定期研究発表演奏会【ソロの部】が開催されました。

7月末から8月上旬にかけて行われた前期実技試験は無事終わりました。
大学・短大の授業・レッスンは夏期休業中ですが、両キャンパスでは学生たちが猛暑にも負けず練習に励む音が聞こえてきます。
9月の後期開始時には、いっそう元気な姿を見せてくれることでしょう。

7月13日(日)定期研究発表演奏会【ソロの部】が、川越キャンパス・グランツザールにて開催されました。

第1部では、附属東邦中学校・高等学校・第二高等学校の3年生から選出された生徒が演奏し、第2部では大学4年生から選出された代表の学生たちが演奏しました。
在学中の専攻実技の研究成果を華やかなステージで披露する、学生たちにとって大きな目標となるコンサートの一つです。
今回のピアノダイアリーは、当日の演奏順に大学4年生の出演者と曲目をご紹介しましょう。

野口満理奈  R.シューマン作曲、F.リスト編曲 「献呈」

吉田有沙  F.リスト 超絶技巧練習曲 第8番「狩」 ハ短調 S.139

菅野爾音  G.フォーレ 夜想曲第4番 変ホ長調 Op.36

改藤啓乃  S.ラフマニノフ  ソナタ第2番 変ロ短調 Op.36 第1楽章(1931年版)

今回演奏した大学4年生はコロナ禍の不安が高まる2021年度に入学し、学業のみならず社会生活のさまざまな面で制約を受けながら学生時代を過ごしてきました。
それから3年余り、今回の演奏会には、在学生はもちろんのこと多くの卒業生、ご家族、音楽指導者の方々がお越しくださり大盛況となりました。
この熱気あふれる雰囲気のなかで、出演者の皆さんはピアノという楽器の素晴らしさが存分に伝わる熱演を披露し、今日まで逞しく成長してきたことを証明してくれました。

終演後のグランツザールロビーでは、あちこちで出演者を囲んで賑やかな輪ができました。
音楽を通じて人々に笑顔が広がる光景は本当に良いものだと実感しました。

これから卒業に向けて、東邦ミュージック・フェスティバル、演奏演習、そして最後の後期実技試験と、まだまだ多くの演奏機会が待っています。
学生の皆さんのさらなる成長と飛躍を大いに期待したいと思います。