音楽療法専攻の実習が2022年度も始まりました

 音楽療法専攻の実習は、コロナ禍のため今年度も対面実習と遠隔実習(オンライン形式・オンデマンド形式)の両方で実施することとなりました。それぞれのチームでの実習がはじまり、3、4年生は複数の実習に入って頑張っています。
 対面・遠隔での実習は、形態は違えど学ぶことは多く、学生たちは対象者や目の前の課題に日々真剣に取り組んでいます。
 写真は、対面実習の練習風景です。

卒業論文の執筆を通して感じたこと(新山広花・音楽療法専攻4年生)

 私が卒業論文執筆を通して感じたことは、他人の視点の大切さです。
 研究を進めていく中で他者、特に同級生2人には意見をもらいながら進めることが多々ありました。他者からの意見には自分にはない着眼点や気づきも多くあり、毎回沢山の学びがありました。しかし、本格的にそれぞれが文章を書く頃は個人で作業することが増えたため、2人から意見を聞く機会は減ってしまいました。ゼミ担当の先生とは作業を進める過程で意見を頂くことがあり、そこで気づくことも多々ありました。しかし、もっと多くの人に意見を求めていれば他にも沢山の知見を得られたのではないかと思っています。今後は、積極的に他者に意見をいただく機会を設けていきたいと感じています。

 また、私は研究の中で質問紙調査を行いました。その結果を集計する中で、1つのことでも様々な方法や意見があるのだと改めて感じました。普段物事を考えたりするうえで、自分自身が知っている方法等にとらわれがちですが、研究をし、他人の意見を知ることで新しい知識を得ることができ、とても興味深いと思いました。今後は、得た研究結果を留めず、発表等で他の人へも広げていきたいです。

 約1年間、研究をする中で上手くいかない部分や後悔したこと、大変だったことも多々ありましたが、改めて新しいことを知ることや研究の面白さを感じた1年だったと思います。私の今年度の研究は、まだ最終的なゴールにはたどり着いていません。そのため、今後も研究を続け、ゴールにたどりつけるようにしたいです。そして、それが音楽療法の発展や、音楽療法に関わる人の新しい知識に繋がれば幸いです。

卒業論文執筆の感想(鎌倉 萌菜穂・音楽療法専攻4年生)


今年の卒業論文執筆を通して、沢山の「上手くいかないこと」を経験しました。
昨年度の反省から、卒業論文の執筆は計画的に進めて、余裕を持って発表まで臨みたいと心に誓った1年前。有難いことに音楽療法学会での発表の機会をいただけたり、大学の行事を行えることになったりと年明け前は忙しく、いい意味で計画が崩れていきました。年が明けても、分析後に結果のデータを入れ忘れていることに気がついたり、考察を書き始めてから参考になる学会誌の文献を見つけて読んだり…振り返ってみると本当に「上手くいかないこと」ばかりだったように思います。
そんな中でも、どうにか形にして提出することができました。その時に”全ては上手くいかなくても、限られた時間の中で自分の納得のいくものをつくりあげることは可能なのだ”と感じました。
卒業論文を執筆していなかったら気づけなかったこと、得られなかったことは沢山あります。その中でも1番の気づきは『頑張ればこんなにも自分はできるんだ!』ということです。自分の中に眠っていた底力に驚いていると同時に、自分自身についても改めて知ることができました。絶対に上手くいかないと思っていた研究、計画通りにできない不安、苦手だった人前での発表など、悩みながらも何とか乗り越えられました。また、考察を書いている途中では、道筋を立てて論理的に自分の考えを述べることは、すごく楽しいと思い、意外と私は研究が好きだなと実感することもできました。
今回のテーマは今後の音楽療法にも焦点を当てた研究だったこともあり、卒業後も音楽療法の発展や普及、対象となる方への様々な音楽療法の提供の為に実践を重ねて、この音楽療法という分野を学び続けたいと強く思いました。

埼玉大会印象記

少し前になりますが、昨年11月27日に、日本音楽療法学会関東支部が企画する地方大会(埼玉)が開催されました。この大会は、関東支部の各県が毎年持ち回りで開催する大会です。埼玉県は、2020年11月に開催する予定でしたが、コロナの影響で1年延期となり、2021年11月の開催となりました。対面(直接会場に来て学ぶ)とオンラインのハイブリッドを予定しておりましたが、残念ながら対面は難しく、発表者のみ会場に集まり、参加者はオンラインになりました。
私は、研究員の飯島千佳さんと運営に携わりました(発表された学生さんと先生方の詳細は過去ダイアリーをご参照ください)。オンラインとはいえ、発表者は会場に集まるため、ハイブリッドに近い形の運営です。専門業者が入らない中、詳しい先生方のお知恵をたくさん頂き、また、Wi-Fi環境を整え、さらに何度も事前練習をしました。が、当日は予期せぬことが多々あり、参加者の皆さんにたくさんご迷惑をおかけ致しました。今まで経験したことのない緊張感と焦燥感がありましたが、オンラインの向こう側にいる参加者の皆さんから多くのヘルプとご意見を頂き、みんなで一緒に会を作っているという雰囲気になり、それがとても助かったし、嬉しかったです。また、埼玉県でご活躍されている音楽療法士の皆さんが実行委員として運営に携わってくださったのですが、皆さんとの交流や埼玉愛を深めることができました。学校と地域の実践現場、そして音楽療法士が今後ますます、一層、さらにつながったり深まったりできたらいいな、そんなことを感じる大会でした。
(高畑敦子)


