Konzertfach(演奏専攻)演奏会&大学院特別講座を開催しました。


秋も深まり、美しい紅葉を楽しませてくれた川越キャンパスの樹々たちも、徐々に冬の装いに変わろうとしています。
今月はピアノ専攻に係わる二つの催しがグランツザールでありました。

先ず5日(土)にKonzertfach(演奏専攻)の学生による演奏会が行われました。ピアノを専門とする学生は、1年生3名、2年生1名、4年生2名が出演しました。Konzertfachのカリキュラムである1年に2回のウィーンでの研修はコロナ禍のため実施されていませんでしたが、2年半ぶりに9月に再開されました。4年生は久しぶりに、1・2年生は初めて、現地での研修に参加しました。それぞれ多くのことを受け取ったことが、演奏から伺われました。次の研修は2月に予定されています。回を重ねるごとに確実に成長するよう期待したいと思います。

9日(水)は大学院特別講座を開催しました。
迎えの車から川越キャンパスに降り立たれるや否や「わあ、綺麗な紅葉! 素敵な建物!写真を撮ってもいいですか?」と明るい声を上げられたのは、講師の高橋多佳子先生でした。私は緊張してお迎えしていた筈が急に距離が近くなり、そのお人柄に触れた思いでした。

高橋先生は音大卒業後、ポーランドで10年間研鑽を積まれました。その間にショパン国際ピアノコンクール5位入賞など数々のコンクールで優秀な成績を修めています。その後、ワルシャワフィルハーモニーや国内の主要なオーケストラと共演なさったり、ソロは勿論のことピアノ二重奏や室内楽でもご活躍の注目のピアニストです。またご自身で企画なさったコンサートでも常に話題を集めていらっしゃいます。

受講生は大学院1年生が2名、2年生が3名の計5名が、フランク、バッハ、ドビュッシー、リスト、ベルクの作品を演奏しました。一人1時間足らずのレッスンでしたが、先ず先生が客席でお聴きになるところからレッスンが始まりました。一度通し終えると、先生はその学生の良い点を挙げて褒めてくださいました。その後、具体的なレッスンになりました。

それぞれの学生を細かくご指導いただきましたが、その中で共通しておっしゃっていたことを3点挙げてみたいと思います。

「ダイナミックレンジを大きく」
「大きなエネルギーで音楽の頂点に向かう」
「テクニックを習得するためには、さまざまな練習方法で」

強い音については、上腕の筋肉を意識して、楽器から音が離れていくように、とアドバイスをいただきました。また練習方法については、逆の形にして弾く練習を取り入れると効果的。例えば

・p→f、f→p
・ゆっくり→速く、速い→ゆっくり
・切る→レガート、レガート→切る
・8度の連続は弱めの音でレガートで練習する

など沢山のヒントをいただきました。そして先生がお弾きになるホールに突き抜けるように美しく響く音と素晴らしい表現の一端を知ることができました。

最後に先生から「良い学校ですね。学生さんたちもよく準備されていて素晴らしい!」とお褒めの言葉をいただきました。
大学院生、聴講した学部生は、多くのことを学んだことと思います。
もう一つ高橋先生から学んだこと。それは常に明るく笑顔を絶やさずポジティブに! そして感性豊かに!ということでした。

高橋多佳子先生、ありがとうございました。