卒業論文執筆の感想(鎌倉 萌菜穂・音楽療法専攻4年生)


今年の卒業論文執筆を通して、沢山の「上手くいかないこと」を経験しました。
昨年度の反省から、卒業論文の執筆は計画的に進めて、余裕を持って発表まで臨みたいと心に誓った1年前。有難いことに音楽療法学会での発表の機会をいただけたり、大学の行事を行えることになったりと年明け前は忙しく、いい意味で計画が崩れていきました。年が明けても、分析後に結果のデータを入れ忘れていることに気がついたり、考察を書き始めてから参考になる学会誌の文献を見つけて読んだり…振り返ってみると本当に「上手くいかないこと」ばかりだったように思います。
そんな中でも、どうにか形にして提出することができました。その時に”全ては上手くいかなくても、限られた時間の中で自分の納得のいくものをつくりあげることは可能なのだ”と感じました。
卒業論文を執筆していなかったら気づけなかったこと、得られなかったことは沢山あります。その中でも1番の気づきは『頑張ればこんなにも自分はできるんだ!』ということです。自分の中に眠っていた底力に驚いていると同時に、自分自身についても改めて知ることができました。絶対に上手くいかないと思っていた研究、計画通りにできない不安、苦手だった人前での発表など、悩みながらも何とか乗り越えられました。また、考察を書いている途中では、道筋を立てて論理的に自分の考えを述べることは、すごく楽しいと思い、意外と私は研究が好きだなと実感することもできました。
今回のテーマは今後の音楽療法にも焦点を当てた研究だったこともあり、卒業後も音楽療法の発展や普及、対象となる方への様々な音楽療法の提供の為に実践を重ねて、この音楽療法という分野を学び続けたいと強く思いました。