東邦ピアノセミナーについて ~講座2担当予定の小林律子准教授よりごあいさつ~

 いつも東邦ピアノセミナーにご参加、ご声援をいただきありがとうございます。
今年は「ベートーヴェン・イヤー」として、世界中で彼にまつわる様々なコンサートやイベントが盛大に行われるはずでした。ところが、それらは新型コロナ感染症拡大のために次々と中止や延期を強いられています。
まさに音楽界にとっては火の消えた様な日々。本当に残念でなりません。
私たちの「東邦ピアノセミナー」についても、今回は開催を中止せざるを得ないという判断に至りました。すでに講座にお申込みいただいた方もいらっしゃる中、このような決定をするのは大変心苦しいことでした。
来年度はベートーヴェン生誕251年目となりますが、東邦ピアノセミナー講座2「ベートーヴェンを弾く ~初期の作品から見えてくるもの~」を必ず行いたいと考えております。時が過ぎて、また屈託なく音楽を楽しむことができる日常が戻り、皆さまとお会いできることを心待ちにしています。

東邦ピアノセミナー 講座2講師
小林律子

東邦ピアノセミナーについて ~講座1担当予定の中島裕紀教授よりごあいさつ~

 みなさまいかがお過ごしでしょうか。
 毎年この時期に開催しております東邦ピアノセミナーは、今年度で14回目を迎える予定でございましたが、今般の感染症の状況を鑑み、今年度の開催を見合わせ、来年度改めて第14回東邦ピアノセミナーとして開催する運びとなりました。
 この東邦ピアノセミナーは、これまでご参加くださるみなさまと、私たちがともに育ててきました研究の歩みのようなものであり、私たちは常にピアノに関わる最先端の情報をお届けできるように尽力してまいりました。今年度開催できないことは非常に残念ではございますが、来年度に向け、さらに良い内容、新たな内容を目指して、研究を進めていく所存でおります。それまでしばらくの間、楽しみにお待ちいただけましたら幸いです。
 かのアルトゥール・ルービンシュタインが40代半ば過ぎに、演奏を一時中断してテクニックの見直しに取り組んだ話は有名です。ピアノを演奏する者、そしてピアノを指導する者にとって、自らのテクニック、指導すべきテクニックの方向性を見つめていくことは、ある意味永遠の命題のようなものかもしれません。来年改めて開催いたします講座1「心に響く演奏をめざして〜表現を高めるためのテクニック・その3〜」にどうかご期待ください。
 そして何よりも、みなさまと健康で、笑顔でまたお会いできますことを心から願っております。

東邦ピアノセミナー 講座1講師
中島裕紀