旅立ちの日

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3月18日(土)川越キャンパスグランツザールにて、東邦音楽大学・東邦音楽短期大学の卒業式が行われました。

学生たちの旅立ちの日を祝福するように、川越キャンパスは柔らかな春の日差しに包まれました。

学生たち、そして教職員は、4年間もしくは2年間の日々を思い出しながら卒業式に臨みました。たくさんの経験を経て、時には困難を乗り越えて、大きく成長した学生たちの姿がありました。

学長式辞での、「皆さんには、シンプルにこの言葉を贈ります。『また会いたい』と思われる人になってほしい」というメッセージは、一人一人の胸に深く記憶されたことと思います。

卒業式が終わると、グランツザールの外では学生たちが青空の下で記念写真をとったり、恩師のもとに駆け寄り学生生活最後の会話を交わしたりします。達成感、幸せな気持ち、名残惜しさ・・たくさんの思いが詰まった貴重な時間です。

東邦で学んだ様々なことや、かけがえのない友人たちとの思い出を胸に、皆これから立派な音楽人として活躍してくれることでしょう。ご卒業された皆様の人生が幸い多く充実したものとなるよう、これからも応援しています。

そして、音楽の絆は簡単に消えてしまうことはありません。またお会いしましょう!


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春の足音

201702shimobasira.jpg まだまだ寒い日が続いていますが、立春も過ぎ、春の足音が徐々に近づいているようです。川越キャンパス近くでは、霜柱の間からかすかに緑が芽吹いていました。

 「春は名のみの風の寒さや」で始まる「早春賦」は、作曲家中田喜直氏の父中田章氏が1913年に発表し、100年以上の時を経た現在でも、歌い継がれている名曲です。
1913年というと、十五代将軍徳川慶喜の没年であり、音楽界では、日本で初めてベートヴェンの後期のソナタを演奏したと言われている久野久女史が、純国産ピアニスト第一号として活躍していた頃です。
ちょうど西洋では、ドビュッシーがプレリュード第2集やエチュードを作曲していた頃と重なります。当時の日本では、音源や情報の少ない西洋音楽に対して、命を削る思いをしてひたすらひたむきに取り組んでおり、その精神と姿勢は、情報の溢れる現代に生きる私たちにも、大いに刺激を与えてくれるものと思います。

 

 さて、大学・短大では、学生たちがその若いエネルギーを音に込めながら、後期実技試験に臨みました。大学では、4年間に前期後期合わせて8回、短大では2年間に4回の実技試験がありますが、そのひとつひとつのハードルを越えるたびに、学生たちは大きく成長しています。
人は、適正な負荷によって成長をするものです。
ピアノを演奏するためには、多くの要素を統合して取り組むことが必要なため、ピアノ演奏に情熱を傾けることは、音楽的にはもちろんのこと、思考面や精神面など人間的に想像を超える成長をもたらします。
そんな過程を私たち教員は、常に温かく丁寧にサポートしていきたいと思っております。

 

 最後に蛇足ですが、中田章氏には、冒頭の「早春賦」の発表から10年後の1923年に、息子喜直氏が誕生しました。
その後喜直氏は、「夏の思い出」「小さい秋見つけた」「雪の降る街を」など、四季折々の名ヒット曲を作曲しましたが、「春」だけは、父の「早春賦」に勝るヒットがなかったとご本人が謙遜しておられたことは(実際には「さくら横ちょう」など名曲があります)、父上への敬愛の情でもあるように感じます。

東邦キャンパス体験開催のお知らせ

1月下旬となり寒さの厳しい毎日ですが、皆様お元気でいらっしゃいますか?

