ピアノ公開講座が開催されました。


9月28日(月)、川越キャンパススタジオBにて、藤井一興先生によるピアノ公開講座が開催されました。藤井一興先生は本学大学院、大学、短大および東邦音楽大学総合芸術研究所教授を務め、ピアニスト、作曲家として世界的に活躍していらっしゃいます。
今回の題材曲は、フォーレ、ドビュッシー、ラヴェルというフランスの巨匠たちの作品です。

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最初のG.フォーレ作曲《夜想曲第6番》では、フォーレ独特の和声進行について瞬く間に曲冒頭の分析をホワイトボード上に展開され、しかもそれをご自身の演奏によって即座に表現されました。その鮮やかさに学生たちからは感嘆の声が上がりました。
ペダリングの素晴らしさも間近で体感することができました。ヴィブラート・ペダル(細かく震わせるような足の動きによるペダル。ヴィブレーティング・ペダルともいう)や、ソステヌート・ペダル(グランドピアノの3本ペダルのうち真ん中のペダル。特定の音のみ保持することができる)の効果を解説しながら披露してくださり、ピアノという楽器が持つ響きの限りない可能性と表現技術の奥深さに驚かされました。
藤井先生は時にユーモアも交えながら楽曲分析、奏法の解説、演奏を次々と展開され、予定の90分があっという間に感じられました。本当に名残惜しく、貴重な時間でした。
終了後学生たちの中には、目の前で繰り広げられた響きの創造に興奮気味のものもおり、実技試験で自分たちが弾いている同じ楽器からあんな音が出るとは、という感動の声も聞かれました。