卒業論文の執筆を通して感じたこと(新山広花・音楽療法専攻4年生)

 私が卒業論文執筆を通して感じたことは、他人の視点の大切さです。
 研究を進めていく中で他者、特に同級生2人には意見をもらいながら進めることが多々ありました。他者からの意見には自分にはない着眼点や気づきも多くあり、毎回沢山の学びがありました。しかし、本格的にそれぞれが文章を書く頃は個人で作業することが増えたため、2人から意見を聞く機会は減ってしまいました。ゼミ担当の先生とは作業を進める過程で意見を頂くことがあり、そこで気づくことも多々ありました。しかし、もっと多くの人に意見を求めていれば他にも沢山の知見を得られたのではないかと思っています。今後は、積極的に他者に意見をいただく機会を設けていきたいと感じています。

 また、私は研究の中で質問紙調査を行いました。その結果を集計する中で、1つのことでも様々な方法や意見があるのだと改めて感じました。普段物事を考えたりするうえで、自分自身が知っている方法等にとらわれがちですが、研究をし、他人の意見を知ることで新しい知識を得ることができ、とても興味深いと思いました。今後は、得た研究結果を留めず、発表等で他の人へも広げていきたいです。

 約1年間、研究をする中で上手くいかない部分や後悔したこと、大変だったことも多々ありましたが、改めて新しいことを知ることや研究の面白さを感じた1年だったと思います。私の今年度の研究は、まだ最終的なゴールにはたどり着いていません。そのため、今後も研究を続け、ゴールにたどりつけるようにしたいです。そして、それが音楽療法の発展や、音楽療法に関わる人の新しい知識に繋がれば幸いです。

卒業論文執筆の感想(鎌倉 萌菜穂・音楽療法専攻4年生)


今年の卒業論文執筆を通して、沢山の「上手くいかないこと」を経験しました。
昨年度の反省から、卒業論文の執筆は計画的に進めて、余裕を持って発表まで臨みたいと心に誓った1年前。有難いことに音楽療法学会での発表の機会をいただけたり、大学の行事を行えることになったりと年明け前は忙しく、いい意味で計画が崩れていきました。年が明けても、分析後に結果のデータを入れ忘れていることに気がついたり、考察を書き始めてから参考になる学会誌の文献を見つけて読んだり…振り返ってみると本当に「上手くいかないこと」ばかりだったように思います。
そんな中でも、どうにか形にして提出することができました。その時に”全ては上手くいかなくても、限られた時間の中で自分の納得のいくものをつくりあげることは可能なのだ”と感じました。
卒業論文を執筆していなかったら気づけなかったこと、得られなかったことは沢山あります。その中でも1番の気づきは『頑張ればこんなにも自分はできるんだ!』ということです。自分の中に眠っていた底力に驚いていると同時に、自分自身についても改めて知ることができました。絶対に上手くいかないと思っていた研究、計画通りにできない不安、苦手だった人前での発表など、悩みながらも何とか乗り越えられました。また、考察を書いている途中では、道筋を立てて論理的に自分の考えを述べることは、すごく楽しいと思い、意外と私は研究が好きだなと実感することもできました。
今回のテーマは今後の音楽療法にも焦点を当てた研究だったこともあり、卒業後も音楽療法の発展や普及、対象となる方への様々な音楽療法の提供の為に実践を重ねて、この音楽療法という分野を学び続けたいと強く思いました。