「東邦ピアノセミナー」「ピアノオープンキャンパス」が開催されました。

梅雨明け宣言が出て、本格的な夏になってまいりました。この一ヶ月、本学では毎週末たくさんのイベントが行われています。その中で今回のダイアリーでは6月30日(日)に行われた「東邦ピアノセミナー」と7月14日(日)に行われた「ピアノオープンキャンパス」にフォーカスしてレビューしたいと思います。

東邦ピアノセミナーは、今年第17回目を迎え、東邦の夏の風物詩の一つになっています。コロナ禍で中止となった2020年を除き、2006年から毎年積み上げてきた実績は、私たちのちょっとした誇りでもあります。これまで何度もリピートしてご参加いただいた方も少なくなく、今回も多くの皆様にお越しいただき、私共ピアノ教員とともに、“夏のピアノ三昧の一日”を楽しむことができました。

講座1では、浦川玲子専任講師が「モーツァルトのピアノ・ソナタ第11番イ長調KV331〜<トルコ行進曲付き>の解釈と演奏〜」というタイトルで、ライフワークの一つであるモーツァルトの作品について最新のデータとともにコンストラクションや奏法など詳しく解説がされました。

講座2では、國谷尊之教授が「ドビュッシーのピアノ作品〜その音楽語法の変遷と、演奏法の考察〜」というタイトルで、大学時代からの研究対象であるドビュッシーの作品について、時代的変遷や背景、演奏法などについて素晴らしいピアノの実演とともに解説されました。

2つのハイレベルな講座に加えて、ご希望の方は本学教員のレッスンも受講できる素晴らしいセミナーです。来年も多くの方にお目にかかれますことを楽しみにしております。
 
ピアノオープンキャンパスは、本学教員の体験レッスンを受講して、グランツザールでステージ(コンサート)体験ができるというとても贅沢な企画で、2018年に始められたものです。毎年、8月に行っておりましたが、今年度は真夏の猛暑を避けて、7月に時期を移動しました。当日は、曇り空でしたが、過ごしやすい気温で、参加してくださった方々の負担も少なかったように思います。

今回は、未就学児から高校生まで幅広い年齢の方が参加してくださり、グランツザールのステージも華やかで、しかも大変レベルの高いコンサートとなりました。
コンサートに先駆けて、本学ピアノ主任の秦はるひ特任教授とKonzertfach(演奏専攻)3年の岩澤ことねさんによる連弾も披露されました。

多くの方がアンケートに、「音楽大学の中でレッスンが受けられ、コンサートに出演できたことがとてもいい経験になったと」書いてくださいました。
この企画も続けていきたいと思っておりますので、またぜひご参加ください。