もうすぐ後期実技試験です。

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今年は暖冬で過ごしやすいと思いきや、本格的な厳しい寒さがやってきました。川越キャンパス16号館からは、冬晴れの澄んだ大気の彼方に富士山を望むことができます。

この寒さで、少し気持ちが引き締まる思いですね。学生達も後期実技試験が近づき、心持ち緊張感のある面持でレッスンに臨んでいます。

今年の後期実技試験は、1月28日に始まり2月半ばまで続きます。本学の実技試験では、大学・短期大学とも演奏時間を充分にとり、なるべく演奏の途中カットは行いません。「演奏時間」には演奏前後の時間は含まれていないので、落ち着いて会場への入退場ができ、基本的なステージマナーなどを身につける機会にもなっています。

特に4年生は大学生としての最後の演奏なので、大曲を演奏することが多いです。そして、それらの演奏者の中から選ばれた数名が、3月にグランツザールで行われる卒業代表演奏会でその素晴らしい演奏を披露することになります。ですから、自然と演奏にも力が入りますね。実技試験はすべての学生に公開されており、聴講が可能です。先輩や同級生の緊張感に満ちた演奏を聴くことは大いに刺激になることでしょう。

試験本番で上手に弾くことはとても大切ですが、その日までどれだけ真剣に音楽に向き合ったか、日々どれだけ地道な努力の積み重ねをしてきたかが一番大切です。その姿勢を大切にしていれば、たとえ本番で思い通りにいかないことがあっても、その経験が栄養となり、やがて大きく花開いていきます。東邦音楽大学、東邦音楽短期大学の学生は、毎年そのように大きく成長していきます。後期実技試験でも、学生のそのような成果を聴くのが今から楽しみです。