祈健闘!前期実技試験

連日「記録的な猛暑」と報道された今年の夏。皆様はどのようにお過ごしでしたでしょうか?川越キャンパスに設置してある寒暖計は、地面からの照り返しを受けて40度を上回ることも多かったようです。しかし、そんな暑さもそろそろ終わりに近づき、ふと気づくと、涼風に乗って秋虫の声が聞かれるようになりました。秋といえば、「実り」「食欲」「読書」など、人の心を豊かにしてくれる言葉が多く思い浮かびます。そして私たちの心をワクワクさせる「芸術」の秋でもあります。静かな秋の夜には、透明度の高い空気と共に、芸術的な感性が研ぎ澄まされていくような感覚がいたします。
ちょっと一息いれて、ショパンのノクターンなど聴いてみるのもいかがですか?

さて、大学では現在、前期実技試験の真っ只中です。学生一人ひとりが前期のレッスンで学んだことを夏休み中に身に付け、更に、自分の言葉で音楽を表現できるように、練習に練習を重ねた成果をこの試験で発表します。ピアノを勉強するためには、日々の地道な努力の積み重ねが必要ですが、その積み重ねがステージで花開いた時の喜びは、一生の宝となり得るほど大きなものです。また、一つのことに全力で取り組む姿は、輝いています。熱くなれるもの、ひたすら無心に取り組めるものを持つこと、それは何と素晴らしいことでしょう。
緊張したり、うまくいったり、そうでなかったり、試験ではほんの一瞬の間にさまざまなドラマが繰り広げられます。学生たちには、常に美しい音とうた、そして音楽の心を大切にしながら、勇気をもって本番に臨んでほしいと思っています。私たちもそれを全力でサポートしていきます。

(写真は川越キャンパス16号館の練習室フロアー廊下です。)

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