古代の音、秋の音
相次ぐ台風も過ぎ去って、秋が一歩深まったようです。
この時期、日頃の研鑽を発表する定期演奏会が次々と開催されます。その舞台である川越キャンパスのグランツザールのホワイエには、クラシックとは趣を異にする大小いくつもの銅鐸のような鐘がガラスケースに納められています。
これはグランツザール落成のお祝いに寄贈された「編鐘」と呼ばれる中国の古代宮廷楽器です。
歴史は古く3000年前にまでさかのぼります。湖北省で発見された編鐘は「世界八番目の奇跡」と言われました。
この楽器の突出した特徴は、一つの鐘から二つの音が出ることで、12の音律を備えています。
大変興味深いですね。
グランツザールに来場されたときには、この古代の楽器もご覧いただいて暫し思いを巡らせてみてはいかがでしょうか。
因みにわが国のいにしえ人は、
秋の音を、「mi」に近い音でとらえていたようです。