後期の授業も終わりに近づき、学科目試験に続いて、いよいよ実技試験期間がやってきます。文京・川越両キャンパスの練習室からは、学生たちが実技試験に向けて練習を重ねる音が響いてきます。

寒さを吹き飛ばすような、学生たちの熱い気持ちが伝わってきます。

さて今回は、3月に開催予定の「東邦キャンパス体験」に向けての学生たちの取り組みについてご紹介します。

来る2017年3月11日(土)川越キャンパスにて、3月18日(土)文京キャンパスにて、恒例の「東邦キャンパス体験」が開催されます。

当日は体験レッスン、個別相談はもちろんのこと、様々なコンテンツを用意しています。今回ぜひご紹介したいのは「学生による専攻プレゼンテーション&学生と語ろう」です。これはオープンキャンパス委員の学生たちが中心となり、来場者の方々に東邦での学生生活について学生の目線からご紹介するコーナーです。

将来先輩になるかもしれない学生たちから直接授業やレッスンについていろいろなお話を聞くことができ、安心して受験に臨むことができた、という声もたくさん届いています。

ピアノの練習室の借り方や、定期試験の様子(どんな曲を選ぶか、会場の様子、服装は・・)等々、時間内では語りきれないほど盛り上がることもあります。参加者の皆さまと会話が弾むと、学生たちもとても喜んでいます。

オープンキャンパス委員会は昨年末、卒業が近づいた先輩たちから後輩たちへとバトンが引き継がれました。1年生の新メンバーも加入して、さらに良い内容にしていこうと頑張っています。

3月11日(土)川越キャンパスの開催に向けては大学の学生たち、3月18日(土)文京キャンパスの開催に向けては短期大学の学生たちが、映像資料を作るなど、工夫をこらして準備を進めています。ぜひお気軽に両キャンパスにお越しください。お待ちしております。

詳しくは、以下のページをご覧ください。

東邦音楽大学「東邦キャンパス体験」 ⇒ 詳細はこちら
2017年3月11日(土)川越キャンパス 14:00~16:00

東邦音楽短期大学「東邦キャンパス体験」 ⇒ 詳細はこちら
2017年3月18日(土)文京キャンパス 14:00~16:00

※無料体験レッスン以外のコンテンツはお申し込みいただかなくても、当日、入退場自由でご参加いただけます。
※無料体験レッスンのみのご参加もOKです。どうぞご活用ください。
※日程や時間は変更になる場合がございます。

年の瀬に・・

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今年も残すところあと少しとなりました。

文京キャンパスのホワイエにはツリーのイルミネーションがお目見えしています。

大学院・大学・短期大学の卒業年次生にとって、12月は文章と格闘する日々でもあります。大学院生は「修士論文」、大学・短大生は「作品ノート」を提出することが修了および卒業認定のために重要な課題となっており、まさにこの12月中にその提出期限が設定されているからです。

大学生と短期大学生の「作品ノート」には論文としての厳密な様式指定はありませんが、学生たちの多くは論文に近い仕上がりの「プチ論文」とでも呼べるものを書き上げます。この「作品ノート」では、卒業試験で演奏する作品について歴史的な背景、作曲家のことを調べ、また楽曲の構成や内容の分析等を行い、それらを文章化していきます。このような作業に慣れていないと皆四苦八苦!大変な状況になります。

ただ楽器に向かうだけではなく論理的な側面から作品を見たり、歴史を知り、作曲家について思いを馳せる。こうした経験は曲への理解を深くすると同時に、音楽への共感も導き出すと思います。

年が明けて1月から2月にかけて行なわれる実技試験。その成果を大いに期待しましょう!

中村洋子先生によるピアノ公開講座が開催されました。

2016年11月7日、川越キャンパスにて、作曲家の中村洋子先生によるピアノ公開講座が開催されました。

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中村洋子先生は、「無伴奏チェロ組曲第1~6番」「チェロ二重奏のための10の曲集」が、ベルリンの歴史あるリース&エアラー社より日本人作曲家として初めて出版され、ベルリンフィル首席奏者W.ベッチャーの演奏によるCDがリリースされるなど世界的に活躍していらっしゃいます。また、全国各地で講座を開催、著書も多数出版され、そのいずれも好評を博しています。

今回は本学の川越キャンパスにて講座が実現することとなり、在学生はもちろんのこと、多くの卒業生も聴講に訪れ、会場のスタジオBは満員の盛況となりました。

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今回のテーマは「愛らしくシンプルに見える『インヴェンション第1番』は『平均律第1番』も支配している」という、とても興味深いものでした。

中村先生は作曲家としてご活躍中であるのはもちろんですが、大作曲家たちの自筆譜についても詳しく研究し、それに関する著書も出版していらっしゃいます。今回は、J.S.バッハの自筆譜の書法に関するオリジナル資料を、わざわざこの講座のためにご準備くださいました。

