今年度を振り返って&卒業代表演奏会
いよいよ春本番の陽気になってきました。桜も開花に向かってつぼみが一気に膨らみそうです。今年度も残りわずかとなりました。
振り返ってみますと、昨年は史上初の1年延期となった東京オリンピックが開催されました。
その期間、学事暦が重複しないように、入学式、授業開始が繰り上げられ、ゴールデンウィークの祝日も授業を実施するという特別措置を講じることになりました。例年でしたら8月の初旬までかかる学科試験や実技試験も、オリンピック開催前に終了しました。
新型コロナウィルスの収束には程遠い状況の中で日々息つく間もないスケジュールでしたが、前期が無事終えられた時はほっとしました。
今年度も感染の波が繰り返される中にあって「学び」を止めることなく学修の機会が確保されたことは、ひとえに学生、教職員が一丸となった結果でしょう。
さて、2022年3月12日(土)川越キャンパス・グランツザールにおいて、本学策定の感染防止ガイドラインを厳守しながら、「令和3年度東邦音楽大学・東邦音楽短期大学卒業代表演奏会」が開催されました。
ピアノ専攻の演奏者は大学から2名が出演し、この4年間の最後を飾るにふさわしい熱のこもった演奏を聴かせてくれました。客席からはあたたかい拍手がおくられ、学生たちも忘れがたい経験になったことでしょう。
演奏者と聴き手が同じ空間でこころを通わせる時間になりました。
小菅美穂
J.ブラームス
6つの小品 Op.118 5.ロマンス
曽根原真理
C.ドビュッシー
映像第1集より
1.水の反映 3.運動
卒業代表演奏会が終わりますと、人生の節目となる卒業式を迎えます。在学中、思いもよらない新型コロナウィルスの感染拡大によって、新しい日常の中での学生生活はさぞ大変だったことでしょう。卒業式を終えると2年間或いは4年間でのさまざまな学びの思い出を抱えて、それぞれが旅立っていきますが、学生一人ひとりには、これから向かうべく新たな道を、自分らしく精一杯歩んでいってほしいと心より応援しています。