「音楽の都」

今年2019年は、日本とオーストリア国交樹立150年の記念の年です。

東邦音楽大学では、1991年9月オーストリア・ウィーンに日本の音楽大学で初となる海外研修所「東邦ウィーンアカデミー」を開設しました。以来、毎年学生がウィーンで研修を受け、またウィーンより教授陣を招聘するなど、これまで大学の長いあゆみの中で、オーストリアと深い関係を築いてきました。

この「東邦ウィーンアカデミー」は、2001年6月に現在のウィーン13区Hietzingへ移転しました。ハプスブルク家の夏の離宮として使用され、世界遺産に登録されているシェーンブルン宮殿の隣に位置しています。時差の関係で、朝早く目覚めてしまった時など、ふらっと宮殿に立ち寄り、庭園のリスたちに会うができる素敵な立地です。横隣には、ヨハン・シュトラウス2世がオペレッタ「こうもり」を作曲した家もあります。こうしてウィーンは、私たちが音楽の歴史の本の中で見ただけのことを目の前の3Dの事実として体験できるところです。

さて、ウィーンは、「音楽の都」と言われていますが、皆さんはウィーンにゆかりのある作曲家を何人あげられるでしょうか?生粋のウィーンっ子であったシューベルト、生まれはドイツですが、ウィーンで音楽活動をしたベートーヴェンやブラームス・・・調べていくと、たくさんの名前が思い浮かぶことでしょう。ちょうど、2月といえば、作曲家アルバン・ベルクが1885年2月9日にウィーンで生まれています。話を聞くだけでもワクワクしそうな、そんな素晴らしい場所で、安心して、楽しく研修が受けられるのも、本学に、練習室、レッスン室、宿泊施設などが揃ったキャンパスがあるからこそであり、それは、一流の教授陣とともに東邦音大学の誇りです。

2月は、Konzertfach(演奏専攻)の後期の研修が行われました。
皆さんも東邦音楽大学で、一緒にウィーンの音楽体験をしてみませんか?
シェーンブルン宮殿