『インヴェンション第1番』『平均律第1番』の自筆譜を注意深く調べることにより、そこに様々な音楽的な意味を読み取ることが出来ることを、とても分かりやすく具体的にお話くださいました。

大変親しみやすい曲集である『アンナ・マグダレナ・バッハのためのクラヴィーア小曲集』についてもお話があり、作品の分析にとどまらず、J.Sバッハが家族をとても大切にしていたこと、また、アンナ・マグダレナ・バッハとの結婚式での来客への素晴らしいもてなし等、J.S.バッハのお人柄についてもお話がありました。

B.バルトーク、E.フィッシャーら、偉大な音楽家たちによる校訂版についても学びました。彼らがどのようにJ.S.バッハの音楽を読み取っているかについて知り、また、J.S.バッハのお人柄とも相俟って、彼がいかに楽譜を大切に記していたのかを理解することができました。

中村洋子先生は、自筆譜を探求し作品を分析することによって、演奏への多くのヒントを得ることができることを、具体的な例をあげてお示しくださいました。また、それによってピアノを弾くことや音楽を学ぶことの楽しみを得ることができるというお話は、学生たちの心に深く刻まれたことでしょう。

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ピアノ公開講座が開催されます。

東邦音楽大学・東邦音楽短期大学では、さまざまな分野で活躍される方を講師にお招きし、年に数回の公開講座を開催しています。
 
来る2016年11月7日(月)には、川越キャンパスにおいて中村洋子先生によるピアノ公開講座が行われます。
~愛らしくシンプルに見える「インヴェンション第1番」は、「平均律第1巻」をも支配している~
とても興味深いテーマですね。
 
この公開講座は、本学在学生はもちろんのこと、本学卒業生の方も聴講することができます。
このような学びの機会に、懐かしい卒業生の方々とお会いできるのも嬉しいことです。
 
この公開講座の日時、会場、内容詳細、中村洋子先生プロフィールはこちらのページをご覧ください。
 
なお、開催日時、内容等が変更になることがありますので、事前に学園ホームページでご確認の上ご来場ください。

芸術の秋

夏休みが終わり学生たちはキャンパスに帰ってきました。活気がもどり華やいだ雰囲気もつかの間、前期試験期間に入り緊張と不安が入り混じった複雑な表情で練習に励んでいました。

実技試験が終わり、自分の目標が達成できた学生、反省が残る学生、様々な思いが渦巻いていると思いますが、作品と正面から向き合って臨んだ経験は必ず向上に繋がるはずです。

さて、後期授業に入りました。

"秋"... 四季のなかで一番好きという方も多いと思います。芸術の秋、読書の秋、そして食欲の秋!

大学4年生はヨーロッパ、短大2年生は沖縄への演奏旅行が近づき、練習に拍車をかけています。

10月に入ると大学3年生はウィーン研修、学内演奏会、その後も定期研究発表演奏会が目白押しです。

まさに充実した芸術の秋を過ごせそうです。 

<演奏会情報>

  

10月1日 (土) 第11回トライアルコンサート~オーケストラとの共演~

11月23日 (水・祝) 第194回定期研究発表演奏会〔オーケストラの部〕

11月26日 (土) 第195回定期研究発表演奏会〔大学・短大 合唱の部〕

12月17日 (土) 第197回定期研究発表演奏会〔大学・短大 ウインドオーケストラの部〕

第10回東邦ピアノセミナーが行われました。

去る2016年7月24日、文京キャンパスにて、毎年恒例の東邦ピアノセミナーが開催されました。第10回という節目の今回も、全国からたくさんの熱心な方のご参加をいただきました。

「心に響く演奏表現をめざして」と題した講座1(大場教授)では、不協和音にスポットを当て、様々な時代の作品を通して、楽譜を読み込んだ楽曲に如何に息を吹き込んでいくかを学びました。


講座2(國谷教授)では、「J.S.バッハ:ニ声インベンションと、そこに至る指導法」と題して、インベンション各曲について、原典版を用いての解釈・装飾法・調性や和声の表現等々を通して特徴を再確認し、またそこに至るまで無理無く学べる教材や活用法についても学びました。


