短大の授業「アンサンブル」

新しい年を迎え、いよいよ今月は後期のまとめの時期となります。
学科目、専攻実技等の試験に臨むべく、学生達からは目的意識のはっきりとした、気持ち良い緊張感が感じられます。
ピアノダイアリー、今回は短大の学科目から「アンサンブル1」の授業最終日の様子をお伝え致します。

「アンサンブル1」は4手連弾を主要テーマとする演習科目です。
最終日に文京キャンパス50周年記念館ホールにおいて録画・録音を行うことを恒例としています。
各組それぞれ取り組む楽曲は必修とする課題と自由に選択する課題、大体2~3曲を練習し仕上げていきます。
今期は必修課題として4手連弾の超定番であるG.フォーレ作曲の組曲『ドリー』から選曲することを課しました。
今期の受講生は5組。プログラムは次のようになりました。

1. G.フォーレ:組曲『ドリー』 No.5「優しさ」
 S.ラフマニノフ:6つの小品Op.11 No.1「バルカローレ」

2. G.フォーレ:組曲『ドリー』 No.6「スペイン」
 P.チャイコフスキー:組曲『くるみ割り人形』より「花のワルツ」

3. G.フォーレ:組曲『ドリー』 No.3「ドリーの庭」、No.6「スペイン」
 A.ドヴォルザーク:スラヴ舞曲Op.46 No.5 、No.6

4. G.フォーレ:組曲『ドリー』 No.6「スペイン」
 S.ラフマニノフ:6つの小品Op.11 No.2「スケルツォ」

5. G.フォーレ:組曲『ドリー』 No.3「ドリーの庭」
 P.チャイコフスキー:組曲『くるみ割り人形』より「行進曲」

普段の授業は各組レッスン形式で行いました。
どの組も本当によく練習をしており、感心させられることが度々でした。
楽譜にも多くの書き込みがあり、パートナー同士でアイデアを出し合い、それを検討しながら合わせの練習を重ねている日々の様子が感じられました。
実際に録画・録音では、そのような真摯な学習の成果が十分に伝わる内容だったと思います。
皆、立派な仕上がりでしたし、本当に楽しそうに生き生きと演奏している姿が大変印象深いものでした。

さて来週からは実技試験が始まります。
皆さん熱のこもった、真剣な演奏を披露してくれることでしょう。楽しみです。