写真は、左:研究員の飯島千佳さん 中央:高畑敦子先生 右:ミュージックセンター講師の和田京子先生

第19回日本音楽療法学会関東支部地方大会(埼玉)で口演発表しました

音楽療法専攻4年生の鎌倉萌菜穂です。
前回の日本音楽療法学会学術大会に引き続き、昨年執筆した研究論文の第二報を「第19回日本音楽療法学会関東支部地方大会(埼玉)」に応募したところ、採択され口演発表の機会をいただきました。

無観客オンラインでの開催でしたが、発表者や運営委員の方々など関係者は会場にいらしたため、私にとって学外で初めての対面発表の場でした。
今回は、前回のポスター発表とは異なり、実際にPowerPointのスライドを操作しながら行う口演発表に挑戦しました。それに伴い、スライドに話す言葉を合わせて、聞き手が聞きやすく、理解しやすい発表を目標に準備・発表をしました。zoomの画面越しでは、参加者のビデオがオフになっており、表情など見ることが出来ないので反応が分からないことを不安に感じていました。しかし、少人数とはいえ対面で表情が見られ、雰囲気も感じ取れる会場の空間があったことが、安心感につながりました。

また発表後、対面で聞いてくださった先生方からの言葉を直接聞くことができたことが1番の財産になり、非常に有り難く、嬉しかったです。改めて、激励の言葉をかけてくださった先生方、本当にありがとうございました。
発表後は、オンラインで参加することができました。zoomに接続できる媒体や環境があれば、何処からでも参加することができることが、オンライン開催の良い点だと思いました。

学生にとって学会の大会は、大学の学びとは少し異なった学びの場であり、「興味の幅が広がるな」と参加するごとに感じています。また私が発表したのが、学生等の音楽療法ビギナー向けの枠でしたので、同世代からの良い刺激をいただくことができました。これを糧に今後も音楽療法を学び、研究・実践していきたいと思います。

最後に、様々なアドバイスをしてくださり、発表当日も温かく見守ってくださった先生方、研究協力をしてくださり発表にも同意してくださった皆さま、本当にありがとうございました。

第19回日本音楽療法学会関東支部地方大会(埼玉)が開催されました

落ち葉が舞い散る季節となった2021年11月27日、第19回日本音楽療法学会関東支部地方大会(埼玉)がオンラインで開催されました。

本大会は、対面とオンラインのハイブリッド開催が直前まで検討されていましたが、感染症拡大防止の観点からオンラインのみでの開催となりました。
発表者だけが浦和にある埼玉会館に集まり、そこから配信する運びとなりました。

大会シンポジウム「職業としての音楽療法を確立するために」には、本学の二俣泉先生が指定討論者、私木下容子が進行役として登壇致しました。
音楽療法士の多様な働き方や価値観を参加者と共有し、非常に有意義な時間となりました。
オンラインでの参加者からは<チャット機能>を使って質問を受けたため、対面と変わらぬ熱量で活発な討議が繰り広げられました。

本大会には、音楽療法専攻の学生も口演発表者として登壇致しました。
追ってご報告させて頂きます。

木下容子

第21回日本音楽療法学会学術大会でポスター発表しました

音楽療法専攻4年生の鎌倉萌菜穂です。
昨年執筆した研究論文を、第21回日本音楽療法学会学術大会のポスター発表に応募したところ、採択されて発表する機会をいただきました。
今回の学術大会も、例年と異なりWeb開催でしたので、PowerPointを通しての発表となりました。

学会での発表が初めてであった私にとって、この準備期間は挑戦と苦悩の連続でした。
その中でも1番の挑戦は、「発表を決断したこと」です。1年前の私は、学術大会で発表するということは考えてもいませんでした。
しかし、先生方からお声を掛けていただき、この研究が他の音楽療法士や音楽療法を学んでいる方に対して、少しでもお役に立てれば…という想いで、挑戦することにしました。
今回Web開催にあたって工夫した点は、「抄録(1,600文字以内)によりわかりやすい文章でまとめること」、「情報をPowerPointに、よりコンパクトにまとめること」です。
ポスター発表なので、スライドに音声を入れることができず、図と文章だけで情報をお伝えしなければなりませんでした。
わかりやすい文章や見やすいスライドとはどのようなものか、何度も頭を悩ませました。
しかし、考えれば考えるほどアイディアが生まれたり、客観的に見ることができたりと、悩むことも決して悪いことばかりではなかったと、今になって感じています。(その時は投げ出したくなるほど、悩むこともありましたが…)
発表を経験してみて、『何事にも挑戦あるのみ!』この言葉に尽きると思います。いつもつまずくところはどこなのか、悩むポイントはどこなのか、文章構成に対しての考えなど、更に自分自身と向き合えた気がしています。また、締め切りに追われながらも限られた時間の中で、どのように時間を作って作業をするか、計画が上手くいかない時にどのように修正していくか、を学べたよい機会でした。

