「後期まとめ」に向けて ~短期大学「アンサンブルⅠ」の授業風景より~

新しい年が始まりました。
大学・短期大学は「後期まとめ」の時期に入り、レポート提出や様々な試験に向かうべく、学生たちの表情にもきりっとした緊張感が見てとれます。

さて今回は学科目のまとめの様子をお伝えしようと思います。
取り上げますのは短期大学で開講されている「アンサンブル(ピアノ)Ⅰ」です。
この授業は年間を通して4手連弾の演奏法を研究する演習科目です。
前期・後期各15回、課題となる作品に対してその歴史的な背景や作曲家についてはもちろん、様々なアプローチから内容を検討すると共に、4手連弾の演奏法を実際に合わせる練習を重ねる中で習得することを目標としています。
授業の最終日には文京キャンパス50周年記念館ホールで録音を行うことが恒例となっており、学生たちはそれに向けて緊張感を持って仕上げに臨み、練習にも熱が入ります。

今回の録音は、G.フォーレ作曲《組曲「ドリー」Op.56》、P.チャイコフスキー作曲《組曲「くるみ割り人形」Op.71a》、あと大変珍しい作品なのですが、R.シューマン作曲《小さな子どもと大きな子どものための12の連弾曲Op.85》、各曲からの抜粋で行いました。

学生たちは真剣そのもの、一生懸命さがひしひしと伝わる熱演を披露してくれました。
時間をかけて作品と向き合い、アンサンブルを通してパートナーとのコミュニケーションを深めながら演奏を仕上げる。
授業が終了した今、充実した達成感と満足感を得ていることを願って止みません。

なかなか安心した生活が戻ってこないもどかしさが続いておりますが、どうぞ皆様、ご自愛下さいます様に。
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。