「ウエスタ川越」大ホール開館記念事業に本学が参加します。

 関東甲信越地方も梅雨入りしました。この時期は、わたしたちの体調にはもちろんのこと、楽器のコンディションを良好に保つことにも気を遣います。ご存知のように、ピアノは、美しいカーブを描くリム(側板)や楽器の命である響板をはじめ、多くの部分が、天然由来の木でできており、湿度の影響を受けやすく、また、フレームや弦などの金属部分は、温度の変化に敏感です。ですから、日本の梅雨時のように、気温や湿度が急激に変化する中では、ピアノも体調不良を起こしてしまうことがあり、注意が必要になります。

一般に室温20度、湿度50%が理想と言われていますが、一番わかりやすいのは、ピアノにとってよい環境とは、人間が心地いいと感じる環境と同じだということです。ピアノは生きています。長く美しい音を奏でられるように、楽器には愛情を注ぎ、自らの技術には厳しく日々磨いていきましょう。


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さて、ピアノつながりの話題です。来る6月28日(日)、大学の所在地である川越市に、「ウェスタ川越」という客席数1700の大ホールがオープンします。川越駅西口徒歩5分という好立地に、なんと、スタインウェイD型(フルコンサートピアノ)2台と、ヤマハCFX(フルコンサートピアノ)1台を常備し、さらに、客席は、新幹線のグリーン車並みのゆったりとした設計、そして最新の音響設計といった、まさに夢のようなホールです。

オープン当日は、オープニングセレモニーとともに、17:30より開館記念事業として、「スタインウェイピアノ開き」のコンサートが開催されます。

演奏は、本学演奏家コース4年生の纐纈健太君(ピアノソロ)、本学教授の國谷尊之先生と中島裕紀先生(2台ピアノデュオ)のお二人が行います。お時間のある方は、ぜひお越しください。

これを機に、川越市が文化の街として情報を発信し、さらに発展してゆくことを願ってやみません。