺激を与えていきました。さらに「働く場所を自分で作る、ないものは自分で作ればいい」という考え方の一環として、倉持先生が最初に紹介したのは「有楽町」をテーマにした音の制作でした。

そこにしかない音を使って街のPRができないかと考え、有名な有楽町マリオンのからくり時計の音をメインにした音、さらにその街を歩きながら出会った音、モップをバケツの水に浸す音や音響式信号機の音声などを集めて作品にしていきます。

既に本企画で市町村のPRプロジェクトにも関わっており、今後もかなりのスピードで事業展開があるだろうと話しました。

 

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―You Tubeでセルフプロデュースして世界に発信できる時代―

音楽業界は自己発信の時代へ

1、素晴らしいと思うことを仕事にできる技術

2、それを誰よりも美しく見せる為の表現力

3、それを拡散するための情報発信力

「自分の仕事を作りたいと思っていました。何もない時代からビルだって何だって作ってきたのだから、作るものがいっぱいあった時代は仕事がたくさんあっていいな」と幼少期に考えていた倉持先生。「これからは、固定概念を捨てて情報を集め、価値を合わせて新しいものを作る時代」と話しました。

♪東邦音楽大学とのコラボレーション企画を発表!!!
社会貢献をしながら、そのすべてを学べるプロジェクト
「手話 MUSIC VIDEO PROJECT」

演奏・音楽企画→東邦音楽大学
映像制作・撮影→東京工芸大学 学生が協力
音楽制作・制作進行→株式会社IZENE

子どもたちが真似して踊りたくなるような踊りと手話の音楽と映像作品を作り発信。
具体的には女性3人組みの音楽ユニットPerfumeのような世界観を作り、手話を行う手にはLEDやレーザーなどを仕込み、歌詞は字幕のミュージックビデオを作成する。学生たちと一緒に組織を作り、本プロジェクトを運営。制作プロセスを通じて、音楽の新しい価値を見出し、それを具現化していく技術を学ぶ。演奏する場所は自分で作れば良い、ということを知ってほしいと話しました。

スケジュール
8月3、4日 東邦音楽大学で集中講義 「仕事を作るにはどういうことが必要か」
9月  合同企画プロジェクト 東京工芸大学の学生と一緒に企画を考え手話団体と連携
10~1月  制作
3月  全世界配信を発表

◆著作権は「クリエイティブ・コモンズ」を採用します
情報社会は音楽著作権のあり方も変えました。著作権=使用料、つまり音楽を使用料としてお金に換算していましたが、インターネットを使うすべての人が情報発信者となる現代、使用料は情報発信力を鈍化させてしまいます。これからは著作権を解放し「自由に使っていいよ!」を宣言することで、世界中から発信可能な無限の情報拡散力を味方につけて自分の価値を高めることに役立てます。

「音楽を継続するには音楽を仕事にしてお金を稼がなくてはなりません。そのために必要な術を具体的に僕と考えていきましょう」という倉持先生。今後は東邦音楽大学の課外講座「Music Venture」の授業でも学生に話をしてくださいます。
興味がある学生のみなさん、8月3、4日の集中講義に参加してみてください。

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