2021年をふりかえって
気が付けば今年もあとわずかになりました。皆さまいかがお過ごしでしょうか。
昨年の暮れも、一日も早く世界が平穏を取り戻してほしいという希望を抱いていましたが、なかなか新型コロナ感染症は終息せず、不安の残る中でこの時期を迎えることになりました。
しかし、当初未知の面があまりに多かったこの感染症について、これまでに様々なことが分かってきました。社会において感染防止策が定着するとともに、音楽文化、学校教育の現場でも「新しい日常」が軌道にのりつつあります。
昨年は多くの演奏会、セミナー等を中止にせざるを得ませんでしたが、今年は学園の感染防止ガイドラインを厳守しながら、その大部分を再開することができました。実技試験はもちろん、定期演奏会、学内演奏会など、学生たちは多くのステージに向けて取組み、日頃の研究の成果を発表することができました。
中でも、大学、短期大学、大学院の学生たちが力を合わせて作り上げた、東邦ミュージックフェスティバル2021での「煌めき!!ピアノコンサート」は、感動とともに長く記憶に残るものになりそうです。
ピアノダイアリー10月「煌めき!!ピアノコンサートが開催されました。」
学外との交流も再開され、夏には「第14回 東邦音楽大学 東邦ピアノセミナー」を開催することができました。ベートーヴェン生誕250年を迎えた2020年に、祝祭的な雰囲気の中で行われる予定であった内容を、その1年後に多くの参加者にお越しいただき無事終えることができました。
ピアノダイアリー8月「第14回東邦ピアノセミナーを開催しました。」
心残りなのは、夏休みに予定していた「親子のためのピアノオープンキャンパス」を開催することができなかったことです。幼児から高校生まで、親子で川越キャンパスにて音楽大学での一日を体験していただく予定でしたが、緊急事態宣言が発出される状況で、幼児、児童、生徒とそのご家族の安全を考え中止の判断をいたしました。来年こそは安全に開催することを目指して準備を進めてまいります。
今年も予想のつかない状況に相対しながら、私たちは対策と工夫を重ねて教育研究活動を続けてきました。ICTの活用など新しい試みも芽吹いています。来年も学生と教職員が力を合わせて進んでまいります。
2021年もピアノダイアリーをお読みくださりありがとうございました。
新しい年が皆さまにとって良い一年になりますように。