Im wunderschönen Monat Mai~素晴らしく美しい5月に

タイトルは、シューマンの歌曲《詩人の恋》第1曲冒頭の歌詞です。
この詩のように新緑が眩しい季節となりました。緊張気味だった新入生も今ではすっかり学生生活を楽しみ、新しい課題に取り組みながらしっかり学んでいる姿は大変頼もしい限りです。

さて、本学の取り組みの一つとして、オーディションで選ばれた学生がオーケストラと共演する「トライアルコンサート」が毎年開催されています。そのオーディションが4月末に行われました。
本年度の課題曲はW.A.モーツァルト作曲《2台ピアノのための協奏曲 変ホ長調 K.365(316a)》です。ピアノの学生は7組がオーディションに参加しました。
トライアルコンサートでは初となる2台のピアノの協奏曲ということで、この日のために準備を重ねた学生たちは緊張した面持ちで演奏に挑みました。

2台ピアノの演奏はとても難しい点があります。ピアノ同士が離れているため、相手とのアンサンブルや音楽に合わせた呼吸法がとても大切になります。
遠くから聞こえてくるピアノの音に、ぴたりと音を合わせて共同作業で音を作り上げていくのは大変なことですが、どのペアも懸命に取り組んできた成果を発揮すべく熱演する姿を見せてくれました。教員にとっても、学生たちの確かな成長を感じることができる大変嬉しい機会となりました。

オーディションから選ばれたペアは更に研鑚を重ね、憧れのオーケストラとの共演に向けて更に技術、表現力、音楽性を高め、モーツァルトの2台ピアノの世界を表現していくことを期待しています。
惜しくも選ばれなかった学生たちも、この曲に取り組んだ時間は今後の演奏に活かされるに違いありません。
トライアルコンサート開催の日程が決定しましたら、学園HPにてご案内を致します。どうぞ皆様、楽しみにお待ちいただければと思います。