最後に、様々なアドバイスをしてくださった先生方、共に頑張った同期や励ましてくれた後輩、研究協力をしてくださり発表にも同意してくださった皆さん、本当にありがとうございました。

第21回日本音楽療法学会学術大会がWebで開催されます

コロナ禍、私たちの生活は大きな影響を受けていますが、音楽療法の世界も多分にその影響を受けています。毎年秋頃には、日本音楽療法学会主催の学術大会が開催されていました。そこで音楽療法士たちは、学術大会に参加し、研究成果を発表し、久しぶりに会う音楽療法士仲間とその土地の美味しいものを頂きながら近況報告したりして語り合う、というのが通例となっていました。

今年新潟で開催される予定であった学術大会は、会場開催とWeb開催のハイブリッドを予定していましたが、今般のコロナウィルス感染状況を鑑みて完全Web開催に変更されました。それでも、音楽療法専攻の学生たちは、昨年度完成させた論文を大会に応募し、見事採択されました。オンデマンド用の発表用資料を作成したことで、対面での発表ではないものの大きな学びがあったようです。今は、開催される日を心待ちにしています!

高齢者施設での「オンライン実習」のご報告

コロナ禍で対面での音楽療法実習は難しい状況にありますが、これまで行ってきた高齢者デイサービスの実習では、施設のスタッフの方々のご協力を受け「オンライン実習」を昨年度より実施しています。

施設と学校をZoomで繋ぎ、遠隔にてセッションを実施し、歌唱活動・楽器や身体活動など、対面のセッションと変わらぬ内容やコミュニケーションを目標に、学生たちが日々工夫をこらしています。

画面越しにご利用者様との音楽による交流・対話ができ、励みや学びとなっています。より聴き取りやすく伝わりやすい音楽提示を目指します。

平田紀子

音楽療法専攻の定例研究会をハイブリッド形式(対面とオンライン)で行いました。

音楽療法専攻では、2021年3月29日に定例研究会を行いました。平田紀子先生が「遠隔セッションに沿った活動の工夫と伴奏法」と題してご発表下さいました。コロナ禍、対面の人数を最小限にするため、Zoomによるオンライン参加も取り入れたハイブリッド形式で実施しました。オンラインでは、在学生のみならず卒業生も参加してくれました。

今回、音楽療法専攻3年生の木村紗彩さんが参加の感想を述べてくれました。
「コロナ禍における成人・高齢者を対象とした遠隔セッションについて、平田紀子先生からお話をいただきました。コロナ禍におけるセッションの現状から、オンラインでの伴奏の聴こえ方、聴き取りやすい伴奏法、さらに対面セッションで制限される歌唱活動をどう効果的に行うか等、多様な切り口からお話しいただきました。昨年度から大学の実習にて遠隔セッションを実施しており、私も何度か見学させていただいていました。コロナ禍という学生も先生方も初めての環境で手探りの中で掴んだ手ごたえを、今回とても分かりやすくまとめて教えていただきました。
お話の中で私が見学実習から感じたこととリンクして印象深かったのは、音楽療法で関わる人の「心を動かす」ことでした。見学実習の際に、遠隔セッションに対する施設のスタッフさんの反応として挙げられたのは、いち早く遠隔セッションを受け入れていただけたこと、施設側が楽器を用意してくださったことや、利用者様に聞こえにくかった言葉を通訳してくださるなど全面的にサポートしていただけたこと、そして音楽療法の時間が利用者様にとってもスタッフさんにとってもよい刺激やリフレッシュになっていると言っていただけたことなどでした。今回平田先生のお話を伺って、このような協力的な反応をいただけることは決して当たり前のことではないと感じました。緊急事態に優先度が下がるのではなく、いざというときこそ求められるような「心を動かす」音楽療法は、以前から長い時間をかけて先生方、先輩方が築き上げてきた信頼と充実したセッションの賜物だと感じました。
今年度から私自身も実習が始まりますが、コロナ禍にこそ必要とされるようなセッションができるよう、今回学んだことを活かし、先輩方や同期の仲間達と切磋琢磨しながら探求心を忘れず取り組んでいきたいと思います。」

今年度も音楽療法の実習はほとんど遠隔セッションですが、学生たちの意欲はすでに高まっていて、実習の開始を待ちわびています。

木下容子