GIMセミナー&体験会に参加して
私は今回、音楽療法の理論のひとつであるGIM(音楽イメージ誘導法)の学生向けセミナー&体験会に参加させていただきました。
GIMとは、リラックスした状態でクラシック音楽などの既成曲を聴くこと主体としている技法です。音楽を聴いている際に浮かんでくるイメージを基に、セラピストとクライエントが一緒に心の症状の改善について考えます。
私が大学2年生のときにこの理論については座学で勉強しました。ですが、言葉の説明のみではGIMという技法を今ひとつ体感出来なかったのと、純粋にどのような形式でセッションを行うのか興味があったため参加することに決めました。
セミナーでは授業で学んだことに加えてより詳細にGIMという技法の成り立ち等を聞くことが出来ました。説明を聞いていく中で1番印象に残ったのは、「答えは個人の中にある」という言葉でした。
普段生活していて、ストレスが溜まったり、無意味に不安になったり等、様々な心の症状を抱えることは誰にでもあると思います。
それを解決するために自分なりに対処してしまいますが、その症状や問題の根底は心の奥底にあり、それは他人にも自分でも意識できていない部分だということ。
それを、GIMを通して浮き彫りにし、その原因に対しての意識や見方を変化させ、日常生活をよりよく生きようというものでした。
音楽療法の対象となる方は、高齢者・精神化・児童と大まかに枠組みが出来ているイメージがありましたが、我々のような健常者と呼ばれるような人間でも日常生活で少し生きづらいと思うことがあれば、このGIMという技法で改善できるのではないかと感じました。
また、実際のGIMのセッションを体験することもできました。
睡眠でも催眠でもない変性意識状態という不思議な状態になり、目をつぶって音楽を聴くと自分が体験しているようなイメージも出てきました。
そのイメージを先生に読み取っていただき、今の自分に何が必要なのか、そのイメージから何が連想されるのか話していただいて体験会は終わりました。
夢とは違った不思議な感覚を経験することが出来ました。
今回のセミナーを通して、音楽療法の理解を少し深められたと思います。
実践だけではなく、このような勉強会を通し知見を増やして、今後の自分に生かしていきたいです。
(4年生 中村凜)