晩秋の川越キャンパス
秋も深まりました。冷え込む日も多くなりましたが、皆さまお元気でお過ごしでしょうか。広々とした川越キャンパスでは、季節の移ろいを肌で感じることができます。
16号館西側には、細長い窓の並んでいる一角があります。ここにはグランドピアノのある練習室が並んでいます。秋晴れの空の下、学生たちは後期試験に向けて準備を進めていることでしょう
12号館・図書館棟です。秋風とともに落ち葉が舞い降りてきます。大学4年生は、卒業試験曲について詳しく調べて「作品ノート」をまとめますので、この時期は図書館で過ごす時間も多いです。(「作品ノート」については、こちらの記事もごらんください。)
川越キャンパス東側の一角には「東邦音楽学校三室戸記念館」があります。これは昭和14年(1939年)に現在の文京キャンパスの地に落成した校舎で、あの悲惨な東京大空襲でも奇跡的に焼失を免れました。昭和43年(1968年)に川越キャンパスに記念校舎として移転復元され、内部は小ホールとして今でも演奏会や授業に使用されています。歴史的建造物としての価値も高く、川越市の都市景観重要建築物の指定を受けており、「川越景観百選」にも選ばれています。
写真:出典「三室戸学園50年の歩み」P.56 より
こちらは、この校舎が現在の文京キャンパスにあったころの写真です。高い建物がほとんどなく空の広い春日通りには都電の軌道も見られます。内部には当時としては非常に貴重なフルコンサイズのグランドピアノがあり、数々の素晴らしい演奏会が開催されて日本の音楽文化の発展に寄与したと言われています。東邦に学んだ多くの先輩たちの心とともに、この校舎は今も学生たちの成長を温かく見守っていてくれます。