講座3(藤原講師・福原講師)は「知っておきたいリズムの基本とリトミック」と題したワークショップで、実際にピアノに合わせてリトミックを体験しました。最初はぎこちなかった皆さんも、段々笑顔になり身体全体で感じ表現する事の大切さを実感し、ピアノレッスンにどのようにリトミックを取り入れていくかを考えました。


例年の様に講座と並行してレッスンも行われ最後に懇親会も持ちましたが、今回は初めて在学生のコンサートも開かれ、ラヴェルとサン=サーンスのフレッシュな演奏を聴いて頂きました。


今年も参加して下さった方々からは「すぐにでもレッスンに活かせそうな内容で充実した時間だった」と好評を頂きました。

ご参加下さった皆様有難うございました。来年もまた、共に学ぶ時を持ちましょう!

オープンキャンパスが始まりました!

梅雨明けのニュースも届き、いよいよ夏本番です。皆さま、お元気でお過ごしでしょうか。
東邦の夏を彩る恒例行事のひとつであるオープンキャンパスが、今年もいよいよスタートしました!

7月10日(日)、文京キャンパスにて東邦音楽短期大学オープンキャンパスが行われました。
本学のオープンキャンパスでは、学生たちが中心となって「オープンキャンパス委員会」を作り、ご来場の皆様に東邦の魅力を感じていただける様々なコンテンツを用意しています。

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[ オープンキャンパス委員会の学生たち ]

「学生による専攻プレゼンテーション&学生と語ろう!」のコーナーでは、在学生が東邦の様々な特色あるカリキュラムについて、映像を交えて紹介。ご来場の皆様と、アットホームな雰囲気で会話しながら学生生活のイメージを持っていただけるよう工夫しています。

「専攻別音楽活動」では、実際に本学で行われている講義や音楽活動の一部を公開しています。

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[ 専攻別音楽活動 ]

この日に行われた専攻別音楽活動の一つは、ピアノの楽曲分析と指導法の模擬講義でした。ここにはピアノコースとピアノレスナーコースの在学生も参加。普段の東邦生の授業の雰囲気を感じていただけたことと思います。

昼休みには、学生によるコンサートも開催。ピアノソロ、連弾、声楽等をお楽しみいただきました。

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[ 文京キャンパスのホワイエにて、学生によるコンサート ]

今後もオープンキャンパスは、文京・川越両キャンパスにて、以下の日程で開催する予定です。いずれも参加無料・申込不要・入退場自由ですので、どうぞお気軽にお越しいただき、東邦音楽大学・東邦音楽短期大学の息吹に触れていただきたいと思います。

なお、個人体験レッスンのみ事前に申込が必要です。
学園ホームページからもお申込みが可能ですので、どうぞお気軽にお申込みください。


「東邦音楽大学オープンキャンパス」
会場: 川越キャンパス
日程: 2016年7月31日(日)、8月28日(日)
いずれも10:15~15:30
詳細はこちら

「東邦音楽短期大学オープンキャンパス」
会場: 文京キャンパス
日程: 2016年8月21日(日)、10月23日(日)
いずれも10:00~15:30
詳細はこちら

平成28年度ピアノ公開講座「バロック舞曲へのダンスからのアプローチ」を開講しました。

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5月12日(木)、本学川越キャンパス 講堂においてピアノ公開講座を開講しました。

今回は、バロックダンスの研究者で大学、高校等において後進の指導にもあたっておられる浜中康子先生を講師にお招きし、「バロック舞曲へのダンスからのアプローチ」と題したワークショップ形式の講座を行っていただきました。

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バッハの組曲などで馴染みのあるバロック舞曲ですが、それがどのようなダンスだったのか、浜中先生のご指導のもと、参加者全員で実際にステップを踏むことによって体感しました。

ブレやガヴォットのステップを通して、動きの質や方向が生み出す1拍目のアクセント感を体験し、メヌエットではステップが6拍(2小節単位)で構成されていることから、楽譜では3拍目でも本質的な拍子感は6拍子‥‥など驚きの連続でした。

90分という短い時間でしたが、浜中先生の優雅なダンスと明快なお話で、ルイ14世の貴族社会を垣間見ることができ、またリズムについても深く考えさせられた内容の濃い講座でした。参加した80名の学生が、目を輝かせながらステップを踏んでいたのが印象的でした。

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