短大の講義から


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東邦音楽短期大学には、ユニークな講義科目がたくさんあります。その一つがフルートの岩間丈正先生が担当する「管弦打楽器の機能とケアー」です。

この講義は、オーケストラのほとんどあらゆる楽器(ピアノも含む)について、1年間かけてその特徴・機能とメンテナンス方法をレクチャーしていくというものです。
この内容自体ユニークですが、さらに面白いことに岩間先生がプロデューサーとなり、各楽器の専門家が入れかわり立ちかわり講義をするのです。

この講義は、管弦打楽器専攻生だけでなく、ピアノ専攻やピアノレスナー養成専攻の学生も大勢履修しています。
今回は「ピアノ」がテーマでしたので、私も喜んで行ってまいりました!

ピアノの機能とメンテナンスについて、調律師の渡辺幸一氏がレクチャー。調律、整調、整音の各作業について、実演を交えながらとてもやわらかい口調で、わかりやすく解説してくださいました。
また、その場でグランドピアノとアップライトピアノを分解して内部の仕組みを比較。実際に詳しく見たり触れたりすることもできました。いつもピアノの黒いフタの向こうに隠れているアクション機構を、文字通り手に取るように理解することができ、学生たちも大いに興味をそそられた様子です。